2019年2月20日水曜日

馬脚を露す


マジでカランバが登れない。

いい加減自分の弱さにうんざりしてくる。

正直、心のどこかでカランバが登れないのはあまりにも寒い環境のせいだと思っていた。

しかし今日(2/20)はかなり暖かかった。

気温は正午時点で16℃。

寒すぎもせず暑すぎもしない、まさにベストコンディション。

にも拘わらず、今日も登ることができなかった。


・・・

やはり今まで僕は自分の実力を誤魔化し続けすぎたということだろう。

「打ち込み系クライマー」とか言ってしまえば、
なにかしらのポリシーだとかスタイルとして確立されているかのように聞こえるが、
結局は自分の根本的なレベルアップをおろそかにして、課題を打ち込んで自動化することで適応させて登ってきただけにすぎない。

本来の自分の実力を本当に伸ばすことをせずに、ゴムを引っ張るように無理やりその時だけ伸びたように見せかけて誤魔化していた。

手数の短い課題や、フィジカルよりも技術寄りというか、その課題そのムーブのコツを掴むことが大切なタイプの課題ならそれで登ることができていた。

しかし、カランバのような手数の多いルーフ課題ではとうとうその誤魔化しが効かなくなってきたと言えるだろう。

本来の自分のフィジカル不足、保持力の偏り、足使いの稚拙さ、ボディコントロール力の欠如、空中感覚の鈍さ、持久力の弱さ、そういったものが分かりやすく露呈し、自己に突き付けられているのがわかる。


根本的にレベルアップが必要だ。

課題に自分を適応させるだけじゃもうこの先は無い。

自覚している具体的な弱点と、それを克服するために必要な方法は既にいくつか分かっている。

まずはそれをやろう。


そしてレベルアップするまではカランバを触るのはいったん辞めよう

……とはならないんだよなあ。

やっぱりレベルアップのためのトレーニングと並行して打ち込みも続けたい。

課題に敗退することそのものがトレーニングのモチベーションにもなるし、岩に触れることでしか、その課題に触れることでしか得られないものもある。

というか単純に、そういった一時退却みたいなのが性に合わない。

トレーニング積んで、レベルアップして、圧倒的な力を身に着けてから、颯爽と鼻歌交じりにカッコよく登る。

それも良いのかもしれないけど、

やっぱり僕はカッコ悪く、歯ぎしりしながら、負け続けながら挑戦し続けたい。



と、

なんか締めた感じになったけど、やっぱりカランバに敗退し続けていい加減気分が滅入って来たので、今日はカランバを打ち込んだ後帰る前に気分転換にコプリスを登った。



初めてコプリス側から野立岩をトップアウトしたけど、やっぱり怖かった。
「もう落ちられない」って部分から先はグレードで言えば多分6級か7級くらい?だと感じたし、まあ10回やれば10回確実に落ちずに登れるんだろうけど、100回やれば、コンディションや精神状態によっては1回くらいは足を滑らせたって不思議じゃないわけだし。

こういう「難しさ」の外にある面白さっていうのはやっぱり岩ならではだなって思う。
ジムじゃ6級に緊張することなんてまず無いけど。これはトップアウトを確実にして最後に立ち上がる瞬間までしっかり緊張感あったからなあ。