2014年4月28日月曜日

セッター

さてさて、

4/26に無事オープンした、新潟市西区のジム8GRADEですが、

僕はオープン後まだそこで登ってません!!

というのも、昨日一昨日(4/26~4/27)の二日間、ちょっとしたお仕事で妙高まで行ってたからです。

日程と場所で、新潟のクライマーならピンときた方もいらっしゃるかと思いますが、そうです。

「新潟県クライミング選手権大会兼国体予選会」

に行ってきたわけです。

ああ

でも選手じゃありません。

先日、K”さんと共に8GRADEのホールドセットをしたという話は前回の記事で書きましたが、
そのよしみで、K”さんから

国体予選のセットの手伝いする気ない?」

と誘われ、ホイホイついていったというわけです。
公認セッターの資格も勿論持ってない僕は、あくまでもボランティアのアシスタントという形でですが。


にしてもね、

面白かった!

ジムのセットも勿論とても面白かったんですが、
コンペのセットというのはまた違った趣があってとても深い。

どんな風に選手を「落として」やって、何人くらいに何本くらいの課題を登らせるか、とか、そういったことを考えながら課題を作っては、話し合いながら細かな調整を加えていく・・・
やっぱりただ力があるだけの選手に登らせてはいけないし、そのために自分もムーブについての理解を深めなきゃいけないし、と。

ちなみに僕はボルダー課題の、成年男子カテゴリの1課題目と3課題目、小学生カテゴリの1課題目、成年女子カテゴリの3課題目を作成しました(まあ100%自分が作ったというわけではなく、僕がベースを作ってK”含むセッター全員で調整を重ねて完成させたという形ですが)。

自分が思ったとおりの「落としどころ」で思ったような形で選手が落ちていく様を見てはニヤケたり、逆に考えたとおりのムーブを選手が出して完登してもらったりするとそれはそれで快感だったり。

そして調度よく完登数がバラけて順位がちゃんと付いたときの、やってやった感。

本当に、いい経験になりました。

先日の8GRADEのセットも含め、此度のセッターとしての経験は間違いなく自分の今後のクライミング観に大きな影響を与えてくれただろうし、最近ちょっと行き詰まりを感じていたクライミング能力の成長のきっかけになってくれるんじゃないかと期待して……いや、なるだろうと確信してもいます。

強くなるためにはただトレーニングを重ねて身体を鍛えるだけではいけない。
色んな角度からそれに触れて、色んな角度から考えることが、実は強くなることの近道になる、というのはあらゆるスポーツについて言えることですが、今回の経験はつまり、それをすることができたってことだと思うんですね。

よーし

トレーニングの色々なモチベーションが出来た!

明日からまたやるぞー!

2014年4月21日月曜日

Whose ploblem

4/19~4/20の二日間にかけて、

この春(4/26)オープンするボルダリングジム「8GRADE」のホールドセットをさせていただきました。

といっても、チーフセッターを努めた、というわけではなく
アシスタントの1人のようなものです。

それでも、まっさらな壁にホールドをつけ

あーでもないこーでもないと頭をひねり

まだ見ぬクライマーやクライマー予備軍達に思いを馳せ

課題を作っては試登し、ホールドを外してはつけ・・・



とても貴重な体験をさせていただきました。


このような機会を与えてくださった8GRADEオーナーの小林純也さんと、今回のチーフセッターにして、セットのなんたるかの基本をご教授くださった平嶋元さんには本当に感謝しています。

この経験は間違いなく今後の自分のクライミング観に大きく影響を与えてくれただろうし、
ひょっとしたら自分のクライミング史のターニングポイントになるかもしれない。


「Whose ploblem」

誰のための課題か


他人のことを理解しようと思わなければいけない→ひいては自分のことを理解しようとすることに繋がる。


1人で黙々と修行僧のように登り続ける。
それもまた強くなるひとつの方法かもしれない。

でも、一見寄り道のように見える「他人に目を向ける」ことこそ自分を高めるための近道なのかもしれない。

ざっくばらんに言えば、そういうこと・・・なのかな。

2014年4月10日木曜日

たのしい旅(苦行)


さーて

今日はクライミングと全然関係ないこと書きますよ。

今日のテーマはコイツだ


愛用のロードバイクでですね、ちょこっとした旅にいってきました。

4/8~4/9の二日間ですね。一泊二日です。

特に宿をとるでもなく、ザックにシュラフとツエルトをつめて、野営する気満々でした。

そして結果野営しました。


このブログの読者はまあ大抵僕の知り合いなので、皆さんご存知かと思いますが、僕は新潟市のやや西のほうに住んでいるわけですよ。

で、以前コイツで山形あたりまで行ったことがある、ということで

「じゃあ今度は逆サイドの富山目指してみるか」

と、

今回の旅のテーマが決まったわけです。

ただ漠然と富山っていうのもあれなんで

地図を眺めて
目的地を「道の駅ウェーブパークなめりかわ」に設定しました。

別にここで何をしようってわけでもなく、
ただ、
行程のためには目的地が必要で、
行程のために設定された便宜的な目的地であるということです。


そんなこんなで始まったこの旅、


まあね


結論から言うとね


失敗でしたね


大失敗でしたね。


結論を先に言ったところで、じゃあのんびりと時系列順に語っていきましょう。



まず出発は5:30

日の出と共にスタートしました。


出発から5分、


早くも帰りたくなる。


「風が強い!!!!」


もうね、本当に強い風が真正面から吹いてくんの!
下りなのに漕がなきゃ進まないくらいの風なの。

完全に日を誤ったとその時は確信してた。

自転車においてね、風って言うのは最も重要な要素だと言っても過言じゃないと思う。

「向かい風を100km走れ」って言われんのと
「追い風を200km走れ」って言われるのだったら僕は確実に後者を選びますね。


そんなアゲインストに苦しめられながらも、
いつかはこの風も弱まるはずと信じて(信じるしか無いじゃん)とりあえず回し続け、

最初の休憩地点は「道の駅越後出雲崎天領の里


といってもまだ早朝だったので空いてないから自販機とベンチを使っただけ。

そこからまたひたすら回し、刈羽では原発を横目に見ながら走り、途中セブンイレブンに寄ったりし、


柏崎ではさわやかゾーンを通り


鯨波を通過し

ただただひたすら回しました。

しかしね、

柏崎~上越あたりのアップダウンの多いこと大きいこと。

軽い丘越えみたいなのがいくつかあってかなり足を使わされた。



で、直江津を過ぎたあたりかな、

走行距離もそろそろ100kmを超え、足もケツも痛くなり始め、なんとなく(これ苦行じゃね?)と思い始めたあたりで、


「久比岐自動車歩行車道」
という道が登場。

それまでは大体国道8号をひた走ってきてたんですが、

この久比岐自動車歩行車道は国道8号に沿うようにして敷かれた全長約45kmほどの道です。

その名の通り自転車と歩行者専用の道ということで、折角だからその道を走ることにしました。


こんな感じの、歩道と車道の中間くらいの広さの道がずーっと続きます。

路面はけっこうツギハギがあり、ちいさなギャップも多く、ロードバイクにとっては正直そこまで走りやすいとは言えないが、車に気を遣わなくて良いという点はとても素晴らしい。

しかも糸魚川に入ってしばらくすると路面も滑らかに整備されている部分が多くなり、
かなり走りやすくなりました。

この頃には風もかなり弱まっていて、道のアップダウンもほとんど無い。
その上景色も良い(右手には海、左手には長閑な町や山の風景)。

今回の旅の中で一番楽しかったのはどこかと聞かれたらここを走っている間だとまず間違いなく答えますね。

「日本には自転車が走るための道が整備されていない」
というようなことがよく言われていますが、この道はけっこうきちんとした「自転車のための道」と言えるとおもいます。

そんなこんなで、長距離を走ってきて心が軋み始めていた僕のテンションとモチベーションをこの道は回復させてくれました。


で、この出口の写真を撮っているあたりで、
見知らぬおじさんに声をかけられましてね

そのおじさんに言われたんですよ



「親不知のあたりは大変だよ」



と。


このとき僕はまだ
(ゆうてもまあ大丈夫だろ)
くらいに思ってましたよ、ええ。

しかし、久比岐自動車歩行車道という甘やかされた道を走っていた僕は

油断していた・・・・・・完全に・・・っ

甘くなかった・・・っ!親不知っ!


もうね、本当にひどかった。

路肩が非常に狭い!

狭い上に路面ががったがた!

側溝との境が曖昧!

もうね、転ばせにきてるんじゃないかと。


およそ3kmほどの間延々続く登り!

そして連続するトンネル!

ひっきりなしに通る大型トラック!


登りは脚を蝕み、精神を削り、狭く荒い路肩が止めを刺しにくる。しかもトンネルだから路面のギャップがはっきりと見えにくい。転べば最期、トラックの餌食。

トンネルの出口が見えるたび

(これで最期にして!)

と心の中で祈り、

出口に出るなりすぐに次のトンネルが見え

「やめろやまじでぇ!」

と口に出す。

そんな感じ。



でもね、道の頂上あたりで休憩したときに観た景色は綺麗でしたよ



その核心を過ぎればあとはヌルイ



富山県入りし、

ちょっと日が暮れてから目的地に到着。


まあただ「道の駅ウェーブパークなめりかわ
の営業時間は終了しており、本当にただの目的地のための目的地ってことになっちゃいましたね。

まあ別に特に面白くもなさそうなのでよかったけど


で、
野営。

夜は寒くなるかと思ったけど、ツエルトとシュラフの保温性舐めてた。全然寒くない。
むしろシュラフの中で汗かくくらいでしたね。



そして朝を迎え、

このときにはもう決心が固まっていました。




「電車で帰ろう」




と。



いや本当はね、往復ともチャリのつもりだったんですよ。

でも親不知の道はもうほんっとーに二度と走りたくないし、前日走行距離150kmを過ぎたあたりから右膝がよくない痛み方をしだしたしで



はい



心が折られたわけです。



ということで二日目の午前中は

「輪行袋」

を買うため、
近辺の自転車屋やスポーツショップを廻ることに。
これがないと自転車を電車に載せられないからね。



しかし、


どこへ行っても 無 い !

スポーツショップには(予想通り)売ってないし、
自転車屋では「取り寄せになる」と言われるし(おまえんとこHPじゃ「自転車のことならなんでもお任せ!」みたいに書いてたじゃん!)


焦る。


このままじゃ電車乗れない。=帰りもチャリ
いやムリだろだって輪行袋探しが滞ったせいでもう昼前だもん今から帰ると夜中んなるぜいやその前に膝ムリだわあと親不知絶対嫌だわ・・・

と悩んでいると


その時・・・! 圧倒的閃きっ・・・・・・!!

今っ・・・

そう今っ・・・

今持っているもので輪行袋の代用になるものが無いかっ・・・!

考えろっ・・・!


あるっ・・・!


あれなら、大きさは十分っ・・・!




ということでツエルトを輪行袋の代用として使用するという逆転満塁サヨナラホームランを放ち、無事電車に乗車し、帰宅することができました。


と思うじゃん?

しかし真のトラブルは最寄り駅から家までの間で起こりました。




ペダルがクランクの根元からブチ抜ける。




おまけにその衝撃で細かいパーツいくつか吹っ飛んでなくなるし。

これは店に行ってパーツ注文して直してもらうしかないじゃん・・・orz



・・・


いやー


だめだめだったな今回の旅は。

ノープランっぷりがひどい。


でも、本当に帰り電車にしてよかったと思いますよ。

ペダルブチ抜け事件がもし親不知のトンネルの中とかで起こってたらと思うと・・・。




とりあえず明日自転車修理に出して、ついでに輪行袋を買っておこう。

2014年4月2日水曜日

だらっと

どうもご無沙汰してます。



思いのほか、というか、予想通り、というか

更新がかなりまばらなこのブログ。

なんかやっぱねー、「書くべきこと」みたいなことが無いと書いちゃいけないんじゃないか、とか、どうせ書くならなんか読んで面白かったりためになることだったり、何かしらの「コンテンツ」として成立したものじゃないといけないんじゃないかなー、なんて思ったりしちゃうようなこう、クリエイター性貧乏性みたいなもんがあるんでしょうねたぶん。


でもそんな言っててもアレなんで、
今後はどうでもいいような独り言みたいなものもどんどん書いていこうかな、と思います。

ゆるっと
だらっと

やっていきます。


で、

昨日から完全にフリーなクライマーになった僕なんですが、

3月は自身の人生とともに、
クライミングというものに対して今までとは別の角度から接することができましたね。

現在営業準備中の『8GRADE』の工事の過程を見させてもらったり、たまに手伝ったり。

あとは東総合スポーツセンターのクライミングウォール貼替え工事の手伝いしたりと。

なんというかこう

クライミングそのものというよりは、クライミングをするための環境づくりという点においてよく考えさせられました。


以前まで自分はクライミングをただ「楽しむ」という立場にしか立っていなかったし、その立ち位置になんの疑問も不満も抱いていなかったわけだけど、

長く深くこの分野に関わっていたければそれだけじゃなく、自分がその分野を支える立場、その分野の情報を発信する立場、その分野を発展させるための立場にも、少しづつ踏み込んでいかなければならないなと・・・

そんな風に最近は思うようになっているわけです。


自分だけじゃなく、

多くの人にクライミングの魅力を知ってほしい。
多くの人にクライミングを安心して楽しんで欲しい。
そして多くの人にクライミングという分野を支えて欲しい。

そうやってどんどん、発展していくといいなあ、と思う。



本当は昨日書こうと思ったんだけどさ、
昨日ってエイプリルフールじゃん?
全部嘘っぽくなるじゃん?
だから今日書いたんさ。


じゃあ締めに、

『今月の目標』
三段を1つと、二段を2つ以上落とす。
以上。

2014年3月16日日曜日

露骨な再生数稼ぎ

このブログを始める前にもですね、
youtubeにちょいちょい外岩の完登動画を上げてたんですよ。

でもこのブログを始めるにあたってgoogleアカウントをごにょごにょいじってる間に上げてる動画が全部消えちまったんですね。

で、再UPして、
つまり再生数とか全部リセットされてちょっとだけ悲しくなったって話。

まあそんなこんなで、再生数稼ぎと、あと僕というクライマーの自己紹介も兼ねて、今までUPした動画たちを軽い解説文付きで紹介していこうと思います。


じゃあ時系列順に行きますよ。


忘却の河(二段)


記念すべき初動画ですね。
カメラマンがやたら五月蝿い盛り上げてくれてるのはこの動画くらいですね。
もともと完登シーンをカメラに収めるという習慣が無かった僕ですが、これをきっかけに動画撮影するようになっていきました。
「ボルダー課題にチョークバッグは要らない」が信条の僕でしたが、この課題ではどうしても途中でチョークアップしたくなり、左内腿にテーピングでチョークボールを括りつけるという独特のチョークアップスタイルをくりだしています。だから途中のはチンポジいじってるんじゃなくてチョークアップですから。まあこんな特殊なことをするのは後にも先にもこれだけでしょうね。


タケコプター(初段)


見た目かっこよくて気にいっている課題です。
しかし核心のランジと寄せはうまくきまっているのに、上部のなんでもない箇所で苦戦するというちょっとみっともない感じ。
というのもまあマシンガントライしてて、ランジ止めた時点でヨレヨレだったんですよ、という言い訳。


ファットアタッカー(初段)


地味、の一言。
まあね、良い課題なんですよ。テクニカル系で。
でも動画だとイマイチ映えないですよねトラバース系はやっぱり。


幻の光(三段)


記念すべき初三段。
やっぱり一番思い入れが強い課題です。ひとつひとつのムーブを錬りに錬って、自動化し、ちょっとした幸運にも助けられ、何とか落とせたって感じ。
自分の力で登ったっていいうよりは「岩に登らせてもらった」って感覚でしたね、実際完登したときの感触としては。
それにしても喜び方がウザい。


普通の日(初段)


この課題はおススメですよ、まだ初段落としたことがなくてとにかく初段落としたいって人には。
ムーブの組み立てさえしっかりとやれば割と非力でもいけるはず。
逆に力ばかりが強いオラオラクライマーは苦戦するのかな。
まあでも、全体的に「お買い得」と言わざるを得ないな。


シンバル(三段)


二個目の三段。
これはいかにも迫力があって動画にすると映えますね。そういう意味では好きです。
課題自体の感想としては、「お買い得な三段」だったなーと。
最適なムーブを選択して、練習を積みさえずれば、初段をしっかり落とせる程度の実力を持ったクライマーなら登れる課題ではあると思う。僕はまあすげー苦戦しましたけどね。


ヴォック(初段)


もうこれはちょっと恥ずかしいですね。
めっちゃ時間掛かってる上部のシークエンスは確かグレードで言えば6Qとかそこらだったはず。
しかしビビりまくりの焦りまくりで、結果2分以上も掛けてるっていうね。
動画の中でも言ってますけど、上部そんなに悪くないから、今後この課題登るぞって人いたらそんなに上部を恐れないでください。


瑞牆レイバック(五級)


「動画に収めるのは初段以上の課題」という、なんとなく自分の中でルールというか基準みたいなものがあったんですが、この課題は例外となりました。
それくらいこの課題はスリリングで、かつ面白い課題だったんですよ。
「これ本当に五級?」は、きっと誰もが口にするでしょう。
瑞牆に行ったら必ずやったほうがいい、とハッキリ言える課題です。
意外とこれが登れない段クライマーって多いんじゃないかな。


水long (初段)


スタートの位置が諸説あってイマイチ安定しない。
「千」で使用するガバの限定の有無も人によって言うことが違う。
そんな曖昧なところのあるこの課題を
「じゃあ一番悪い条件でやってやろうじゃあないか」と
「千」のスタートから始めてみたという試み。
もともと初段としてはちょっと甘めと言える課題だったけど、この条件で登って初段が適正くらいかなー、と感じた。


マッチ(初段)


ランジを止めた後、左に抜けるのか右に抜けるのか迷った挙句右に抜けて「これでいいのかなー」と首をひねったりもしたけど、まあどっちでもいいっぽいですね。
左に抜けると勇気核心のマントルになるし、右に抜けるとちょっとハードめなデッドムーブになる。どっちも難度としては変わらないくらいなのかな。




と、まあこんな感じですね。
気が向いたら観てみてください。再生数が増えてたりするとなにげに嬉しいんですよやっぱり。
そして「この動画を参考にしたおかげで課題が落とせましたー」なんてことになったら何よりです。




2014年3月14日金曜日

4泊5日外岩旅行

ということでね、

行って参りました。

どこへ?って?


そりゃ豊田ですよ。


フクベ行ったんじゃなかったんかいって?


いや行きましたよ。
いや行きましたよフクベにも。

でもね、

いざ行ったらね、

コレ




だもの

はい無理ー。


ってことでさらに車を1時間ばかし飛ばして豊田へ行ったんですねー。

初めての豊田です。
でもね、
豊田に行くつもりなんて無かったから下調べとかロクにしてなかったんですよ。

なにせ豊田はエリアが広くて、
フクベ雪地獄ですっかりがっかりしちゃってた僕はそんな広いエリアをくまなく楽しもうとかいう気にはならんかった。

なので、ほとんど唯一僕の知ってる豊田の課題、
大和とアガルタのある縄文ハングに根を張って、大和あたりをひたすら打ち込もうかな、と

まあ当初はそんな気持ちでした。



で、

豊田に着いたのがもう15時くらいだったので、
初日は周辺地理の把握と、軽く岩を触るだけにすることにしました。

そして触り始めたのが、大和の下部にあたる「縄文」

軽くホールドの確認だけでもしておこうかなーと取り付いたら、
ムーブあっさり全部出て、なんとなく繋げてみたらうっかり落としちゃった。

結局30分もかからんかったかも。
それでイカンイカンと思ってカメラセットして再登しました。せっかくだからね。
(撮影用のトライも一回でさらっと済みました)





この課題に関しては、
ホールドはかなり顕著なものが付いているし、ムーブもそれなりに単純。
保持力と体幹がそれなりに鍛えられていれば何か特別なことをしなくても労せず落とせます。
しかし逆に言えば力が一定以上無ければ練習を重ねても落とせないのかな。


とまあ縄文がサクッと終わり、トポをまたぼんやり眺めると、縄文ハングの裏あたりに、ちょっと面白そうな岩があることに気付く。

「ラビット岩」

ピーターラビットという初段と、スーパーラビットという二段があるらしい。

実際その岩を見てみると・・・





良い!

スゴク良い!

好き!

こんなさあ、低くて傾斜の強い岩、僕スゴク好きよ。

ということで次のターゲットはこの兎野郎に決まった。


でもまあもうすぐ日も暮れるってことでこの日はホールドとルートの確認ぐらいで終了。


車を市街地まで走らせて
『おいでんの湯』
というスーパー銭湯的な施設で身体をリフレッシュさせて一日目終了。

この『おいでんの湯』は結局その後毎日入りに来る事になった。
いや、ほんとそれくらい良い施設ですよここは。
また豊田に行ったらこの風呂には必ず行くだろうと思う。
ここを教えてくれた松Dに最大限の感謝を。




はい2日目

まずは初段のピーターラビットからやることにした。
といっても、ピーターラビットとスーパーラビットは2手目までは共通で、しかもどっちも実質3手で終わる課題。
ピーターやってればスーパーの練習にもなるってこと。

前日縄文をカルくひねっていた僕は、同じグレードのピーターは同じくあっさり落とせるだろうと思っていた。

が、

この兎野郎、なかなかのクセもの。

スタートのスタンスがなかなかシビアで、それを決めるのだけで結構な時間を要した。

縄文はかなり「ジムっぽい」パワー系課題だったのに対し、
ピーターはかなり「外岩っぽい」テクニカル系課題だった。

まあでも割とすぐ落としたけどね。





(初登時に動画撮ったんだけどあまりにもアングル悪かったので最終日に撮り直しています)


そして次にスーパーラビットへ。

ピーターの手ごたえから言って、スーパーも今日中には落とせるんじゃないかなーという感じはした。

しかし現実はそう甘くは無い。


核心であるランジの際のスタンスがとにかく悪い。
左足のスタンスはまだいい。悪いなりに「それしかない」っていうのがあるから。
問題は右足のスタンス。
どこを踏んでもそれなりに掛かるし、どこを踏んでも悪い。

たちの悪いひっかけ問題みたいだった。
「なにを選んでもいい。ただしなにを選んでも正解じゃない」
ベターはあれどベストはない。

候補となるスタンスを間近で観察して、手の指でひとつひとつ触って確かめて、良さそうなもので実際ムーブを出してみて確かめる。

それを繰り返して、ランジ部分のムーブを出すだけで相当な時間を費やされた。

そう、

そしてこちらが急所となるスタンスをついに発見できたその時だった。


兎が牙を剥いた。




ランジで飛びつく先のガバが良すぎて中指の付け根の皮がごっそりと持っていかれる。

そうくるか兎野郎。
草食動物がなに噛み付いてきやがる。



これによりすっかり心が折れた僕は、この日のクライミングを切り上げた。
時間的にも16時を回っていたし、まあ仕方が無いか、と。




ほい3日目


兎狩りだ。

俺の手をこんな



にしたあの兎を許してなるものか。

殺る気ヤル気まんまんで再度スーパーラビットに挑む。


が、

異変に気付く。

スタート切れなくなってる。

え、マジで?
そんなにヨレてんの?
うそ?

と戸惑いつつ何度トライしても1手目が止まらない。

結局
「仕方ない、ヨレてるのは仕方ない」
と自分を納得させ、その日は中間部のムーブの自動化に使うことに。

でもそんなこんなしてるうちに今度は指皮がどんどん削れて行く。

左手の皮ごっそり事件の影に隠れて実は右手小指も前日に既に出血してるしね。

ということで、この日は思い切って日が沈む前に早めに切り上げることにした。

で亜鉛飲んで風呂入ってClimb On塗りまくってぐっすり寝た。



さあ4日目

雨です。
まあ知ってたよ。

なのでまた市街地に行き、この日は漫画喫茶で時間を潰し、そしてそのままそこで1泊。
思いのほか快適だった。
少なくとも車中泊より全然良い。
次回から豊田行くときは漫画喫茶泊をデフォにしてもいいかもしれない。

ちなみに
「満天の星」(全19巻)ボクシング漫画
「かもめチャンス」(全20巻)ロードレース漫画
を読破した

「かもめチャンス」めっちゃ面白かったわ。最後ちょっと打ち切りエンドっぽくなったけども。



おら5日目

ついに最終日ですよ。

ヨレはない。

さあ狩ってやるぜ兎野郎ーォ!


って、

え?

また

スタート切れない。

なんで?

ヨレはありえん。

ということは何か他に原因があるはず!



はい。

ありました原因。

スタートホールドの持ち方が変わってた。
自分の動画見直して気付いた。

これはあれだ、前述した右手の小指のケガを無意識のうちに庇っていた結果だった。


なんだよー!おいー!じゃあ3日目のあれもヨレじゃなくてそれが原因じゃんかよー。
3日目で行けてたかもしれねーじゃんかー。

と嘆いても仕方ない。
むしろここで原因に気付けて良かった。
(それにしても動画撮っといて良かった)


よし、これで落とせない理由が無くなった。

行くぜ!


・・・

しかし

兎は再び牙を剥く



左手親指、出血。

・・・まじか。

・・・テーピング巻く?
いや、この指は1手目のホールドを効かせるための「要」だ。
テーピング巻いたら絶対落とせなくなる。

悩む。


そして結論に至る。


「次のトライで落とせばカンケーねえじゃん!」

なかば開き直りの状態で、
しかし最大限の集中をもって、

最後のトライに臨んだ














ほらね?

カンケーねえんだよバァーーーーカ!



・・・すいません。調子乗りました。


とまあ、無事落とせたところで、自分の手のひらのボロボロさに改めて気付き、
(上の動画で声出てるのあれ止めるための気合じゃなくて痛みからだからね実は)

じゃあ、もう、帰るか、と。

燃え尽きたとまでは行かないけど、自分なりに、攻めることはできたかな。




結果的には、「ラビット岩」というこの小さな岩が、今回の僕にとっての「豊田」だったし、
この数十秒で終わる短い課題が、今回の僕の一週間だった。

かなりスケールの小さい旅になったけど、まあそれはそれでいいかな、と思っている。

こういうマイナーでディープな取り組みっていうのが、やっぱり僕には性に合っているんだと思う。

2014年3月9日日曜日

デタッチメント

さて、今現在僕は少し長めの休暇中です。

つまりやることは一つです。

そう。

外岩合宿です。

大体4泊~5泊程度(気分次第で短縮又は延長)

まあ「旅」ですね

といっても当然多くのクライマー仲間は平日仕事なので、

1人です。

ソロです。


今まで何度も外岩に行っていますが、実は1人で行くというのははじめて。


正直ちょっと怖い。


「色んな場所で色んな岩を登る」

というコンセプトにしようと計画当初は思ってたんですが、
まあ色々考えまして、それとは真逆のコンセプトの旅にすることにしました。

「一つの課題に没頭して延々と打ち込む」

というコンセプトで行きます。

もともとそういうスタイルで登るのが性に合ってるというのもありますが、
そのほうが安全管理がしやすい、というのもあります。


つまり必然的に、打ち込む課題は

・あまり高度のない
・自分にとって難しい

課題ということになります。


「今の自分に出来る課題をやってもしょうがない」
「今の自分にギリギリ出来ない課題に打ち込むことに価値がある」

そういうスタイルというか、ちょっとしたこだわりのようなものを僕は持っていて、

それはやはり根本に自分はまだまだクライマーとして成長期である、という気持ちがあるからなんですね。

「この課題を登れたということは、今日確実に昨日までの自分より強くなれたということだ」

と、
自分自身に証明できるような課題に打ち込んでいきたいと常々思っているわけです。

しかし普段ジムで登っているときはそれが実践できるものの、
外岩となるとそうはいかないことがほとんど。

なにせ行ける機会も少なく、遠いので滞在時間も短めとなることばかり。

そうなると「折角の機会を楽しもう」と、
自分に登れる課題を沢山登りたいという気持ちが勝っちゃうわけですね。

しかし今回の旅では時間はたっぷりある!

ということで、
自分の本来のスタイルどおりの登りを今回やってこようということになったわけです。


なので5日くらい登り続けて、完登数ゼロで帰ってくるということもかなり有り得る訳ですね。
(そうならないといいけど)


旅の途中、経過をここで報告するかもしれないし、しないかもしれません。

でも帰ってきたらまとめをまたここに書こうと思います。


よし!
今日はとりあえず準備だ!