2021年12月16日木曜日

LA SPORTIVA 「KUBO(クボ)」レビュー

 「楽に履ける靴が欲しい」

という動機から購入した

LA SPORTIVA

KUBO


1ヶ月以上履いて試してみたのでそろそろ使用感をレビューしようと思う。


ちなみにサイズは36.5を購入。

筆者は現在セオリーの36をメインシューズとして履いているが、

楽に履くために0.5サイズアップしてみた。

履き心地についても後述するが、そのサイズ差を踏まえて読んで欲しい。


セオリーとの形状比較

まずは形状を客観的に分析するために

手持ちのセオリーと比較してみる。


まず特筆すべきはトウボックスの厚み。

これはセオリーよりも明確に薄い。


セオリーは靴の中でしっかり足指を握って履くことを想定した作りになっているが

クボはそうではなく、どちらかというと足指は伸ばし気味で履くことを想定した作りになっていると言えるだろう。


幅はセオリーとほぼ変わらない。


履いてみるとむしろクボのほうがやや広いようにも感じるが

このあたりは感覚による誤差の範囲内だろうと思う。


次にヒールの形状。

これは履いた時に明確にセオリーよりも「浅い」と感じた。

しかし並べてみると踵全体の高さもスリングショット位置の高さもセオリーとそう変わらない。

ただよく見てみるとスリングショットの角度が大きく違っている。


(赤い範囲がセオリーのヒールカップ。青い範囲がクボのヒールカップ)

セオリーのスリングショットは浅い角度で土踏まずのほうまで伸びているのに比べ、

クボのスリングショットは急角度で、土踏まずのほうまでは伸びていない。

セオリーに比べ、クボのヒールカップはタテではなく奥行きの深さが浅いということになる。

このヒール形状については使用者によって評価が分かれるポイントになると思う。

ヒールがしっかり包まれている安心感が欲しい人にとっては居心地が悪いだろうが、

踵の骨が小さく、深いヒールカップだとダブつきと感じるような人にとってはバチっとハマるかもしれない。


爪先性能(乗り込みとかき込みの違いについて)

ここからは主観的な性能評価を記す。


しかしまず前置きとして

「かき込み」

「乗り込み」

という用語の違いをここで定義しておきたいと思う。


シューズレビューの記事において

「エッジング性能」

という言葉をよく目にするが、これは「かき込み性能」のことを言っているのか「乗り込み性能」のことを言っているのか、あるいはその両方のバランスを総合的に見たものなのか。

書き手と読み手の間にそれについてのハッキリした共通理解が無いまま進んでいることが多い。


クボの場合、その辺りをハッキリさせておかないと、その評価の根幹に影響してしまうので、今回の記事においては以下のように定義する。


「かき込み」

踏んでいるホールドを下半身の力等で引き寄せようとすることで(ホールドは固定されているので)踏んでいるホールドの方に身体を寄せていく行為。

→踏んでいる対象が固定されていないものの場合、身体ではなく対象物が自分に近寄る。


「乗り込み」

手のホールドを引くor押す、腰の位置をズラす等、かき込み以外の何らかの方法で踏んでいるホールドに対して自分の体重を乗せていく行為。

→踏んでいる対象が固定されていない場合でも、対象物は動かず自分が近寄る。


文章にするとなんだか回りくどくなるけどツイッターに動画を載せたので見て欲しい。


本来の用語としての定義はとりあえず置いておいて、この記事の中ではその二つの用語をそう定義して進める。


クボの話に戻すと、

クボの「かき込み性能」はかなり低い

ほぼダウントウしておらず、ソールもビブラムXSEdgeという固いラバーのため、ホールドをかき込もうとするとスリップしやすい。

足から荷重が抜けやすい強傾斜では、その傾向はますます強まることになる。

やはり「かき込み性能」というのは

『剛性が低く』『ダウントウが強く』『ソールが柔らかく粘る』ほど高くなる傾向にある。

クボはそのどれをも満たしていない。


一方でクボの「乗り込み性能」はかなり高い

前述したようにビブラムXSEdgeの固いソールが、細かいホールドにしっかり荷重しても負けずにいてくれる。

そして恐らくシャンクの入れかたに何かしらの工夫があるのだろうけど、ソールが固い割りに足裏感覚が良い。

サイズを緩めで履いたとしても安心してどんなホールドにも強く荷重をかけて乗っていける。


ハッキリ言ってクボは強傾斜の高難度課題を登る時に助けになってくれる靴ではない。

しかし、スラブ~緩傾斜においてはかなり難しい要求にも応えてくれる。


「この靴じゃうまく踏めない」というホールドはほとんど無いように思う。

ただ、足から荷重が抜けたり足への意識が希薄になった時に、靴自身の粘りで止まってくれるという事は期待できない。


爪先の性能について言えば、

「この靴のせいで登れなかった」

「この靴のおかげで登れた」

その両方ともに感じる機会の少ない靴と言えると思う。


フック性能

前述したようにヒールカップはやや小ぶりでそこは評価が分かれるだろうが、

単純にヒールの「かかりの良さ」という点で見るとその性能はハッキリ高い。

同メーカーのセオリー・フューチュラ・スクワマといったハイエンドモデルと比べても遜色ないと感じる。

二本締めベルクロの拘束力は高く、多少サイズを緩めで履いたとしても靴が脱げるようなことも無い。

逆にトウフックの際はやはり二本締めのベルクロが邪魔になる。

本当にトウフックの上手い人は親指の上だけでトウフックをかけられると言うが、

トウフック苦手民としてはしっかり足の甲の深いところでかけたい。

ベルクロより先にトウラバーも貼ってはあるが、特段フリクションに優れているというわけでもなく

このトウラバーの役割は、トウフックの補助というよりも、どちらかと言うとエッジングの際の力の入力を逃がさないようにするというのが主目的なのではないだろうか。


足入れ・足裏感覚

二本締めモデルはみんなそうかもしれないけどやはり足入れは良い。

ある程度長時間履いていても苦にならない。

同サイズのソリューションと比べれば5倍くらいの時間長く履いていられる気がする。


ただ注意しなければいけないのは前述したようにトウボックスが薄く作られているということ。

この靴はサイズを攻めてがっつり足がグーになるように履くことに向いていない。

逆にサイズを緩めで履いたとしても靴全体やソールの剛性によって細かいフットホールドに対応することができる。

普段サイズを攻めて履いている人も。この靴についてはハーフサイズか1サイズ上げておいた方がいいと思う。

トウボックスだけでなく甲の高さが全体的にスリムなので、甲高の足型の方にはそんなに合わないかもしれない。


足裏感覚はソールの固さの割に悪くない。

細かいホールドにもしっかり乗っている感覚があり、ホールドの凹凸を感じることができる。

4mmのビブラムXSEdgeでここまで感覚が伝わってくるというのは意外だった。


トウボックスの薄さ、ヒールカップの小ささ、足裏感覚の良い設計。

これらの特徴から、この靴は靴下を履かずに素足で履くことをオススメしたい。

使用者の足のサイズ・形状にもよるだろうが、靴下を履いてしまうとトウボックスがかなり窮屈に感じられ、足裏感覚が損なわれかねないし、小さいヒールカップにうまく踵が収まらないように感じるかもしれない。

このあたりは使用者の足型などとも関係してくるので一概には言えないが、少なくとも筆者はそのように感じている。


まとめ

クボは「勝負靴」と言えるほどなんでもこなせる万能選手でないことは確かだ。

しかし「練習用の靴」としてはかなり評価できる。

なんといっても「ソールが固い」というところが良い。

ソールの固さと靴全体の剛性をある程度保ちながらこの履き心地の良さを実現しているのは素晴らしい。

クライミングシューズは基本的に柔らかいほど履き心地が良くなる傾向にある。

さらに昨今のクライミングジム課題のホールド大型化が進んでいることにより、多くの人はジム履き練習用の靴として柔らかい靴を採用していると思う。

しかし柔らかい靴だけで練習していると、細かいフットホールドに「乗り込む」ことにどんどん抵抗が出てくる。

柔らかい靴ならハリボテやボリューム等の本来「乗り込む」べきホールドに対して「かき込む」ような動きで行ってもソールの粘りによって多少解決できてしまう。

柔らかい靴は細かいホールドに対して軽くひっかけることは簡単だが、しっかり加重していくと一定以上の重さをかけたあたりでソールが負けて一気に抜けてしまうようなことがある。

そうすると、「足に荷重をかけないほうが滑らない、足に強く荷重をかけると滑る」という感覚が無意識に刷り込まれることになってしまう。

そしてどんどん「足になるべく荷重をかけず登る」癖が身に付き「足に荷重をかけて登る」という感覚が失われていくことになる。

柔らかい靴は武器になるし、柔らかい靴のほうが得やすい技術も多くある。

しかし柔らかい靴だけをずっと練習用に使っていると乗り込みが苦手になるリスクはあると思う。

その点クボのような固さのあるフラットシューズは、しっかりと荷重をかければかけるほどホールドをしっかり捉えることができるし、逆に乗り込むべき場面で荷重を抜いたかき込みの動作をしてしまうと滑ってしまい、動作のエラーがわかりやすく示される。

そういった意味でも、クボは「練習用」に最適だと思う。

ひょっとしたらこの靴は昨今のソフトシューズブームが生むリスクに対するスポルティバからのメッセージなのかもしれない。

この靴で課題が登れたり登れなかったりした時、それは「靴のおかげ」でも「靴のせい」でもなく自分の技術によるものだと納得させられる。そんなシューズだと感じる。

個人的にはしばらくリピートして使い続けたい靴だ。

次に買う時はもうハーフサイズ上げて試してみてもいいかなと思っている。

2021年9月17日金曜日

クライミング早押しクイズ全50問 第二弾(難易度UP)

以前公開した

クライミング早押しクイズ

が中々好評だったので、それに味を占めてまたしても50問

クライミング早押しクイズを作ってみました。


前回は

『クライミングを趣味として楽しんでいる人なら「問題を最後まで聞けば」大体答えは分かる』

というコンセプトで作成したんですが、今回はちょっと難易度を上げて、

「クライミング関連知識の有無」によって勝敗が分かれるように画策しました。


ホームジムの人たちに出題したところ

「全然わからん」

で無回答スルーが頻出してしまい、かなり反省もありました。

『難易度を上げるほど楽しめる人間が減る』

というのはクライミングのルートセットと通じるものもあり、ある意味仕方のないことかもしれませんが、そこをうまく両立したバランス感覚を持っているというのが、腕のいいセッターの条件のうちの一つなんでしょう。

クイズという土俵で難易度を上げつつ楽しませるというのを両立するのは今の自分にはまだまだ難しいです。


今回の難易度的には

「『ROCK & SNOW』を毎号読んでいるくらいの人」であれば大体解けるでしょう、といったくらいです。

早押しクイズ的と言うよりは、最後まで問題を読んだ上でそれを知っているかどうかという問題も結構あります。

ある意味前回よりもブログ記事向きですね。

何問解けるか挑戦してみて下さい。


ではいきます

(正解は問題の後に黒塗りになってます。文字を選択して反転すると読めるようになるはずです)


問1

クライミングのムーブ「サイファー」はこの人物が同名の課題を初登した際に繰り出した動きが由来であるとされる、ジェリー・モファットと共に1980年代から1990年代のイギリスクライミング界を牽引したクライマーは誰でしょう?



ベン・ムーン


問2

その名はイタリア語で「立方体」を意味する単語に由来する、2本締めベルクロと快適な足入れ性能が特徴的な、LA SPORTIVAが2021年に発売したクライミングシューズは何でしょう?




KUBO(クボ)


問3

「地球上にある最高のマテリアル、最高の技術、そして革新的なデザインで商品を作り上げること」をコンセプトにしている、始祖鳥にちなんだ社名とロゴを持つカナダのアウトドア用品メーカーは何でしょう?




アークテリクス


問4

2016年に左肩を手術しシーズン後半を棒に振ったが、2018年にはボルダリングワールドカップ第6戦で優勝を勝ち取るなど見事な復活劇を見せた、高い実力と屈強なフィジカルを名前に掛けて「つよすぎもと」と呼ばれることもある日本のプロクライマーは誰でしょう?




杉本怜


問5

クライミングホールドで、主にM10ボルトによって壁に固定するものを「ボルトオンホールド」と呼ぶのに対し、コーススレッド等の木ネジで壁に固定する方法をとるホールドのことを「何オンホールド」と呼ぶでしょう?




スクリューオンホールド


問6

マムートの「ギャラクシー」エーデルリッドの「パイトン」ベアールの「タイガーユニコア」といえば、何というクライミングギアの商品名でしょう?




ロープ


問7

クライミングギアやロープの安全基準を定め、これに適合するロープに認定マークを与えている世界的組織をアルファベット4文字の略称で何というでしょう?




UIAA


問8

ワイヤーゲートカラビナにはこれが起きにくいという利点がある、ロープの摩擦などによる震動でカラビナのゲートが瞬間的に開いてしまう現象のことを何というでしょう?




ウィップラッシュ現象


問9

フィンランドのクライマー ナーレ・フッカタイバルによって初登され、ボルダリングの課題として世界で初めてV17というグレードが提唱された課題の名前は何でしょう?




Burden of Dreams


問10

2021年現在の男子スポーツクライミング界においてリードクライミングの「ビッグ3」と呼ばれているのは、チェコのアダム・オンドラ、ドイツのアレクサンダー・メゴスと、あと一人は誰でしょう?




ヤコブ・シューベルト


問11

東京オリンピックに兄弟揃ってフランス代表として出場した、スピードクライミングを得意とする兄バッサとボルダリングを得意とする弟ミカエル、二人のファミリーネームは何でしょう?




マウェム(MAWEM)


問12

別名で「ブーリンノット」とも呼ばれる、結びやすさとほどきやすさからかつてメインロープをハーネスに接続する結び方としてスタンダードな方法とされていたが、不意にほどけてしまう事故が頻発したことで現在クライミングシーンでは使用されることが少なくなったロープの結び方を日本語で「何結び」というでしょう?




もやい結び


問13

そのカラビナが「HMSカラビナ」の基準に適合している場合、本体のどこかに◯で囲まれた形で刻印されている大文字のアルファベット1文字は何でしょう?




H


問14

エイトノットの応用的な結び方で、結び目から先に二股のループを作ることができる結び方のことを、耳の形が特徴的なある動物の名前を用いて「何ノット」というでしょう?




ラビットノット


問15

しばしば「カウンター」や「ダイアゴナル」と混同される、クライミングにおいて体が壁に対して横向きになっている姿勢のことを、体が壁に対して正面を向いている「正対」に対して漢字二文字で何というでしょう?




側対


問16

キャッチーな見た目の大型クライミングホールドを数多く製作している、日本では俗に「サブロク」と呼ばれることもあるスロベニアのクライミングホールドメーカーの名前を一般的な英語読みで何というでしょう?




スリーシックスティホールズ(360HOLDS)


問17

クライミングシューズ名の表記で「レグルスLV」「ドラゴLV」「ドローンLV」などという時の「LV」を略さずに言うと何というでしょう?




low volume


問18

「RX」「V3」「BLACK」など特徴的なネーミングの商品も販売している、東京都東大和市に本社工場を構えるクライミングチョークブランドを何というでしょう?




東京粉末(TOKYO POWDER INDUSTRIES)


問19

粉末状のものと砕けた固形のものが混在した状態のチョークのことを、「かたまりの入った」という意味の英語を用いて「何チョーク」と言うでしょう?




チャンキーチョーク


問20

そのブランド名はリードの5.14aあるいはボルダリングのV14をフレンチグレードに換算したものと同じである、日本では有限会社セブンエーが輸入販売を行っているオーストリアのクライミングアパレルブランドは何でしょう?




8b+(エイトビープラス)


問21

極めて薄くのっぺりしたクライミングホールド全般の代名詞にもなっている、カナダのクライミングホールドメーカー「Teknik」が販売している、英語で「影が無い」という意味の名を持つホールドシリーズを何というでしょう?




No Shadow


問22

表紙のサブタイトルは「これからのクライマーのためのクライミングマガジン」である、山と渓谷社により『ROCK&SNOW』の姉妹誌として2008年に創刊されたが2017年に休刊となっている、初心者から中級者をターゲットとしたクライミング専門誌のタイトルは何でしょう?




CLIMBING joy


問23

起こりやすい例としてはホールドの破損やゆるみ等がある、クライミングコンペにおいて登っている選手自身の行動によらずその選手に不利または不公平な結果が生じてしまうことを「何・インシデント」というでしょう?



テクニカル・インシデント


問24

尺八奏者としての竹号は「龍心」であり都山流准師範の免許状を所持している、小川山の「覚醒」第2登や瑞牆山の「千日の瑠璃」初登といった功績で知られる群馬県出身のフリークライマーは誰でしょう?




倉上慶大


問25

フリークライミングのルート図「トポ」とは何という言葉を略したものでしょう?




topography(トポグラフィ)


問26

初登時はV16とされたが現在はV15にグレードダウンされている、2004年に小山田大によってUnderSiege(V14)とCaveRave(V13)をリンクさせる形で初登された、オーストラリア・グランピアンズのホロウマウンテンケイブにあるボルダリング課題の名前は何でしょう




The Wheel Of Life


問27

キャンパスボードはこのルートを登るために開発されたと言われている、1991年にヴォルフガング・ギュリッヒが初登し、世界で初めて 5.14dというグレードがつけられた、ドイツ・フランケンユーラにあるスポートクライミングルートの名前は何でしょう?




Action Directe


問28

これをやった時点でフリークライミングではなくなる、ロープを手で掴んで引き上げて登っていく行為のことを、ある作物を地面から引き抜く様子に見た目が似ていることから俗になんというでしょう?




ごぼう


問29

フィストより広く、チムニーよりは狭い中途半端なサイズのクラックのことを、常識から外れたサイズの幅であるということから英語で何というでしょう?




off-width(オフウィドゥス)


問30

兵庫の北山公園、京都の笠置、茨城の笠間などにあるボルダーの岩質は概ねこれである、英語名を「granite」という深成岩の一種を日本語名では何というでしょう?




花崗岩


問31

トップページには「クライミングをもっと考えたい全ての人へ」という一文が掲載されている、東京大学卒業という経歴を持つクライマー植田幹也によって運営されているクライミングブログは何でしょう?




Mickipedia


問32

アイスクライミングでは必須テクニックだがロッククライミングで使用されることは稀である、片方の腕に対角側の脚を絡めることで疑似的に足場を作り出すテクニックのことを、その体勢が数字の4の形に似ていることから何というでしょう?




フィギュア4


問33

株式会社B・S GROUPが販売している、クライミング用の他にバスケットボール用やポールダンス用などといったバリエーションもある、研磨剤にも利用されるアルミナという成分によってフリクションを生じさせることが特徴的な滑り止めは何でしょう?




PD9


問34

日本のボルダリングエリアで、「元祖笠置」という名前の課題があるのは、京都府の笠置町と、岐阜県の笠置山のどちらでしょう?




京都笠置


問35

岩場では御手洗の「ククゼン(五段)」初登の他、五段クラスの高難度課題を数多く登る一方で、本業は片手懸垂師であると自称するほど片手懸垂を得意とする、「J」の愛称でも知られるクライマーは誰でしょう?




柴沼潤


問36

ボルダリング課題のグレードで、「小川山ジャンプ」は三段の課題ですが、「笠置山ジャンプ」は何段の課題でしょう?




初段


問37

世界初のプーリー付きカラビナ「リボルバー」や、アタッチメントポイントに軸を設けたビレイデバイス「ピボット」といった特徴的な製品でも知られる、高度なホットホージング技術により世界最高品質と名高いカラビナを国内生産している、イギリスのクライミングギアメーカーは何でしょう?




DMM


問38

クライミングシューズメーカー・アンパラレルが現在使用している4種類のクライミングシューズ用ラバーとは、RA、RH、RSと、あと一つは何でしょう?




VD(VIRTURAL DEMPING)


問39

デザインから生産までフランスの自社工場で行われている、上級者向けモデルの「アパッチ・ライト」や快適性の高いスリッパモデルの「パンテラ・ライト」などの製品があるクライミングシューズメーカーは何でしょう?




ANDREA BOLDRINI


問40

日本ではイボルブ・ジャパンが輸入販売している、スパイシーな香りの「Fire」ミントの香りの「Ice」ラベンダーの香りの「Flower」といった香り付きチョークや、ハンドクリーム「クライミングサルブ」を販売しているアメリカのブランドは何でしょう?




Joshua Tree


問41

成分に花蜜が含まれているため舐めるとほんのり甘い、その名の通り手の平に摩擦を追加するためにチョークアップ前の下地として使用する、日本人クライマーが個人開発したクレイタイプチョークの商品名は何でしょう?




ADD FRICTION


問42

ボルトが既に打たれているスポートクライミングにおいてはそれもレッドポイントとして扱われる、トラッドクライミングにおいて事前にプロテクションがセットされた状態で完登することを、ある色を用いて「何ポイント」と言うでしょう?




ピンクポイント


問43

5.15a以上の難易度と言われているディープウォーターソロルート「Es Pontas」をはじめ数多くの高難度ルートの初登に成功している、日本では「The Two Monks」や「Wabisabi」等を初登したことでも知られる、アメリカのプロフリークライマーは誰でしょう?




クリス・シャーマ


問44

フリークライミングにおいて、何の情報も無しに初めてのトライで完登する事をオンサイト、他人の登りを見た後に初めてのトライで完登することをフラッシュと言いますが、他人の登りを見てはいないが手順などの情報を知った上で初めてのトライで完登することを何というでしょう?




ベータフラッシュ


問45

現在は京都大学大学院理学研究科地球惑星科学専攻地球惑星物質科学講座に所属している、「The Story of Two Worlds」や「Lucid Dreaming」などV15以上のグレードの課題を数多く完登するほか、日本最大の落差である称名滝のフリーソロにも成功しているクライマーは誰でしょう?




中嶋徹


問46

かつては「K点」や「ボーナス」と呼ばれていた、ボルダリングコンペにおいて、課題を完登できなくてもそれを保持することで成績に考慮されるポイントを獲得できるホールドのことを何というでしょう?




ゾーンホールド(ゾーン)


問47

アリヨッシャ・グロムがシェイパーを務める、一般的なクライミングホールドの他「ローリーボール」や「ローリーバー」といった個性的なトレーニング用ホールドを製造していることでも知られる、四つ葉のクローバーのような見た目のロゴも可愛らしい、スロベニアのクライミングホールドメーカーは何でしょう?




Lapis


問48

そのブランド名は「石に夢中」という意味である、かつての名作「ベリコパンツ」を模した「ボルダーパンツ」を販売していることで知られる、Edge and Sofaオリジナルレーベルとして2018年に立ち上げられたクライミングウェアブランドは何でしょう?




Stone Bum


問49

クライミングの開拓スタイルで、所謂「グラウンドアップ」のことを「カリフォルニアスタイル」と呼ぶのに対し、上部からロープを垂らしてボルト設置などを行なう所謂「トップダウン」のことを「何スタイル」と呼ぶでしょう?




フレンチスタイル


問50

ミウラーシリーズ発売20周年を記念した限定モデルで、アダム・オンドラのシグネチャーモデルにもなっている、2017年に発売されたLA SPORTIVAのクライミングシューズは何でしょう?


MIURA XX(ミウラーダブルエックス)


以上です

クライミングしたことない人からしたら謎でしかない言葉ばかりだと思いますが。

クライミングマニアには簡単すぎましたかね?


誤字脱字チェックやファクトチェックは一応しっかりやってるつもりですが、ところどころ問題に不備があるかもしれません。

気づいた方はコメントで教えていただければ嬉しいです。

2021年9月13日月曜日

UNPARALLEL『フラッグシップ』レビュー(のようなただの感想文)

「ポストチーム5.10」を探す作業も遂に終わるはずだ。

そういった期待を込めて購入したアンパラレル・フラッグシップ。

(ゼニストは、うん、だめだったよ。悪い靴じゃなかったけど自分にはフィットしなかった)


数か月使用してみたので、今回はそのフラッグシップの使用感を書く。


結論から言うと、「ポストチーム5.10」としてこの靴は充分機能してくれるだろう。

(『だろう』というのはまだ岩では十分に使用できていないからだ。ファッキンコロナ)

それくらいこの靴は高性能で「登れる靴」に仕上がっている。

切り札の一つとして常時1足手元に置いておいて損は無いと思う。


まずカタログスペックからして面白い。


トウラバー・ヒールラバー・ソールラバーにそれぞれ異なるラバーを使用し、

それぞれのパーツを独立して目的ごとに最善のカタチを目指して作り上げようとしているようだ。


なんというか、ひとことで言うと

「ぼくのかんがえたさいきょうのクライミングシューズ」

を本気で実現しようとしてみた靴、といった感じ。

もう、こういうコンセプトで靴を作ろうを思ったこと自体が冒険的であり、それだけで評価できる。

これは性能が低いわけがない。


ROCK&SNOW 93号の『シューズテスト』において3人のテスターが全員満点をつけたというのも納得だ。


この靴を、ヒールフック性能、エッジング性能……などと項目を細分化させ、数値的に評価していくとしたら満点に近い高得点をつけざるを得ない。


しかし

そこで視点を少し引いて『靴』全体のバランスを感じた時、ちょっとした違和感が生じる。

「あれ?こんなもんなのか?」

と。


パーツパ―ツのスペックを見た時にはそれぞれが最高峰であるにも関わらず

それを『ひとつの靴』としてまとめ上げた時に、それぞれの機能が相乗的に高め合っているとは言えず、

むしろその魅力をやや損ないあっているのでは?とすら感じさせられる。


喩えて言うなら「カツカレー」

トンカツとかいう最強に美味い肉料理をカレーとかいう最上に美味い料理に乗せるんだから不味いはずがない!

でも、あれ?食ってみるとこんなもんか……いや、美味いことは美味いんだけどね?

カツ(美味さ1800)カレー(美味さ2000)が融合したんだから

カツカレー(美味さ4500)くらいになるんじゃね?と思っていたのに

実際はカツカレー(美味さ2700)くらいに落ち着いちゃってる、みたいな。


スペシャリストとしてのパーツ

この靴において

ヒールラバー及びその周辺の形状は「ヒールフック性能」を高めることばかり考えて作られているし、

トウラバー及びアッパーの構造は「トウフック性能」を高めることばかり考えて作られているように感じる。


例えば

ホールドをエッジングした際に、捉えた力をスムーズに体幹部へ送り届けるための「受け」としての機能が、このヒールはちょっと弱い。

ホールドをエッジングした際に、爪先の剛性を高めるための役割を、このトウラバーはあまり担っていない。


それぞれ素材の異なるソールラバーとヒールラバーを繋げる部分が弱く、靴の前半部と後半部が構造的に分断されている。

土踏まずあたりに剛性が無く、ペコペコと簡単に曲がる。

勿論それを「自由度がある」と評価することもできる。

ただスポルティバのP3システムや、ミウラー等のワンピールソールの安定感に馴染んでいる人(僕です)にとっては

強く踏み込んだ時に頼りなさを感じてしまう。

このあたりはチーム5.10のほうが良かったと思う点でもある。

トウフック性能もヒールフック性能もチーム5.10よりフラッグシップが上ではあるが、

細かいホールドに体重をかけて踏み込んだ時の靴全体の一体感や安定感はチーム5.10のほうが上だったように感じる。


これはヒールフックをかけた時にも若干感じるものがあって、

スポルティバ系の靴でヒールフックをかけた時は「靴全体」でホールドに対して力を加えているような感覚があるが、

フラッグシップの場合はヒールのパーツだけがかかっているような感覚になる。

まあでも、かかっていることは確かで、それこそチーム5.10と比べれば圧倒的にヒールフック性能は良い。


ROCK&SNOWのシューズテストでもそうだが

シューズを評価する時の「エッジング性能」というものの定義はかなり曖昧で、

それが

①「体重が抜けた状態でも細かいホールドに引っかかってくれる能力」なのか

②「細かいホールドに踏みこんだ時にしっかり食い込んで安定してくれる能力」なのか

③「細かいホールドに全体重をかけた時にしっかり体を持ち上げてくれる能力」なのか

①~③が全てバランスよく備わっていることなのか……

そのあたりをしっかり定義して話している人は少ないと思う。


フラッグシップに関して言えば、①②の能力はかなり高いが、③の能力はやや低いと感じる。

③の能力はどちらかといえば「エッジング性能」として語られることは少なく、また、そこに分類することに違和感もある。

あえて名前を付けて呼ぶとしたら「立ち込み性能」とか「乗り込み性能」「踏み込み性能」といったほうがいいだろうか?

そしてROCK&SNOWのシューズテストの項目にそれは無い。


上級者にとっては③の能力は靴に不要だという考え方もあるかもしれない。

履いた人自身の足指や足底筋の強さによってそれはカバーすることができるからだ。

それよりも「ソールのフリクション」という自分の力でどうすることもできない単純な物理的効果をシューズ側には強みとして持っていて欲しいと思うのも尤もだ。


エッジングにしてもヒールフックにしても、この靴は「ひっかかってすべらない」ところまでは合格点以上の性能でやってくれる。

ただしそこから「体を持ち上げる」という行為はあなた自身でやってくれといった主張を感じる。


体重も重めで手で引く力も弱い(要はザコな)僕のようなクライマーからすると

そのあたりにもう少しサポートが欲しくなってしまう。


スポルティバのP3やスカルパ・フューリアシリーズのテンションラバーのような、セパレートソールでも靴の前半部と後半部の一体感を高める工夫をしてくれれば嬉しかった。


そういえばこの靴はアンパラレル初のセパレートソールの靴だ(そうだよね?違ってたらすみません)

5.10の時代でもセパレートソールの靴って無かったような気がする。


ひょっとしたら、メーカーとして、セパレートソールでの靴全体の一体感を作る構造というのはまだ模索している段階なのかもしれない。


しかしトウフックに関しては文句のつけようがない。

土踏まず付近が簡単に曲がるため、足を甲側に反らせやすい。

トウフックに関しては靴の前後の分断が完全にプラスに働いている。


こうなるとやはりこの靴の前後の分断は「やむを得ず」ではなく意図的に作られたものなのかもしれないとも思わされる。


靴の一体感や安定感といったものや、体を持ち上げてくれる性能といったものはトップクライマーは求めておらず、それよりもフッキングやエッジングを自在にコントロールできる自由度を求めており、その声に応えた結果であるということなのかもしれない。


いずれにせよ、やはりこの靴は「上級者用の靴」なのだということを思わずにはいられない。


足入れとベルクロ

これはフラッグシップに限らずアンパラレルの靴全般に言えることだが

とにかく履き口が狭い!

狭いうえにフチの処理が固いのでけっこう痛い。

足を入れてしまえばそこそこ快適なサイズなのに履くときに苦労してしまう。


これは、いくら「サイズを攻めるな!」と言っても相変わらず攻め続けるクライマーが多いから攻めることができないようにワザとやってるんじゃないだろうか?


さすがにそんな意図ではないと思うが。


恐らくこの口の狭さは、スリッパタイプとして履いた時の想定で作られており、メーカー側がベルクロの拘束というのをあまりアテにしていないということなんじゃないかと思う。

実際にこの靴をベルクロを締めずに登ったとしても、ベルクロを締めて登った時に比べ踏み込み時の力の逃げが特段大きくなったように感じない。


靴全体の剛性を、ベルクロ込みではそんなに計算していないように感じる。

「スリッパモデルとしての完成形」を作ったうえで、ベルクロを後からつけましたといった感じ。


ここで比較対象としてセオリーのベルクロを見てみるが、

セオリーのベルクロはその付け根が靴の構造体と広く密接な関係を持っていて、ベルクロを締めることで足首全体が包まれるようにサポートされる。

逆にベルクロを締めずにいる状態だと踏み込んだ時に足の甲の付け根あたりから力が逃げていくのを感じる。


フラッグシップのベルクロはそういった構造ではなく、ベルクロはベルクロでほとんど完全に独立している。

セオリーのベルクロはなんとなく広い「面」で抑えているように感じるのに対し、フラッグシップのベルクロは「線」で抑えられているような感覚だ。


セオリーはベルクロを締めることではじめて「きちんと履いた」と言えるが、

フラッグシップは、まずスリッパタイプの靴として「きちんと履いた」あとに、補強のためにベルクロを締めるといった感じ。


フラッグシップのベルクロは「構造上絶対に必須!」というものではなく、安心感を確保するための保険みたいな役割が大きいように感じる。


これは完全にただの推測なんだけど、本当はこの靴、ベルクロを付けたくなかったんじゃないだろうか。

でもハイエンドシューズにベルクロが無いってのはどうかな?という理由や、テスターの要望に応える形でつけられたものなんじゃないだろうか。


このあたりは好みの問題もあると思う。

そもそもスリッパタイプの靴が好きでベルクロで足を拘束するということに違和感を持つタイプの人は、セオリー的な構造よりもフラッグシップ的な構造のほうを好むかもしれない。


個人的な好みを正直に言うと、この履き口とベルクロ周辺の作り方はあまり好きではない。


「カツカレー」はそれでも美味い

かなり長くフラッグシップに対する不満点をつらつらと並べてしまったが、

冒頭でも述べている通り、僕はこの靴を切り札の一つとして常時手元に置いておきたいくらいには評価している。


逆にここに書いていること以外には不満点はほぼ無いということでもある。

良い点を挙げるよりも悪い点を挙げたほうが早いということでもある。


「全体のまとまりのなさ」のようなものについて述べたが、それもまた一種の個性であり、

各パーツの各性能を最強にしてやるぜ!っていうまるで素人の妄想のような代物がきちんとした形で1個こうして完成したということ自体素晴らしい。

そして実際に各パーツの各性能がバッチリ高いことは間違いない。


この靴は多くのクライマーにとっても非常に有益な武器になると思う。

たとえ完璧な調和がとれていなかったとしても、カツカレーってのはそれだけで美味いのと同じように。

2021年8月30日月曜日

クライミング早押しクイズ全50問

突然ですが僕は今早押しクイズにハマっています。

クイズと言うと知識量を競うだけに思われるかもしれませんが、

そこに「早押し」という要素が加わると様々な技術や駆け引きなどが求められ、思ったよりもずっと奥深いものです。


そしてさらに早押しクイズの作問というのもまた奥深い。

その作問の奥深さは

Quizknockさんのコチラの記事

なんかを読むとよくわかると思います。


あまり前置きが長くなるので色々省略しますが、

クライミング好きで早押しクイズにもハマって、さらに作問にも興味を持ったので

「クライミング早押しクイズ」を作ってみました、という話です。


元々自分の身の回りのクライマー達に出して遊べたらいいなくらいの軽い気持ちで作っていたんですけど、作ってみると結構苦労があって、一度知人に出して終わりでは勿体ないと思ったのでそれをここに公開しようというわけです。


難易度は低めです。

クライミングを趣味として楽しんでいる人なら「問題を最後まで聞けば」大体答えは分かるかと思います。

でもそれを「早押し」ルールでやった場合どのへんで押せるか、というのを考えながらやってみると面白いんじゃないかなと思います。


では始めます。

(正解は問題の後に黒塗りになってます。文字を選択して反転すると読めるようになるはずです)


問1

山上たつひこのマンガ『がきデカ』内のギャグが語源である、片足の膝が地面方向を向くほど内に曲げることから英語では「ドロップニー」と呼ばれるテクニックを、日本では俗に何と呼ぶでしょう?




キョン


問2

クライミング用語の「カラビナ」「アイゼン」「ザイル」「ハーケン」はいずれも何語に由来した言葉でしょう?




ドイツ語


問3

フィンガーより広くハンドより狭いサイズのクラックのことを、「薄い」という意味の英語から「何ハンド」と呼ぶでしょう?




シンハンド


問4

フリークライミングの安全確保に使用される伸縮性の高いロープのことを、伸縮性の低い「スタティックロープ」に対して「何ロープ」というでしょう?




ダイナミックロープ


問5

その形状から俗に「ヌンチャク」と呼ばれることもある、2枚のカラビナを短いスリングで繋いだものを何というでしょう?




クイックドロー


問6

「Permanent Power Platform」の頭文字からその名がつけられた、クライミングシューズの長期間使用による性能の低下を抑止するためにLA SPORTIVAが開発した構造といば「何システム」?




P3システム


問7

「ラー」「マサイ」「ムンダカ」「オアシ」といえば、何というメーカーから発売されたクライミングシューズでしょう?




テナヤ


問8

「ザンバラン」「ガルモント」「スカルパ」「ラ・スポルティバ」といえば、いずれもどの国にあるシューズメーカーでしょう?




イタリア


問9

主な原材料にFRP・ポリエステル・ポリウレタン等がある、木製の壁にボルトや木ネジで固定して使用するのが一般的な、インドアクライミングにおいて手や足をかけるための突起物を何と呼ぶ?




ホールド


問10

二人一組でマルチピッチを登る際、2番目に登ることを「フォロー」と呼ぶのに対し、プロテクションにロープをかけながらはじめに登ることを何と呼ぶでしょう?




リード


問11

「大きな石ころ」という意味の英語に由来する、ロープで安全確保することなく2m~5m程の高さの壁を登るロッククライミングの一種を何というでしょう?




ボルダリング


問12

アウトソールに「S-72」というメーカーオリジナルラバーを使用している、イタリア語で「速い」「迅速」等の意味を持つ名を冠した、2020年に発売したスカルパのクライミングシューズはなんでしょう?




ヴェローチェ


問13

その景観の美しさから「日本のヨセミテ」とも言われている、山梨県北杜(ほくと)市と長野県南佐久郡川上村の境にある、日本のフリークライミングのメッカとなっている場所は何山?




小川山


問14

ビブラム社が製造しているクライミングシューズのアウトソール用ラバーで、スカルパのインスティンクトVSやスポルティバのミウラー等、エッジング性能の高さを求められるシューズに採用されているラバーは「ビブラムXS何」?




(ビブラムXS)エッジ



問15

ボルダリングの課題で、北山公園の「ショーギノーマル」、三峰の「池田カンテ」、小川山の「エイハブ船長」といえば、いずれも何級の課題?




1級


問16

航空管制官を意味する「Air Traffic Controller」の頭文字からその名がつけられた、チューブ型ビレイデバイス全般の代名詞にもなっている、ブラックダイヤモンド社のビレイデバイスシリーズをアルファベット3文字で何という?




ATC


問17

1000シリーズや2000シリーズといったフィンガーボードや、トレーニング用ウッドプレート「Micros」を販売しているイギリスのトレーニングボードメーカーはなんでしょう?




Beastmaker


問18

15歳からクライミングを始め、スペインの高難度ルート「ホワイトゾンビ」のオンサイトや日本人初のクライミングワールドカップ総合優勝などの偉業がある、現在は株式会社Base Campの代表取締役を務める人物は誰でしょう?




平山ユージ


問19

英語では「CRUX」という、クライミングルートにおいて最も難しいシークエンスのことを漢字二文字で何というでしょう?




核心


問20

はじめてこの設備が設置されたクライミングジムの名称がその名の由来である、等間隔に並べられた木製のバーを足を使わず上り下りする、ヴォルフガングギュリッヒが考案したトレーニング設備のことを「何ボード」というでしょう?




キャンパスボード


問21

背中や腰に手を添えるなどの方法がある、主にボルダリングにおいて落下したクライマーが安全に着地するために補助する行為をなんというでしょう?




スポット


問22

登山やクライミングにおいて、斜面や岩壁を上ではなく横方向に進んでいくことを何というでしょう?




トラバース


問23

そのブランド名は「楽しく登ろう」というブランドコンセプトと「climbing」の日本語訳である「登攀」という単語が掛かっている日本のクライミングアパレルブランドはなんでしょう?




THOUFUN


問24

クライミングホールドにおいて、フリクションの強いザラザラとした面とフリクションの弱いツルツルとした面の両方が混在している表面加工のことを「二面性」や「二重性」といった意味の英語に由来する言葉で「何テクスチャー」と呼ぶでしょう?




デュアルテクスチャー


問25

有限会社フロンティアスピリッツが運営する、横浜店、秋葉原店、荻窪店など複数の店舗を持つ日本最大手のクライミングジムはなんでしょう?




PUMP(パンプ)


問26

186cmという長身も特徴的な、ワールドカップシリーズでリード・ボルダリング2部門で優勝したことのある唯一の男子選手でもある、世界初の5.15dというグレードがついた「Silence」を初登したチェコのクライマーは誰?




アダム・オンドラ


問27

2018年に創業し、『日常から非日常まで』というブランドコンセプトを掲げる、RA、RH、RS、VDという4種類のメーカーオリジナルラバーを開発したことでも知られるカリフォルニアのフットウェアブランドは何?




アンパラレル


問28

ヴォルフガング・ギュリッヒ、シュテファン・グロヴァッツ、アレクサンダー・メゴス、ヤン・ホイヤーといえば、いずれもどこの国のクライマーでしょう?




ドイツ


問29

かつてはファイブテンが、現在ではアメリカのクライミングギアメーカーSENDがそれ専用のパッドを製造している、太ももと足裏をホールドに押し当てて突っ張らせることで下半身を安定させるクライミングのテクニックを何というでしょう?




ニーバー


問30

化学式MgCO3で表される、重量挙げ、器械体操、フリークライミング等に使用される滑り止めの主成分として用いられることの多い化合物は何でしょう?




炭酸マグネシウム


問31

フランスのクライミングギアメーカーPETZLが販売しているブレーキアシスト機能付ビレイデバイスの商品名は何でしょう?




グリグリ(or グリグリ+)


問32

一般的なD型カラビナにおいて、スパインに沿って縦方向に荷重がかかる状態を「メジャーアクシス」と呼ぶのに対し、スパインに沿って横方向に荷重がかかる状態を「何アクシス」と呼ぶでしょう?




マイナーアクシス


問33

その名はアメリカのクライマー、トミー・コールドウェルのイニシャルから取られている、LA SPORTIVAの現行モデルで唯一のミッドカットモデルのクライミングシューズは何でしょう?




TCプロ


問34

来店するすべての人間が対等な関係性で楽しく登れるようにとその名が付けられた、IFSC公認国際ルートセッター平松幸祐がオーナーを務める山形市にあるボルダリングジムは「何ボルダリング」?




FLATボルダリング


問35

フリークライミングで安全を確保するためのプロテクションのうちカムやナッツなど使用後に回収可能なものを、ボルトやピトンのように壁に設置したままにしておく「フィックスドプロテクション」に対して「何プロテクション」と呼ぶ?




ナチュラルプロテクション


問36

ドイツのクライマー クルト・アルベルトが、トライ中のルートに赤丸をつけ、完登するとこれを塗りつぶしていたことに由来する言葉で、フリークライミングにおいて2回以上のトライで完登することを何と言う?




レッドポイント


問37

2021年には株式会社ソル・メディアから自身初の自伝が出版されている、ボルダリングジャパンカップにおいて第1回からの9連覇を含め合計11勝を挙げている、東京オリンピックスポーツクライミングで銅メダルを獲得したクライマーは誰でしょう?




野口啓代


問38

山と溪谷社が発行する季刊誌で、1995年に休刊となった「岩と雪」の後継誌であるロッククライミング専門誌のタイトルは何でしょう?




ROCK & SNOW


問39

著書『星と嵐』で自然への賛美を高らかに歌い上げ、「山の詩人」と称される作家でもある、クライミングにおいてクラック等縦向きのホールドを親指を下にして持つホールディングの形にもその名を残すフランスの山岳ガイドは誰でしょう?




ガストン・レビュファ(「ガストン」のみでも正解)


問40

オリンピック種目のスポーツクライミングで、東京大会において行う3種目とは、ボルダリング、リードと何?




スピード


問41

主にスローパーと呼ばれる丸みのある大きなホールドに対して、手のひらと指の摩擦を利用してホールドを保持する方法を「手のひら」を意味する英語を用いて何というでしょう。




パーミング


問42

「アーケ」「クリンプ」とも呼ばれる、小さく鋭い形状のホールドに対して親指を人差し指に重ねるようにして指先で保持するホールディングのことを日本では俗に「何持ち」と呼ぶ?




カチ持ち


問43

「フレンチ」「デシマル」「V」「段級」などがある、フリークライミングにおいて難易度を示す指標を何という?




グレード


問44

世界初のスプリング・ローデッド・カミング・デバイスである「フレンズ」を発売したことでも知られる、2017年にミシュランとコラボレートしたクライミングシューズがアウトドアインダストリアルアワードで最優秀賞を獲得したクライミングギアメーカーは何でしょう?




ワイルドカントリー


問45

クライミングにおいてビレイヤーがロープをピンと張る行為、およびそれをクライマーがビレイヤーに要求する際に発する和製英語は何でしょう?




テンション


問46

俗に「のっこし」とも呼ばれる、岩に掌底を押し当てて這い上がるようにしてテラスやボルダーの頂上に上がるクライミングテクニックを何というでしょう?




マントル(マントリング)


問47

主に上級者向けのクライミングシューズに見られる、小指から親指方向に向かってカーブを描くように曲がっている形状のことを「内にひねる」といった意味の和製英語で何というでしょう?




ターンイン


問48

2018年12月24日の夜に複数のホールドがチッピング被害に遭ったことで多くの課題が失われた、御岳ボルダリングエリアを代表するボルダーを、その岩にある代表的な1級の課題の名前から「何の岩」と呼ぶ?




忍者返しの岩


問49

小さく、ひっかかりのない形状のホールドに対して有効な、ソールのエッジ付近を擦り付けるようにして足を置くテクニックを「スメアリング」と「エッジング」を組み合わせた言葉で俗に何という?




スメッジング


問50

スペインにおける「Venga!」フランスにおける「aller!」に相当する、日本のクライミング界において登っている人を応援するために発するカタカナ三文字の言葉は何?




ガンバ



以上です。


いかがだったでしょうか?


もしちょっと面白いと思ったらこの問題群を使ってホームジムで早押しクイズ大会でも開催してみて下さい。

使ってもらえると嬉しいです。

2021年2月2日火曜日

【evolv zenist】イボルブ ゼニスト レビュー

・はじめに

まず見た目に惹かれたのと、ずいぶん長い間コレといったものが見つかっていない【ポスト「チーム5.10」】の候補としてゼニストを発売日直後に購入した。
大体1
週間くらいジムで履きこんでみたので使用感などをここに記す。


 ・サイズ感

筆者の足サイズは登山用品店の靴売り場によく置いてあるsirioのスケールで測ると24.5弱。


試着できる店が近所に無いのでサイズは公式HPのサイズチャートを頼りに勘で選んだ。 US6.5とUS6で迷ったがUS6(24cm)を購入。 
(サイズを二択で迷った時は小さい方を選ぶことにしている。何故なら小さい靴を大きく伸ばすことはできても大きい靴を小さくすることはできないからだ)
現在のメインシューズはスポルティバセオリーのEU36。
ゼニストはUS6でセオリーのEU36よりやや小さいくらい(スポルティバの35.5相当?)



新品時はかなりキツく感じるが、3日間慣らしたら普通に履けるようになった。
公式で「幅広甲高」を謳っているが、新品時の足入れではむしろ幅は狭めに感じる。
小指側のカーブ角度が結構きつい。
「幅広甲高」の謳い文句に、同メーカーのシャーマンと同等の広さを期待したがそこは全然別物だった。
トウボックスが幅広甲高の形状をしているというよりはむしろ、靴全体が柔軟な作りのため「慣らし」によって簡単に自分の足型に変形させられるという印象。
1日2時間の慣らしを3日もやればかなり伸びる。
後述する踵の浅さ問題もあり、新品時はもうハーフサイズ上げるべきだったかとも思ったが、慣らしてくるとこのサイズで良かったと思う(これも後述)。


・足入れ、履き心地

履き口がやや狭く、新品時は足入れが難しい。
また、足を入れる際にタンのふちが内側に丸まって入り易く、履いた後にその丸まりを解消するのにひと手間かかる。



慣れてくるとなるべくタンを丸まらせずに履ける様になってくるが、油断するとクルっと入ってきてうっとおしい。
一度足を入れてしまえば履き心地としては快適。
足入れの際うっとおしかったタンふちの形状も履いた際の快適性には一役買っている。
慣らしてしまえばどんな足型の人にもフィットする柔らかさなので、まずは我慢して3日履けばだれでもある程度痛み無く履けるようになると思う。
何度も履き脱ぎをするというよりはジムで長時間履きっぱなしにすることを想定した作りであるように思う。


・柔らかさ

既存のいわゆる「ソフトシューズ」に分類される靴と比べると
踏み込んだ時の剛性的な柔らかさは
【レオパード>チームvxi>ゼニスト≧フューリアエアー】といったところ
ソール厚が4mmとそこそこ厚いためvxiよりも足裏感覚に乏しい感じがするが
どちらかというとフューリアエアーのほうが親指に芯の固さのようなものを感じる。
ソール前面の中心部は新品時から柔らかく、指で押すと簡単に凹むほど。
エッジ部分は中心部に比べ新品時剛性があるように感じたが、3日ほど慣らしたらその硬さのギャップも殆ど感じなくなった。
エッジング性能に関しては、vxiよりは優れている感じがする。
靴の骨格的な剛性というよりは、足とのフィット感によって剛性を担保しているようなところがあるので、ある程度エッジング性能も確保したいと思ったらサイズはやや下げてもいい。
ただしやはりある程度の素の足指の強さは必要になる。
垂壁以上の角度で10mm程度の厚みのあるホールドへのエッジングはそう難しくないが、スラブで10mm以下のホールドに全体重を乗せろと言われたらやりたくない。
それくらいの固さ。


 ・TRAX SASラバー

ステルスで言うならHFあたりに近い印象。
ビブラムXSグリップ2よりは明らかに粘り感があり柔らかい。
ソフトシューズとして充分役割を果たせるフリクションだと思う。
ハリボテやボリュームに対するスメアリング性能はかなり高い。
ビブラム以外の、メーカーによるオリジナルラバーの中ではTRAXのクオリティはかなり高いと思う。


 ・踵形状

これはセオリーと比較するととてもわかりやすい。
トータルの深さ(高さ)はセオリー(結構深いと思っているヒール)とほぼ一緒
しかし、体感ではかなりゼニストの踵は浅く感じる。
これはサイズを攻めすぎたことに要因があるかとも思ったが、恐らくサイズを少しくらい上げても変わらないだろう。
浅さを感じさせる一番大きな要因はスリングショットの幅が広く、踵の結構低い位置からスリングショットが始まっていること。
踵の骨よりも上(アキレス腱あたり)にスリングショットがかかっている感じ(セオリーはこれ)ではなく、スリングショットの下半分くらいが踵の骨にかかっているような感触がある。
スリングショットの拘束力自体もやや弱め。




スポルティバ・スカルパ系の踵が合っているという人にはあまり合わないかもしれない。
逆に、スポルティバの踵が「アキレス腱に刺さるような感じで痛い」と感じる人(実は結構多いんだなこういう人)はこの踵を気に入るかもしれない。
サイズを攻め気味にしたのでヒールフックで脱げるということは無いが、形状で踵の骨を留めているというよりは、肌と生地の間のフリクションによって脱げないようになっているという感触。
1本締めベルクロの位置もやや低く感じる、これもセオリーと比べてみたらセオリーのベルクロ位置に対してベルクロの根本からの角度が違っていた。これも踵の拘束力の弱さを感じる一因でもある。 
拘束力を高めるためにもなるべく靴下を履かずに裸足で履くべき靴であるように思う。


・踵形状がエッジングに与える影響

スポルティバ・スカルパ系の靴はスリングショットの位置がいいのか強さがいいのか、 エッジングの際爪先で入力したパワーをスリングショットが【受け】て体幹方向に伝わっているという感覚が強い。
だから小さいホールドに体重を大きく預けても安心感があるし、強く踏み込んだ時に足の力で体を上方向に推進させやすい。
しかしゼニストのスリングショット形状だとその感覚がかなり薄い。
ハードなエッジングや立ち込み、乗り込みをする際、身体を上に持ち上げるパワーを補助してくれるような機能は小さいだろう。
同メーカーの「X1」、これは履いたことがないんだけどゼニストとほぼ同様の踵形状をしているようだ。
X1を履いたことのある人の話を聞くとエッジングに関してほぼ同様の感想を持っているらしい。
X1はゼニストに比べると爪先の剛性自体は上のはずなので、スリングショットの形状がこれらの靴のエッジング能力を決定づける大きな要因として働いているのは間違いなさそうだ。
前述したように、スポルティバ・スカルパ系の踵が合っている人にとっては、ヒールフックに限らずエッジングや乗り込みの際も違和感の強い靴になると思う。


・ヒールフック

スリングショットの幅が広いことに加え、ヒールラバーが細い。
ある程度の厚みのインカットしたホールドにこの細いヒールラバーをひっかけるようにしてかけるのであればそこそこの性能を発揮してくれる。
しかし、高い位置に靴を横に寝かせた状態でヒールを掛けようとした時などはヒールラバーがホールドに接触せず、フリクションに乏しいスリングショット部分がホールドにメインで接触することになり非常に滑る。
これもセオリーとの比較になるが、セオリーは黄色いメインのヒールラバーの側面の黒いラバー部分もフリクションはある程度強く、またヒールカップ全体に剛性もある。
そのため寝かせたヒールを縦に起こしていく過程で感覚的にはほぼシームレスにメインの黄色いヒールラバーに荷重を移動できる。
しかしゼニストはまずスリングショットにホールドが触れた時点で滑る感覚があり、そこから踵を立てて行こうとしたとき、
スリングショットとヒールラバーの間に高さのギャップやフリクションのギャップが大きいのでスムーズな移行が難しい。


そしてそもそも靴全体の剛性が小さいので強い荷重に耐えきれない。
シビアなマントリング等ではちょっと使いたくない。
まあ根本として、他のソフトシューズ(レオパード・vxi・フューリアエアー)もヒールフック性能が良かったものは無いと言っていい。
ソフトシューズはヒールフックをかけるための靴じゃない、ということなんだろう。
柔らかい靴でヒールフック性能を上げるというのは構造的に難しいのかもしれない。
それだったらヒールフック性能なんて無視してつま先の性能に全振りしてしまえ!というのがソフトシューズ作りの基本になっているのかもしれない。
(でもその中で最大限かかるように工夫してほしいなあとは思う)


 ・トウラバー

今まで見たことがないくらい薄いトウラバー。
ラバーの性能自体がいいのか、その薄さがいいのか、または格子状のパターンがいいのか、トウフック性能はかなり高い。
トウラバーの大きな2つの役割として、
トウフックをかける際のフリクションの確保と、エッジングの際のパワーの入力を逃がさないようにすることがあるが
このトウラバーは後者の機能をほぼ無視し、トウフック性能のためだけに特化しているように感じる。
トウラバーにかかった時のフリクションで言えば、現行のクライミングシューズでトップクラスのトウフック性能ではあると思う。
この靴の最大の長所であると言ってもいいかもしれない。
惜しむらくはトウラバーの範囲。せっかくの高性能ラバーをもう少し甲の上の方まで広く貼って欲しい。
ベルクロの位置(角度)を調整したうえで、メッシュのタンの範囲はもう少し狭くていいので、トウラバーの範囲をもう1cmでも上に広くしてもらえば足の甲側のデザインとしてはほぼ文句ナシだった。


・総評

結論を言えば「優秀なソフトシューズ」 それ以上でも以下でもないといった感触。
この靴でハードなエッジングをすることは難しいし、ヒールフック性能も難がある。
スメアリング、強傾斜でのかき込み、トウフックの性能はとても高い。
位置づけとしてはかつてのチームvxiとほぼ同じようなところに落ち着くだろう。
「これ1足で何でもできるオールラウンドシューズ」ではないが
チームvxiが廃盤になったことで後継機を探している方にはおススメできる靴だ。
主観的な意見で言えば、
体重が重めで、エッジングを重視し、スポルティバの踵が合っている自分にとってはあまり合わない靴だと思う。
ただこの靴の踵形状がバッチリハマるという人にとってはかなり強い武器になると思う。
靴は試着して買いましょう!