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2019年7月8日月曜日

灼熱の三面

主に雨とか雨とか、ほかにも雨とかによって1か月も岩を触っていなかったけども、

今日(7/8)

久しぶりに三面まで岩を触りに行くことができた。

三面ボルダーのある場所は、
まさにこの間の地震で強く揺れた地域にあり、
その地震がアプローチになにか悪い影響を与えていたりしなかったかと不安だったけど、
まったく問題なかった。

いつも通りの、綺麗な岩場だった。
強いて言うなら草木の背が高くなっていて少しアプローチで煩わしかった。
でもそれもまた自然を感じられて良い。

今日もかなり暑かった。

温度計をうっかり日向に置いていたらなんと40℃になっていた。
日陰でも28℃くらい。

ド灼熱!

なのでほぼ常に上裸でダラダラと過ごした。

誰もいない自然の中で上裸で半日過ごすというただそれだけで楽しいやつね。

その灼熱の中、

登れそうな岩を求めて歩き回り、また二本ほど初登

まずはコレ

プロキシ(1級)

この間初登した「子午線の祀り」の岩の左側のライン


ご覧のとおり、左側に落ちると水にジャボンである。

中盤のガバ地帯はかなり優しいけど、序盤の3手は結構ピリっとしている。

終盤変な方向にすっぽ抜けると入水の可能性も出てくるので緊張感は結構高い。
マントルは(動画では結構迷っているけど)リップ奥にしっかり保持できるホールドがあったので、それさえ発見できればそう難しくない。

恐怖度とかも加味してやっぱり1級くらいが妥当な気がする。


次は結構奥のほうで登れそうな岩を発見したのでそれを登ってみた。

クリーク(2級)

この岩は、シシガミの岩から上流方向に3~4分くらい歩いたところにある。
動画じゃあ隠れているが、ランディングに川が流れていて、小さな岩と岩に橋をかけるような感じでマットを敷かなければならないので、フォールすると結構バランス悪い着地になりちょっと怖い(でもうまくマット配置すればマットが濡れたりすることもないと思う)。

スタートは両腕を自然に開いたくらいの間隔で顕著なポケットホールドがあるのでそれを使用。
ほぼ一手目核心だけど、マントリングがぐいーっと手を伸ばす感じで気持ちいい課題。


他にも登れそうな岩をいくつか触ってみたけど、

簡単すぎて課題とも呼べないようなものだったり、
逆に途中から全然ホールドが見つからなくて登れず仕舞いだったりのものもあった。

初登ってやっぱり難しい。

難しいから、楽しい。

2019年6月4日火曜日

未知のマントル

長い長い閉鎖期間を越え、ようやく

三面ボルダーへのアクセスが解禁された。

今年こそはシシガミを登ろうと意気込んではいるものの、
なんだか最近自信が減衰している。

今日は久々に何の予定もない休日だったので意気揚々を三面に向かった。

三面の何が良いかって、そのロケーション。

緑が濃い。

エリアに行くまでの道中、ただそこをドライブすることだけを目的に行ったっていいとすら思えるような自然の中を行く。

今日は最高に天気が良く、緑が生き生きと映えていた。
こういう風景を普段から見るかどうかだけで人生の充実度って変わるんじゃないかと思う。

しかし暑い。

持って行った温度計を確認するとなんと

気温30℃(しかも日陰で)

灼熱の中、さぞかし岩場は虫の楽園と化しているかと思ったがそうでもなく、
暑いということ以外はそこそこに快適だった。

ともあれこの暑さでシシガミをトライする気にもなれず…

せっかくなのでかねてから登ろうと思っていた未登のラインを触ってみることにした。


この岩。

この岩はキングコングなどがある「ゴリラ岩」のすぐそばにあり(写真右に見えている岩がゴリラ岩の裏面)

写真の面は川に面しているんだけど、ちょうどその真下に、水平に近い形で岩があり、対岸から見るとまるで舞台のような形でランディングを形成してくれている。

なので僕はこの岩を勝手に石舞台岩と呼んでいる。

そのちょうど真ん中に直登できそうな感じにホールドが確認できているので、
いつか登ってみようとは思っていた。

ということで手を付けてみたが、

まあー怖い!

やっぱり初登って難しい。

既登のラインだったらそれは
「登れる」ということが少なくとも確定しているわけで、

でも未登のラインだとひょっとしたらホールドそのものが途中から全然無いかもしれない。リップがまるっきりつるつるで全く持てないかもしれない。

それでも地上からのオブザベを信じて恐る恐るだが手を出していくとなんとかリップまで到達した。

リップにたどり着いた時、リップの奥にまずホールドを探す。
何かカチの一つでも見つかればそいつで引きながらセーフティにトップアウトできるはずだが……何も見当たらず。

ここで降りるということはもう不可能。

仕方なくリップ際でマントルを返す。
先週小川山で優しいグレードのマントルを返しまくった経験が生きて、冷静に返しきることができた。

強度だけで言えばいつも登ってるハイグレードの課題と比べてかなり劣るが、
それよりも緊張感があったし、充実度もハイグレード課題の完登時に劣らない。

何故多くのトップクライマーが初登に拘るのか、その理由の片鱗が少しは見えてきたような気がする。

かの倉上慶大さんがこの動画の中で

「分からない一手を出すっていうのが冒険。分からないってものに挑戦していくのが。その冒険の一手一手をやっていて、いつの間にか岩の上に立っている」

と言っている。

真似できないメンタリティだと思っていたけど、今日の登りはそれに近い感覚を得ることができたように思う。


今回登ったライン。

課題名は「子午線の祀り」
グレードは「1級」



スタートホールドは右手カチ、左手は薄いカチポケット。

結構ガバ多いし、全体的な強度は2級くらいかなーとは思ったけど
出だしが結構悪いのと、あとは高さによる恐怖や危険度も加味して1級が妥当かと思う。

「いつか自分が初登してやったときには思い切り厨二くさい名前つけてやろう」と常々思っていたので、ひとつ夢が叶った。



その後、また岩を移動して3本簡単なラインを初登

幽寂(4級)(読みは ゆうじゃく)
・SD 右手三角形のポケット、左手カチでスタート。そのまま直上。
閑雅(3級)(読みは かんが)
・SD 幽寂と同じスタート。右にトラバースしていき、岩の真ん中あたりをトップアウト。
鳥声(5級)(読みは ちょうせい)
・SD ポケット状のガバスタート。途中からカンテを巻き込みトップアウト。
(カンテを使用せず直上すると4級くらいになる。その場合マントルが結構悪い)

この岩は道路からの急登を下りきると眼前真正面15mくらいのところにすぐ見える岩。
勝手に目の前岩と呼んでいる。

ゴリラ岩に行く前にちょっと寄り道も可能だし、アップ課題として登ってくれる人が出てくれるんじゃないだろうかと期待している。
それと、三面には難しい課題しかないから、という理由でここに来ることを避けていた新潟クライマー達が三面デビューを果たすきっかけの一つとして機能したら嬉しい。

そういう理由もあって、これらの課題を「無名(4級)」とか「カンテ(5級)」とかにはしなかった。

だって、なんか、わかるでしょ?
無名の3級とかより課題名ちゃんとついてる3級とか登れると嬉しかったでしょ?

「あの~小川山の~なんかエイハブ?って岩のちかくにあった小さい岩の~マントル課題の3級のやつ登れました~」
って言うよりも
「塩原の『桜』登れました!」
って言うほうが胸張れるしモチベーションも上がるでしょ。

そんな、ただの名前のない「4級」とか、
いかにも「強いクライマーがただアップか暇つぶしのためになんとなく登りました」みたいな雰囲気じゃん?

だからもう必要以上にカッコつけて厨二くさい名前をつけてやった。


とりあえず今日登った課題はすべて動画を撮影もしているので以下に載せておく。


オンサイト狙いもしてほしいので一応ネタバレ注意ということで。












2018年11月16日金曜日

ひとつの季節の終わり

是が非でも今日は三面に行かなくてはいけない。

その理由があった。

三面ボルダーは「朝日スーパーライン」という道路の途上にあるのだが、

その道路は冬季には閉鎖されてしまう。
そして、新潟の冬は長い。

そう、11月のうちにはもう閉鎖してしまうのだ。

閉鎖の日時は年度によって若干誤差があるらしいのだが、
今年はどうも11月20日にはもう閉鎖されるという情報を得た。

その閉鎖日と自分の仕事のスケジュールを重ねると、
今日を逃してしまうともう、今シーズンに三面に行くことが事実上不可能になってしまう。


天気予報は「晴れのち雨」

十分勝負がかけられる予報ではあった。


どうしてもキングコングだけは登っておきたい。

やれば登れるというところまでは確実に来ているという実感はある。


雨が降る前に片づける。
その覚悟を持っていつもより少し早く三面へ。

到着すると気持ちのいい晴天。

これは雨など一日中降らないんではないかと思わされ、少し安心した。


結論から言うと、

登れました

キングコング(三段)



完登した後に手を見てみたら、恐らく後半のクラックパートでやらかしたんであろう、左中指の側面の皮がめくれて出血していた。

止血をしながら岩をブラッシングし、さて、時間は余っているし次は来シーズンのためのシシガミの練習でもしていようか、と思っていたら、なんとそこから雨がパラつきはじめた。

いやあ、ギリギリだったんだなあ。
正真正銘ラストチャンスの1回だった。

ともあれ、登れた。

多分、第三登。あるいは第四登くらい?

まあそれくらい。

隠れすぎた名作、キングコング。

今まで自分が登った三段の中でもベスト3には確実に入る面白さだった。

本当に名課題。

新潟のクライマー事情ももうかなり明るくなっている。
三段くらいのグレードを登れるクライマーはすでに両手の指なんかでは到底おさまらないはずだ。

そういったクライマー全員に登ってほしい課題だと思う。

小川山で静かの海とか幻の光とか狙ったり御岳で虫登ったりしてる場合ちゃうぞと、身近な岩場にこんなにも素晴らしい課題があるんだぞと、声を大にして言いたい。

今回自分がこの課題を登ったのは、もっと新潟のクライマーに三面ボルダーに目を向けてほしいという思いから、というのもある。

三面の課題はどうにも情報不足で(そこが岩登りの本質を突いていて良いとも言えるんだけど)、どうもメジャーな岩場の課題に比べて完登が狙いづらいと思われがちなんじゃないかと。

そしてキングコングにしろシシガミにしろ、完登者が偉大なるレジェンドだけに留まってること、他の岩場に比べてグレーディングが辛いという噂、そういった情報があいまって、三面ボルダーに行くこと自体がどこかしら敷居の高いことのように思われているんじゃないかと。

でもそんなことないぞと!

あえて凡庸なクライマーのうちの一人である自分が、
この岩場を楽しんで、こうして完登することもできているということを発信することで、この岩場に行きたいと思って欲しい、この課題をみんなにもトライして欲しい。
そういう思いを伝えたい。


そうは言ってももう今シーズンは道路が閉まってしまう。

来シーズンの開通を楽しみにしつつ、その時にはシシガミを登れる実力を身にけていられるようにまた修行しないといけない。

今シーズンの三面は終わった。でも来シーズンの三面に向けての準備もまた既に始まっているとも言える。


2018年10月22日月曜日

初めての経験

今日、初めて「脚立」を岩場に持っていった。

別にグラウンドアップに確たるこだわりがあったわけでもないが、
わざわざ脚立を持っていってまで上部のホールドを確認したいと思うようなことは今まで無かった。

だから「脚立を持っていったら便利そうだなー」と思うことはあっても、
実際に脚立を持っていったことは今まで一度もない。

しかし今回ばかりのっぴきならない事情で脚立を持ち出すことにした。

その事情というのがコレ



このポケット内部を掃除するため。

先日、このポケットに指を入れた時、物凄い違和感があった。
とにかく滑る。
奥に奥に指を入れるほど「何か」がボロボロと崩れていくような感覚があり、その「何か」のせいで指がどんどんズレてくる。

恐らく泥か何かが奥のほうに詰まっているのだろうとアタリをつけ、Pamoブラシの先端に細いブラシを括り付け、地上からなんとか内部をブラッシングしてみようと試みたが、それだけでは根本的な「何か」を完全に穴の中から出し切ることはできなかった。

この高さでポケットの内部に不確定要素があるというのは精神的にもよろしくない。
なんとしてでも解消しておきたかった。

そこで今日、脚立を用いて直接内部を覗き込みながら直接その「何か」を確認し、排除しようと試みたわけである。

結論から言うと、

その「何か」は
「虫のさなぎの残骸」だった。

それはポケットの奥のほうに存外しっかりとした質量で詰まっており、ブラシの柄や小指や頭の小さい歯ブラシを駆使してようやくすべてを掻き出すことができた。

するとどうだろう。
絶望的に安心感の無かったズルズルのポケットが、しっかりかかるホールドになった。

ついでにリップ付近のホールドも近距離から目視で確認し、上部の恐怖感はこれでかなり払拭できた。

これならソロでもまったく問題無い!

ということで、Ape(初段)をとりあえず完登。



今まで登った初段の中で一番悪かったんじゃないかと思える。
結局手を付け始めてから登るまで三日かかっているわけだし。
とにかく序中盤が悪い。
二連左手飛ばしは安定しないし、その後の足送りからの右手寄せが決まるまでの一連の動きは足位置をしっかり決め切らなければいつでも落ちれる。
後半もジャミングのようなホールディングによる痛みとそこそこの高度感に耐えながらになり気が抜けない。

ともあれそこそこ安定したムーブを固めることができたのは大きい。

「あとはキングコングの1手目を止めるだけだ!」

と思い気合を入れてスタートに着く。



止まらない!

やっぱり足がうまく決まらない。

うーん。

と、

もう開き直って足位置からムーブからガラッと変えていろいろ試すことにした。

するとなんと、ある足位置に変えてみたら結構安定して止まるようになってしまった。

こうなるともう今日キングコングも登ってしまえるんじゃないかと意気込み、早速キングコングの繋げに取り掛かる。

しかしそう甘くはなかった。
単に二手増えるだけかと思っていたがそうではなく、微妙な右手の持ち替えが序盤に発生するのが中盤の核心部の流れを悪くしている。
成程、確かに初段を三段に変貌させる要素がこのLow startにはある。

改めてその差異を埋める方法をバラしで探り、しっくりくるバランスを見つけられたところで再度繋げてみたものの、今度は明らかにヨレが原因でApe中盤で落下。

手を見ると、スタートの試行錯誤が主な原因か、何か所か出血も生じていて、さらに辺りも暗くなりかけていた。

日が落ちてから脚立とマットを持って帰りのアプローチをこなすのも危険なので、今日のところは撤収を決め込んだ。

今日は登れはしなかったが、確実に手応えは感じる。
次は登れるかもしれない。

次に行けるとしたら月末、29日。
それまで今日の感覚を忘れないようにするのと、しっかり身体の調子を上げていこう。

あ、あと晴れるのを祈ろう。

2018年10月16日火曜日

All I need is "Edge"

おかしい。

前に三面に行ってから今日までの間に二回、休日はあったはずだ。

なのに再び三面に訪れたのは今日になるまで無かった。


まあ


ですよね原因は。

昨年発現し、俺を苦しめた〝スタンド能力”

大人しく飼いならされてきたと思ったがやはり今年もまた暴走しているようだ。


しかしながら、

今日は久々に前日にも当日にも雨が降っていない(晴れているとは言ってない)。


久しぶりに濡れてない岩を触れる。
(このセリフ前にも言った気がするわ)


シシガミについてはちょっと行詰まっているのと、
結局マット枚数が足りなければ繋げトライができないので
今日は思い切ってシシガミに触らないことにした。

まずアップがてらにと思った登ったのは

スパイダーウォーク(1級)

正直舐めてた。
ムーブが全然出てこなかった。
いやこれはオンサイトではかなり難しいよ。
明らかに「これ使ってくれ!」と言わんばかりの深いポッケが、
明らかにライン上に存在するのにそれを使ったらムーブが行詰まるという罠。
最初それでもゴリ押そうとして四苦八苦して
(これ本当に1級かよ……)
と思ったところで
(いや待てよ?やっぱちゃんと1級になるようなムーブがあるんじゃね?)
と、よーくホールドを確認したら思いもよらぬムーブで解決を見た、って感じ。
ムーブ解決したらちゃんと1級でした。
いや本当下手したら諦めてたわ。侮りがたし1級。




次は
Aut matter(1級)

課題名はトポに記載されたまま。
Autoだと思ってたけどAutなのね。

1手目のポッケが深くて痛いけど持てるからOK。
後半スラブに入ってからはノーマットを強いられるけどそこからは6級くらいなので心配は要らない。
ポッケ得意な人はお勧めな課題かな。


とりあえずゴリラ岩の1級をこれで全部解決したわけなので、
思い残すことなくキングコング(三段)に取り掛かる。

と…

あれ?
できそうだぞ?

という手応え。

やっぱり岩のコンディションが重要なのか?

前回雨上がりにトライしていた時にはもう、
「まっっっったく!できる気がしねえええええええ!!」
「フリクションとかの問題じゃなくてムーブの質と強度的にまるで希望が持てねえよ!」

と思っていた1手が今日は数回の試行ですっと出来てしまった。

フリクション、大事でした。

そこが解決してしまうとかなり完登のイメージが強くなってきた。

ただ、いよいよ今日も解決しなかったのはスタートからの1手目取り。

アンダーガバを持ってルーフ部分から飛び出してくる1手目なんだけど、
まあーーとにかく足が踏めない!
無いのよ踏めそうなホールドが!
もうどこ踏んでも一緒やんけ!というくらいの微細な皺とか凹凸があるだけ!

それでも試行錯誤を繰り返し「ここかな⁉」というポイントを見つけたけど、
やっぱり最後の最後踏み切れない。

根本的な自分の「フットホールドを捉える能力」の不足を感じる。
結局は自分も最近のジムクライミングに染まった「デカいホールドを踏まないと登れないクライマー」のうちの一人だったということを思い知った。

そういえば今の手持ちに固い靴が無い。

今の俺に必要なのは固い靴だ。
固ーいエッジングシューズ。

やわらかいシューズはやっぱりクライマーに優しい。
足裏感覚が良いからホールドを踏めてる感じがするし、
滑って不意に落ちるってこともない。
ソールのどの部分でホールドを捉えてもある程度許容範囲が広い。
故に
「じぶんがきちんと足遣いが出来ている」という気分にさせてくれる。

でも、
シビアな足置きが要求される岩でのクライミングでは、
足裏感覚に乏しくとも点と点でしっかりと対応させればそれがかなり小さな点であったとしても体重を逃さず乗せてくれる固いソールのエッジングシューズは必要だ。

そしてその固いソールをうまく扱う技術も。


なんだかんだで1足はVibram XS Edgeソールの靴は欲しいな。

やっぱ慣れ親しんだ感と汎用性を考えるとインスティンクトVSかなー……

よし、これ書き終わったらポチるか!

2018年8月1日水曜日

秘境

ぜんっぜん更新されねーなこのブログ。

と思われてるだろうからそろそろ何か書かんとな!


ただまあーーー、暑い。

この暑さではもう岩に行く気にもならない。

岩に行かないのだから書くことも無い。


いやでも待てよ、と。

この暑い中敢えて外で登っておくっていうのもそれはそれでいい体験になるのかもしれない。

ということで、

新潟に帰ってきたらまず行こう、と思っていた

三面ボルダーに向かうことに。

ここに行くのはかれこれ何年ぶりだろう?

5年?6年?

多分、それくらい前に1回か2回行ったきり。

新潟の秘境、三面。
(サンメンじゃないよミオモテだよ)

以前行った時はたしか3級くらいの課題をひーこら言って登り、
1級くらいの課題に手も足も出ず、みたいな感じだったと思う。

その当時、目標どころかもはや憧れですらなく、眺めるだけの対象だった

「シシガミ(四段)」

今年はこれを登りたい。

ただ、この岩、

岩のある場所が陰っていて苔が生えやすいというのと、
多分全然だれも登りに来たりしないから、すっかり自然に還ってしまっているだろうと思われた。

そこで、

今日は「登りに行く」というよりは
「掃除しに行く」という気持ちだった。

朝ちょっと遅く出発して、ホームセンターに寄って大きいブラシを購入し、
到着は昼前くらい。

シシガミの岩に行く前に「キングコング(三段)」(これも登りたい!)のあるゴリラ岩の前を通ったけど、この岩は掃除不要でそのまま登れそうだった。
ただ日当たりがいいので今日の日中は岩が熱すぎて触れたもんじゃなかった。

シシガミの岩に着いてみると、

(あれ?意外に苔ひどくないな)

といった印象。

ハングの中の主だったホールドは軽く表面を磨くくらいですぐにでも使えそうだったし、フットホールドとして使えそうな箇所も苔はそんなにびっしりとは生えておらず、いくつかの場所を目星をつけて磨けばいいくらいではあった。

ただやはりリップから上はほぼ全面苔だらけだった。

とてもマントルを返せるような状態ではなかったので、まずは岩の上面の苔を落とす。

灼熱の暑さとたかりまくる虫の中、ひたすらブラシで苔を落としていく。
何故かここの虫たちには虫除けスプレーの効果が薄いのか、いくらスプレーをかけなおそうがガンガンアタックを仕掛けてくるくたばれ。

2時間くらいやったところで掃除も飽きてきたひと段落したので、川で手を洗ったり、周辺の散策をしたりした。

三面は本当に無限の岩ポテンシャルを秘めた場所で、未だ登られていないけどここ登ったら面白そうだと思わせる岩やラインに満ち満ちている。
目標の課題が登れたら、次はそういう岩を好きに登ってみたいとも思う。

さて、

せっかく来たので掃除するだけじゃもったいない。

とりあえず

「シシ(初段)」を登ることにした。

ランディングがそんなに良くないのと、ひたすらヌメり倒すバッドコンディションと、あとまとわりつく虫。

課題の内容そのものよりもそういったものとの戦いという面が大きかった。

でもこういうのもやっぱり「自然を相手している」って感じで良い。
グッドコンディションの中でハイパフォーマンスを出すだけがボルダリングじゃない。


課題としても面白かった。
アングル的に岩のかぶりっぷりが伝わりづらいのと、結構チマチマしたムーブが続くので簡単そうに見えるかもしれんけど結構シビアな課題だった。


シシガミの探りもちょっとだけやったけど、ホールド的に「持てない」って感じのものは無い。頑張れば不可能じゃないと思う。
ただ、繋げようと思ったらマット5枚くらいは欲しい。
あとなるべくソロではやりたくない。

なので夏の間とりあえず箇所箇所でムーブの錬度上げて、涼しくなって来た時に日を決めて集中して落としに行きたいと思う。

ということでこの夏はシシガミの練習に捧げてみようというのが今のところの方針。

まずは虫除けスプレーとか虫除けグッズを新調するところからだ!