さて、
今年中にもう一回くらい岩に行きたいところだとは思っていたけど、
どうやらもう僕の2017年の岩でのクライミングは終了です。
ということで軽く今年一年の総括をしてみよう。
まず登った課題(初段以上)を並べてみると
ホークアイ(三段+)宮川
鯉(三段)三重某所
メガロドン(三段)三重某所
バラモン(三段)滋賀某所
啄木鳥(初段)兵庫某所
革命(三段)兵庫某所
チョーエゴイスト(二段)御岳
タナトフォビア(四段)御岳
電池切れ(二段)神戸
フルチャージ(四段)神戸
スチャダラ(二段)神戸
ムタンテ(四段-)神戸
電池パック(三段)神戸
一輪車(初段)三峰
涼しいマントル(初段)三峰
春と修羅(初段)三峰
奇妙な果実(初段)三峰
杯(四段)三峰
プログレス(二段)神戸
和(初段)神戸
ディエス(初段+)神戸
田中君SD(二段)御岳
魅惑の丸こんにゃく(二段)御岳
アラファン(三段+)神戸
Ginga(五段-)神戸
プルトン(三段)天王岩
般若(初段)天王岩
ウラヌス(二段)天王岩
色即是空(初段)天王岩
計68段
順番は時系列順。
2016年に登れた初段以上の合計が60段だったこと、
二連台風やその前後の雨続きのせいで岩に行けていない時期が長かったことも考えると、
この数字自体も結構上出来と言えるんじゃないだろうか。
まず
年始に、昨年登れず残しておいた三段の課題をあらかた登ることができたのがかなり良かった。
3月に関西から関東へ引っ越すことになったんだけど、
それらの課題を回収することが出来ていなかったらかなり多くの悔いを残していくことになっただろうと思う。
引越しのドタバタで一時期調子を落とすものの、
そこから四段をいくつか登ることができたのも嬉しかった。
そしてなんと言ってもGingaが登れたこと。
この一年はそれに尽きる。
レッドポイントの更新ができた瞬間っていうのはなんだかんだ言ってボルダリングをやっている上で最も嬉しい瞬間だ。
(いや?俺はべつにグレード更新はそこまで嬉しくねえわ、って人も居るかもしれんけどね)
今年一年で自分の「クライミング能力」が大きく成長したとは思わないけど、
「難しい課題を登る方法」について結構コツがつかめてきたと思う。
まあ、
そのコツっていうのは結局のところ
「登るまでやりつづける」
「登る時は気合いを入れる」
それだけだ。
それさえ出来ていれば、自分の実力+2段までの範囲は登れる。
今年始めに
「今年は気合いの年にする」
と決めたんだけど、
それはしっかりと達成できたんじゃないかと思う。
総合的に見れば今年はおおむね満足です。
最高!とまでは言えないけど、
「最高じゃない」ということも含めて、自分にとっていい年だったと思う。
来年は、
そうだな、
やっぱり「オロチ」を登ってみたい。
そのためにもやはりもう少し地力を上げよう。
今の自分の地力は三段マイナスくらいだから「+2段」でGingaを登れたけど、
それを三段プラスくらいまでは上げておかないと「+2段」でもオロチは登れないからな。
2017年12月29日金曜日
2017年12月24日日曜日
たのしいクライミング
本当は休日じゃないはずだったけど、
もろもろの都合で休日がズレて、
急遽12/23が休日となり、
せっかくだからと、
登りにいくことに。
最近は神戸にばかり行っていたので、
ちょっと気分を変えて新しい岩場に行ってみたくなったので、
近所かつ、今まで一度も行ったことがない
天王岩ボルダーに行くことに。
噂によると、全体的にグレードがちょっと甘め?ということらしいので、
Gingaにストイックに打ち込み続けた反動としてのエンジョイクライミングに今日は徹しようと思っていたのでちょうど良いかな、と。
一人で黙々とやろうというわけじゃなくて、
気の合う仲間達とワイワイやるクライミングを久しぶりにやりたかった。
ということで、
まずは
般若(初段)
初段にしては易しい、とは全く思わなかった。
むしろちょっと苦手系だったので結構苦戦した。
リップに飛び出す前のサイドカチがちょっと濡れ気味だったのも気持ち悪かった。
スマートに登ろうとか思わずに、開き直ってダブルダイノ!と決めたら登れた。
次は
ウラヌス(二段)
これは正直、般若のほうがムズかった。
ただ、
リップまでは一撃でたどり着いたけど、マントルが悪くて一度完全にヨレて落ち、
その後しっかりマントルだけ練習してから登った。油断禁物だな、と思った。
そして
プルトン(三段)
般若が難しく感じただけに、それのリンク物であるコイツは結構苦しめられそうだと思ったけど、般若パートもちょっと簡略化したムーブが見つかったのと、前半部はそんなに難しくなかったのできちんと登ることができた。
しかしやはり気合いは大事だね。
一回Tシャツ着たまま登ったら最後のランジで落下し、ちゃんと上裸になったら登れた。
気合い、大事。
まあ、でも結局、今まで触った三段の中では一番簡単に感じた、かなー。
グレードの適正うんぬんは語りだすとキリが無いからやめとこう。
最後に
色即是空(初段)
持久系ですね。
コイツはフラッシュできた。
でもカメラのアングル悪すぎて、ちゃんと人力で撮影してもらうために登りなおすということに。
動画のヤツは最後に「一撃!」とか言ってるけど実はTAKE3。
(一撃目完登、二回目は落ち、三回目が動画のやつ)
コイツで結構体力を持っていかれた。
その後冥王(三段)にトライするものの、
結局指の痛みと疲労に耐え切れずギブアップ。
いやー、
楽しかった。
いい具合に指皮も体力も使い切ったし、
それなりに本数も登れたし、
ちょっとジャギジャギした感じの質感の岩を久々に触ったのも良かった。
そして夕方ごろには岩場から去り、
一緒に登ったメンツ+αで忘年会的飲み会を楽しみ、今このブログを書いているのは深夜二時になろうという時間。
多少酔いが回っている中書いているのでざっくばらんな文章になっているのはご勘弁。
あー
明日からまたがんばろう!
2017年12月20日水曜日
「やりつづける」ということ
今日(12/20)
Gingaが登れた。
登れるだろうという確信は先月くらいからあった。
でも
「登ることが可能である」ということと
「実際に登る」ということの間には
厳然とした隔たりがある。
その隔たりの間には、
確率という溝があったり、自己の精神のせめぎという障害があったり、
肉体の疲労や瑕疵という重石があったり、天候による妨害があったりした。
登れるのは明日かもしれないし、ひょっとしたら半年後になるかもしれない。
そんな状態が何日か続いていた。
ただ、たまたま今日登れた。
そんな感じだった。
正直、
終盤の「和」のパートがこんなに辛くなるとは思っていなかった。
練習段階ではもう「和」に合流したら勝ち確。落ち着いて、クールに最後の締めをこなすだけだと思っていた。
ところがどっこいそんなに甘くありません。
「和」のスタート地点についたころには右の上腕が微かに震えはじめ、
「和」の初手を止めたところで右手の指は開きそうになり、
「和」の二手目のポッケはガバポッケと認識していたはずなのに全然持てている感じがしなかった。
リップを叩いたあたりから、ヨレとかじかみによって指の感覚は完全に失われており、
緊張と恐怖から身体は硬直していた。
最後は本当に気合いでしかなかった。
声を張り上げて精神を鼓舞して、身体が今まで練習してきたムーブをなぞりきることをただただ信じるだけだった。
右足のヒールが切れるかもなんて微塵も考えなかった。
靴に対して100%の信頼をするしかなかった。
結果、登れた。
うん、本当に
「登った」
という感覚よりも
「登れた」
「登らせていただいた」
という感覚。
「自分の実力でこの課題をねじふせました」
なんて口が裂けても言えやしない。
(なんか毎回こんなこと言ってる気がする)
まあ、そんなもんだ。
それが僕のクライミングだ。
一生懸命背伸びして、分不相応な課題に打ち込んで、
実力も、技術も、根気も、時間も、道具も、運も、何もかも全部総動員して、
なんとか登る。
それでいい。
こういう感覚って、コンペティター的なクライマー達からするとあんまり理解できないのかもしれない。
彼らにとって【課題を登る】っていうのは
あくまでそれを通じて
「自己のクライミング能力を高める」
あるいは
「自己のクライミング能力の高さを証明する」
ための【手段】であって。
だから過度な打ち込みや、時間と手間をかけることを嫌う。
打ち込みまくれば慣れてきて登れてしまうから。
そうなると自分がその課題を登れたのが実力だからなのかどうかが解らなくなっちゃうから。
そっちのほうが多分、
最終的には強くなるんだろうな。
コンペとかでも勝てるんだろうと思う。
でも僕はそうじゃない。
【課題を登る】
ってことが、ただただ【目的】になる。
ただその課題を登りたい。
登ったから「俺つええだろ」が言いたいわけでもないし(まあちょっとは言いたいけどさ)
その課題を登ったことをトレーニングの成果として持ち帰りたいわけでもない。
だからズル賢いくらいに一番楽なムーブを探るし、
色んな靴を試して一番適したのを選ぶし、
時間をかけて自動化したりすることを、なんの衒いもなく実行する。
なんだろうね、
そうやって、地道な作業で「不可能」を「可能」にしていく過程が多分好きなんだと思う。
まあ
なにが言いたいかっていうと、
僕は相変わらず弱いままで、
でも
弱いままでも、登ろうと思い続け、登ろうとし続けさえすれば、自分の実力より上の課題だって登れるんだぞってこと。
「だからみんな1つの課題にもっと打ち込めや!」
と言うつもりは無いけど、
10日以上打ち込んだ課題が登れた瞬間の脳汁ドバドバ感はみんな一度は味わったほうがいいよ、とは思う。
Gingaが登れた。
登れるだろうという確信は先月くらいからあった。
でも
「登ることが可能である」ということと
「実際に登る」ということの間には
厳然とした隔たりがある。
その隔たりの間には、
確率という溝があったり、自己の精神のせめぎという障害があったり、
肉体の疲労や瑕疵という重石があったり、天候による妨害があったりした。
登れるのは明日かもしれないし、ひょっとしたら半年後になるかもしれない。
そんな状態が何日か続いていた。
ただ、たまたま今日登れた。
そんな感じだった。
正直、
終盤の「和」のパートがこんなに辛くなるとは思っていなかった。
練習段階ではもう「和」に合流したら勝ち確。落ち着いて、クールに最後の締めをこなすだけだと思っていた。
ところがどっこいそんなに甘くありません。
「和」のスタート地点についたころには右の上腕が微かに震えはじめ、
「和」の初手を止めたところで右手の指は開きそうになり、
「和」の二手目のポッケはガバポッケと認識していたはずなのに全然持てている感じがしなかった。
リップを叩いたあたりから、ヨレとかじかみによって指の感覚は完全に失われており、
緊張と恐怖から身体は硬直していた。
最後は本当に気合いでしかなかった。
声を張り上げて精神を鼓舞して、身体が今まで練習してきたムーブをなぞりきることをただただ信じるだけだった。
右足のヒールが切れるかもなんて微塵も考えなかった。
靴に対して100%の信頼をするしかなかった。
結果、登れた。
うん、本当に
「登った」
という感覚よりも
「登れた」
「登らせていただいた」
という感覚。
「自分の実力でこの課題をねじふせました」
なんて口が裂けても言えやしない。
(なんか毎回こんなこと言ってる気がする)
まあ、そんなもんだ。
それが僕のクライミングだ。
一生懸命背伸びして、分不相応な課題に打ち込んで、
実力も、技術も、根気も、時間も、道具も、運も、何もかも全部総動員して、
なんとか登る。
それでいい。
こういう感覚って、コンペティター的なクライマー達からするとあんまり理解できないのかもしれない。
彼らにとって【課題を登る】っていうのは
あくまでそれを通じて
「自己のクライミング能力を高める」
あるいは
「自己のクライミング能力の高さを証明する」
ための【手段】であって。
だから過度な打ち込みや、時間と手間をかけることを嫌う。
打ち込みまくれば慣れてきて登れてしまうから。
そうなると自分がその課題を登れたのが実力だからなのかどうかが解らなくなっちゃうから。
そっちのほうが多分、
最終的には強くなるんだろうな。
コンペとかでも勝てるんだろうと思う。
でも僕はそうじゃない。
【課題を登る】
ってことが、ただただ【目的】になる。
ただその課題を登りたい。
登ったから「俺つええだろ」が言いたいわけでもないし(まあちょっとは言いたいけどさ)
その課題を登ったことをトレーニングの成果として持ち帰りたいわけでもない。
だからズル賢いくらいに一番楽なムーブを探るし、
色んな靴を試して一番適したのを選ぶし、
時間をかけて自動化したりすることを、なんの衒いもなく実行する。
なんだろうね、
そうやって、地道な作業で「不可能」を「可能」にしていく過程が多分好きなんだと思う。
まあ
なにが言いたいかっていうと、
僕は相変わらず弱いままで、
でも
弱いままでも、登ろうと思い続け、登ろうとし続けさえすれば、自分の実力より上の課題だって登れるんだぞってこと。
「だからみんな1つの課題にもっと打ち込めや!」
と言うつもりは無いけど、
10日以上打ち込んだ課題が登れた瞬間の脳汁ドバドバ感はみんな一度は味わったほうがいいよ、とは思う。
2017年12月13日水曜日
経過報告③
「理由を知る」というのはとても重要なことだ。
何かの現象が起きている時にその理由を知らなければ、何も知らないのと同じだ。
経験的に「こうすればこうなる」と知っていてもその理由が分かっていなければ、条件が変わった時に対処する事ができない。ゼロからやり直しになる。
ちょっと長めの課題に打ち込んでいて、
それぞれのムーブを単独でなら、あるいは2分割や3分割でならできる。
でもスタートから繋げるとできない。
そういう経験はボルダラーならほとんど誰にでもあると思う。
そういう時大抵の人は
「繋げるとヨレるから」
で結論付けがちだ。
それはある意味では正しいし、ある意味では間違っている。
「ヨレている」
っていうのは失敗の最終的な原因ではない。
今日僕はgingaの後半で
こんな感じ
で落下してしまったわけだけど、この1手は、そこだけ、あるいはその2~3手前くらいから始めた場合「まず落ちない」1手だった。
そこから先も「まず落ちない」パートだ。
ところがこうして情けなく落下しちまいやがったわけだ。
「指がヨレてた」
確かにそれはまず理由として挙げられよう。
でももっと深く考えると、そんな単純な話じゃない。
①
まず左手の力が少し弱まっているのを自覚してしまっていた。
↓
なので左手が練習の時よりも若干強めにロックする感じになってしまっていた。
↓
結果、右に体重が移動しきらず、右手が真下ではなく左下方向に加重がかかるようになり、抜けやすくなってしまった。
②
「ここまできて落ちたくない」という気持ちが出てきてしまった。
↓
遠い一手に対して慎重になりすぎ、右手のホールドを見すぎてしまっていた。
(ここは右手を取る瞬間くらいからはむしろ左手を見たほうが安定する)
↓
右肩が岩に向かって十分に近づいていなかった。
簡単に説明できる主だった理由は上記のとおり。
他にもいろいろ思いつく点もある。
つまり何が言いたいかって言うと、
確かに失敗の大本の原因は「ヨレ」なんだろうけど、それを起点として最終的に生じた失敗の直接的な要因というのは、
「ムーブの狂い」
だということだ。
ヨレているが故に正しい位置まで重心が移動できていないとか、
ヨレを無意識にカバーするために腕の曲げ方だったり力の入れ方を変えてしまっているとか・・・
そういった、最終的な落下要因をつきとめることができれば、
多少ヨレていても対処することは不可能じゃない。
繋げるときは意図的に目標点を遠くに置いてみるとか、視線の移動方向を徹底するだとか、肘の角度をきちんと決定し視覚的にコントロールしてやるだとか・・・
「バラせるけど繋がらない」
そういう事態に陥った時、
「スタミナつけて出直しだ!」
とか
「とにかく何回も繋げてみよう!」
そんなふうに考えるよりも、もっとこまかく理由について考えてみる習慣をつける。
それが大事だと思う。
・・・それにしても
あそこまで行ってなんで落ちんだよぉ~~~!!
もぉおおおおおおおおおおおおぁぁぁああああああああああ!!!
くやしすぎるわぁああああああああああああ!!!!
何かの現象が起きている時にその理由を知らなければ、何も知らないのと同じだ。
経験的に「こうすればこうなる」と知っていてもその理由が分かっていなければ、条件が変わった時に対処する事ができない。ゼロからやり直しになる。
ちょっと長めの課題に打ち込んでいて、
それぞれのムーブを単独でなら、あるいは2分割や3分割でならできる。
でもスタートから繋げるとできない。
そういう経験はボルダラーならほとんど誰にでもあると思う。
そういう時大抵の人は
「繋げるとヨレるから」
で結論付けがちだ。
それはある意味では正しいし、ある意味では間違っている。
「ヨレている」
っていうのは失敗の最終的な原因ではない。
今日僕はgingaの後半で
こんな感じ
で落下してしまったわけだけど、この1手は、そこだけ、あるいはその2~3手前くらいから始めた場合「まず落ちない」1手だった。
そこから先も「まず落ちない」パートだ。
ところがこうして情けなく落下しちまいやがったわけだ。
「指がヨレてた」
確かにそれはまず理由として挙げられよう。
でももっと深く考えると、そんな単純な話じゃない。
①
まず左手の力が少し弱まっているのを自覚してしまっていた。
↓
なので左手が練習の時よりも若干強めにロックする感じになってしまっていた。
↓
結果、右に体重が移動しきらず、右手が真下ではなく左下方向に加重がかかるようになり、抜けやすくなってしまった。
②
「ここまできて落ちたくない」という気持ちが出てきてしまった。
↓
遠い一手に対して慎重になりすぎ、右手のホールドを見すぎてしまっていた。
(ここは右手を取る瞬間くらいからはむしろ左手を見たほうが安定する)
↓
右肩が岩に向かって十分に近づいていなかった。
簡単に説明できる主だった理由は上記のとおり。
他にもいろいろ思いつく点もある。
つまり何が言いたいかって言うと、
確かに失敗の大本の原因は「ヨレ」なんだろうけど、それを起点として最終的に生じた失敗の直接的な要因というのは、
「ムーブの狂い」
だということだ。
ヨレているが故に正しい位置まで重心が移動できていないとか、
ヨレを無意識にカバーするために腕の曲げ方だったり力の入れ方を変えてしまっているとか・・・
そういった、最終的な落下要因をつきとめることができれば、
多少ヨレていても対処することは不可能じゃない。
繋げるときは意図的に目標点を遠くに置いてみるとか、視線の移動方向を徹底するだとか、肘の角度をきちんと決定し視覚的にコントロールしてやるだとか・・・
「バラせるけど繋がらない」
そういう事態に陥った時、
「スタミナつけて出直しだ!」
とか
「とにかく何回も繋げてみよう!」
そんなふうに考えるよりも、もっとこまかく理由について考えてみる習慣をつける。
それが大事だと思う。
・・・それにしても
あそこまで行ってなんで落ちんだよぉ~~~!!
もぉおおおおおおおおおおおおぁぁぁああああああああああ!!!
くやしすぎるわぁああああああああああああ!!!!
2017年11月25日土曜日
経過報告②
今日は
己の弱さというのを再認識した。
今日、超珍しくデルタ岩が完全に乾いていた。
未だかつて無いコンディションの良さだった。
そしてまた珍しく、自分以外にGinga(あるいはオロチ)をやっているのが3人も居る状況だった。
ゆえにマットも多くあるし、ムーブもどんどん出てくるしで、
こんなに登り易い環境はかつてなかった。
それでも、
完登はできなかった。
その場にいた中で、
明らかに自分のムーブが一番完成されていたのは確かだ(費やした時間が違う)。
にもかかわらず、
僕がやっとの思いで数々の注意点を発見しそれを忠実に守ることで実現したムーブを、
他の人たちは保持力とフィジカルの強さでさらっと越えていっているように見えた。
根本の力が違う。
そういうのを見るとやっぱりやる気がぐんぐん沸いてくる。
まだまだ強くならないとと実感できる。
岩場に通ってムーブの錬度を上げるのも大切だけど、根本の力を鍛える日々の過ごし方もまた、やはり重要なんだとしっかり再認識。
完登は逃したけど、そういった点で今日はかなり収穫があったと思う。
それに、
もう登れそうだと言うのも解った。
多分現状で、厳しく見て10%くらい。甘く見積もって20%くらいの確率で登れる。
ムーブの強度やホールドの厳しさから、今の自分のタフさでは
一日に、全力に近い出力でこの課題を打てるのは4~5回くらいだと思う。
6回目以降はどんどん高度が下がっていく一方だ。
20%でアタリが出るクジを5回引いて良いってことだ。
20かける5だから100%じゃん!(バカ)
まあそれくらいの気分で打ち込もうと思う。
調子がよければ、次、登れるかもしれない。
己の弱さというのを再認識した。
今日、超珍しくデルタ岩が完全に乾いていた。
未だかつて無いコンディションの良さだった。
そしてまた珍しく、自分以外にGinga(あるいはオロチ)をやっているのが3人も居る状況だった。
ゆえにマットも多くあるし、ムーブもどんどん出てくるしで、
こんなに登り易い環境はかつてなかった。
それでも、
完登はできなかった。
その場にいた中で、
明らかに自分のムーブが一番完成されていたのは確かだ(費やした時間が違う)。
にもかかわらず、
僕がやっとの思いで数々の注意点を発見しそれを忠実に守ることで実現したムーブを、
他の人たちは保持力とフィジカルの強さでさらっと越えていっているように見えた。
根本の力が違う。
そういうのを見るとやっぱりやる気がぐんぐん沸いてくる。
まだまだ強くならないとと実感できる。
岩場に通ってムーブの錬度を上げるのも大切だけど、根本の力を鍛える日々の過ごし方もまた、やはり重要なんだとしっかり再認識。
完登は逃したけど、そういった点で今日はかなり収穫があったと思う。
それに、
もう登れそうだと言うのも解った。
多分現状で、厳しく見て10%くらい。甘く見積もって20%くらいの確率で登れる。
ムーブの強度やホールドの厳しさから、今の自分のタフさでは
一日に、全力に近い出力でこの課題を打てるのは4~5回くらいだと思う。
6回目以降はどんどん高度が下がっていく一方だ。
20%でアタリが出るクジを5回引いて良いってことだ。
20かける5だから100%じゃん!(バカ)
まあそれくらいの気分で打ち込もうと思う。
調子がよければ、次、登れるかもしれない。
2017年11月18日土曜日
浮気
相も変わらず、スタンド能力は絶好調に自動発動。
休みと思えばカノトには雨が降る。
しかし岩には行きたい。
何か気分を晴らしたい。
そこで、
色々調べた結果、
塩原
ならなんとか天気が持ちそうだということが判明したため、
今日は友人たちと塩原にGO。
まあ気分転換ということで、
エンクラの要素が強かったんだけど、
かといって手を抜くわけではない。
塩原行くっていうのがめっちゃ久しぶりで
懐かしい気持ちとかが色々盛り上がってテンションダダ上がりだった。
到着早々、
やはり初めは「エロンチョ(4級)」
何回か落ちた後、2回登る。
やはり塩原を代表する名課題だった。
そしてついでに同岩の「マントル職人(初段)」
思い出の課題「後悔(3級)」を久しぶりに登る。
で、
今日の本題は「カランバ(3/4段)
休みと思えばカノトには雨が降る。
しかし岩には行きたい。
何か気分を晴らしたい。
そこで、
色々調べた結果、
塩原
ならなんとか天気が持ちそうだということが判明したため、
今日は友人たちと塩原にGO。
まあ気分転換ということで、
エンクラの要素が強かったんだけど、
かといって手を抜くわけではない。
塩原行くっていうのがめっちゃ久しぶりで
懐かしい気持ちとかが色々盛り上がってテンションダダ上がりだった。
到着早々、
やはり初めは「エロンチョ(4級)」
何回か落ちた後、2回登る。
やはり塩原を代表する名課題だった。
そしてついでに同岩の「マントル職人(初段)」
思い出の課題「後悔(3級)」を久しぶりに登る。
で、
今日の本題は「カランバ(3/4段)
いやー、
まさか自分が野立岩のルーフの中にもぐりこめる日が来るとは、
はじめて塩原に来た日には思いもよらなかったな。感慨深いものがある。
あーだこーだとムーブをさぐり、
一応スタートからトップアウトまではバラせはしたものの、その後スタートから通そうとするとどこかで落ちる。
単純にヨレて落ちたり、足が抜けたり。
手数の多いルーフ課題を登り切るための経験値が不足しているのを感じた。
ムーブの探りだけで結構ヨレてしまったというのもある。
まあ結局完登はできなかったわけだけど、
今の自分の実力でも完登は可能そうだということ
マットが全然無くても一人で打ち込むのも可能な課題であること
そのへんが解っただけでも収穫かな。
クラック状のホールドに指を突っ込みまくったりハズしたりしたせいで指の変なところから無駄に流血しまくったけどそれもそれで楽しかった。
何より、
ひさしぶりにまともに岩を登れたというだけで
スッゲー楽しかった!
依然として今年の目標はGingaの完登なわけだけど、
天気の都合とか、一緒に行ける人との兼ね合いとか、
そういうのが合ったらまた塩原にも行きたいな。
次か、その次くらいにはカランバ完登も見えてくると思う。
2017年11月14日火曜日
覚醒
あ…ありのまま今起こった事を話すぜ!
「おれはGingaに打ち込もうとした思ったらいつのまにか何もせず約2ヶ月が経っていた」
な…何を言っているのかわからねーと思うが
おれも何をされたのかわからなかった…
頭がどうにかなりそうだった…
催眠術だとか超スピードだとかそんなチャチなもんじゃあ断じてねえ
もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ…
ということで、
ここ最近まったく更新していなかったこのブログですが、
一応生きてます。
この約2ヶ月、
いや、多分7月入ったあたりからだから、
約5ヶ月ほどの間(!!!!)
「乾いた岩」
というものに触っていません。
いやマジで全然岩登れてません。
さすがに
昨月あたりに気づきました。
これは明らかに
ス タ ン ド 能 力 に よ る 攻 撃 を 受 け て い る!!
と。
この夏以来、
雨が多いと言ってもさすがに晴れの日が無いと言うことは無い。
しかし僕が岩に行くと必ず濡れている。
そして極めつけは二連台風。
なんだこれは。
そして今月、気づきました。
これは何者かに攻撃を受けているわけではないと。
そう
これは 俺 自 身 の ス タ ン ド 能 力 の 暴 走 に よ る も の だ!
と。
知らぬ間に俺自身がスタンドに覚醒していたのだ!
(バァーーーーーーz_________ン!!!!!!)
スタンド名は『レイン・ブリンガー』
どうやら『遠隔自動操縦型』のスタンドで、
能力は自身の休日または休日の前日に雨を降らせること。
発動条件は恐らく僕が休日に「岩に行く」と宣言することのようだ。
(発動条件は未だ完全に定かになってはいないが、この間「明日休みだけど岩には行かない」と空に向かって宣言したところ、雨は降らなかったので恐らく『宣言』が発動のキーとなるというのは正しいだろう)
最近ではある程度親しい人に、
「昨日岩行ったんですか?」
と聞かれ、「はい」と答えると
「やっぱりね、昨日雨だったから」
と言われるほど、この能力がはっきりと認識され始めている。
しかし、
発動条件がわからず暴走状態であったこの数ヶ月を経て、
発動条件と能力を把握した今なら!
このスタンドをコントロールしてみせるっ!
その『覚悟』が僕にはあるっ!!
(具体的には前日に「岩なんて行かねーよ」という雰囲気を出しつつ当日こっそり岩に行くという感じでやっていきます。それなら能力が発動しないはず。いやマジで)
で、
話は変わって
現在のカノトのデルタ岩の状況はというと
台風の影響で川が増水し、
11/1の時点で
こんな感じ。
スタートすらできねえぜ!
そして
11/11になると
こんな感じに。
まあ序盤の練習くらいはできるけど、
完登しようと思ったら後半の初段パートで絶対に落ちない自信が必要だよね。
・・・
どうやら増水の影響で川の流れ自体が変化してしまったようで、このまま自然に水位が下がっても元通りの下地には戻らないだろうとこの時点で結論づける。
なので、その日の帰りにホームセンターに寄り道し、
こんなの
を購入。
川の中に入っての本格的な下地整備をすることを決意。
そして11/14
もう今日は登るのは諦めて(というかまた能力が発動して前日に雨降ったからどのみち登れないしね)
土木工事に終始することに。
その結果、
なんとかここまで埋め立てができた。
これなら一応Gingaを登る分には大丈夫なはず。
(オロチを登ろうと思ったらもう少し後ろのほうまで埋めたいところかもしれないけど)
結構大変だった。
ちょっと離れたところから大き目の石を運んでは積み上げ、
川底の砂利を掬い上げてその上に撒き、隙間を埋める。
石を運ぶのは重たいし、川底を掘るのは腰が辛いし、
下半身はずっと川につかりっぱなしだから寒かった。
ともあれ、
これで次回からは安心して完登が狙えるはず!
まあ、ね
こういう
「下地の整備をする」ってこと自体、
ひょっとしたら批判的に見られる面もあるのかもしれない。
自然にそうなったんだからその状態のまま登るのが正しいあり方だと言われちゃうかもしれない。
でも、今回の場合はもともとは下地があって、崩壊した場所を元の状態に近づけようという試みなわけだし、許して欲しい。
「下地の整備なんかに労力を費やすくらいなら強くなる努力して、絶対に後半で落ちないようになってから登れば良いじゃんか!」
と言われたら反論できない。
そうなると「そもそもマットを敷くこと自体がクライミングの純粋性をどーのこーの・・・」という話にも繋がることになるんだけど、
申し訳ないけど、僕はそこまで自分のクライミングに自信を持ちきることはできないし、排除できる範囲でリスクは排除したい。
自分でできる範囲でリスクを排除しようとして、でも、岩を登る上でリスクをゼロにすることはできなくて、結果的に取り除ききれないリスクとうまく付き合っていく、っていうのが僕の思う岩登りの楽しみ方です。
重機を持ち込んで下地をまっ平らにして、ジムみたいなマットそこにしきつめて・・・っていうのは「違うだろ」とおもうけど、自分一人の手作業でできる範囲で地面均したり、自分たちで持ち寄れる範囲でマットを沢山持ってくるっていうのは、むしろ正当なリスクマネジメントの範疇だと思いたい。
と、
まあなんかまじめなトーンになってしまったけど、
最後に言いたいことが1つ。
濡れた岩の上を歩く時のフェルトソールの信頼性はマジで高い。
ゴムの比じゃないね。これが今日の最大の発見。そりゃ沢登用の靴の大半がフェルトソールになるわ。
「おれはGingaに打ち込もうとした思ったらいつのまにか何もせず約2ヶ月が経っていた」
な…何を言っているのかわからねーと思うが
おれも何をされたのかわからなかった…
頭がどうにかなりそうだった…
催眠術だとか超スピードだとかそんなチャチなもんじゃあ断じてねえ
もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ…
ということで、
ここ最近まったく更新していなかったこのブログですが、
一応生きてます。
この約2ヶ月、
いや、多分7月入ったあたりからだから、
約5ヶ月ほどの間(!!!!)
「乾いた岩」
というものに触っていません。
いやマジで全然岩登れてません。
さすがに
昨月あたりに気づきました。
これは明らかに
ス タ ン ド 能 力 に よ る 攻 撃 を 受 け て い る!!
と。
この夏以来、
雨が多いと言ってもさすがに晴れの日が無いと言うことは無い。
しかし僕が岩に行くと必ず濡れている。
そして極めつけは二連台風。
なんだこれは。
そして今月、気づきました。
これは何者かに攻撃を受けているわけではないと。
そう
これは 俺 自 身 の ス タ ン ド 能 力 の 暴 走 に よ る も の だ!
と。
知らぬ間に俺自身がスタンドに覚醒していたのだ!
(バァーーーーーーz_________ン!!!!!!)
スタンド名は『レイン・ブリンガー』
どうやら『遠隔自動操縦型』のスタンドで、
能力は自身の休日または休日の前日に雨を降らせること。
発動条件は恐らく僕が休日に「岩に行く」と宣言することのようだ。
(発動条件は未だ完全に定かになってはいないが、この間「明日休みだけど岩には行かない」と空に向かって宣言したところ、雨は降らなかったので恐らく『宣言』が発動のキーとなるというのは正しいだろう)
最近ではある程度親しい人に、
「昨日岩行ったんですか?」
と聞かれ、「はい」と答えると
「やっぱりね、昨日雨だったから」
と言われるほど、この能力がはっきりと認識され始めている。
しかし、
発動条件がわからず暴走状態であったこの数ヶ月を経て、
発動条件と能力を把握した今なら!
このスタンドをコントロールしてみせるっ!
その『覚悟』が僕にはあるっ!!
(具体的には前日に「岩なんて行かねーよ」という雰囲気を出しつつ当日こっそり岩に行くという感じでやっていきます。それなら能力が発動しないはず。いやマジで)
で、
話は変わって
現在のカノトのデルタ岩の状況はというと
台風の影響で川が増水し、
11/1の時点で
こんな感じ。
スタートすらできねえぜ!
そして
11/11になると
こんな感じに。
まあ序盤の練習くらいはできるけど、
完登しようと思ったら後半の初段パートで絶対に落ちない自信が必要だよね。
・・・
どうやら増水の影響で川の流れ自体が変化してしまったようで、このまま自然に水位が下がっても元通りの下地には戻らないだろうとこの時点で結論づける。
なので、その日の帰りにホームセンターに寄り道し、
こんなの
を購入。
川の中に入っての本格的な下地整備をすることを決意。
そして11/14
もう今日は登るのは諦めて(というかまた能力が発動して前日に雨降ったからどのみち登れないしね)
土木工事に終始することに。
その結果、
なんとかここまで埋め立てができた。
これなら一応Gingaを登る分には大丈夫なはず。
(オロチを登ろうと思ったらもう少し後ろのほうまで埋めたいところかもしれないけど)
結構大変だった。
ちょっと離れたところから大き目の石を運んでは積み上げ、
川底の砂利を掬い上げてその上に撒き、隙間を埋める。
石を運ぶのは重たいし、川底を掘るのは腰が辛いし、
下半身はずっと川につかりっぱなしだから寒かった。
ともあれ、
これで次回からは安心して完登が狙えるはず!
まあ、ね
こういう
「下地の整備をする」ってこと自体、
ひょっとしたら批判的に見られる面もあるのかもしれない。
自然にそうなったんだからその状態のまま登るのが正しいあり方だと言われちゃうかもしれない。
でも、今回の場合はもともとは下地があって、崩壊した場所を元の状態に近づけようという試みなわけだし、許して欲しい。
「下地の整備なんかに労力を費やすくらいなら強くなる努力して、絶対に後半で落ちないようになってから登れば良いじゃんか!」
と言われたら反論できない。
そうなると「そもそもマットを敷くこと自体がクライミングの純粋性をどーのこーの・・・」という話にも繋がることになるんだけど、
申し訳ないけど、僕はそこまで自分のクライミングに自信を持ちきることはできないし、排除できる範囲でリスクは排除したい。
自分でできる範囲でリスクを排除しようとして、でも、岩を登る上でリスクをゼロにすることはできなくて、結果的に取り除ききれないリスクとうまく付き合っていく、っていうのが僕の思う岩登りの楽しみ方です。
重機を持ち込んで下地をまっ平らにして、ジムみたいなマットそこにしきつめて・・・っていうのは「違うだろ」とおもうけど、自分一人の手作業でできる範囲で地面均したり、自分たちで持ち寄れる範囲でマットを沢山持ってくるっていうのは、むしろ正当なリスクマネジメントの範疇だと思いたい。
と、
まあなんかまじめなトーンになってしまったけど、
最後に言いたいことが1つ。
濡れた岩の上を歩く時のフェルトソールの信頼性はマジで高い。
ゴムの比じゃないね。これが今日の最大の発見。そりゃ沢登用の靴の大半がフェルトソールになるわ。
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