2014年4月28日月曜日

セッター

さてさて、

4/26に無事オープンした、新潟市西区のジム8GRADEですが、

僕はオープン後まだそこで登ってません!!

というのも、昨日一昨日(4/26~4/27)の二日間、ちょっとしたお仕事で妙高まで行ってたからです。

日程と場所で、新潟のクライマーならピンときた方もいらっしゃるかと思いますが、そうです。

「新潟県クライミング選手権大会兼国体予選会」

に行ってきたわけです。

ああ

でも選手じゃありません。

先日、K”さんと共に8GRADEのホールドセットをしたという話は前回の記事で書きましたが、
そのよしみで、K”さんから

国体予選のセットの手伝いする気ない?」

と誘われ、ホイホイついていったというわけです。
公認セッターの資格も勿論持ってない僕は、あくまでもボランティアのアシスタントという形でですが。


にしてもね、

面白かった!

ジムのセットも勿論とても面白かったんですが、
コンペのセットというのはまた違った趣があってとても深い。

どんな風に選手を「落として」やって、何人くらいに何本くらいの課題を登らせるか、とか、そういったことを考えながら課題を作っては、話し合いながら細かな調整を加えていく・・・
やっぱりただ力があるだけの選手に登らせてはいけないし、そのために自分もムーブについての理解を深めなきゃいけないし、と。

ちなみに僕はボルダー課題の、成年男子カテゴリの1課題目と3課題目、小学生カテゴリの1課題目、成年女子カテゴリの3課題目を作成しました(まあ100%自分が作ったというわけではなく、僕がベースを作ってK”含むセッター全員で調整を重ねて完成させたという形ですが)。

自分が思ったとおりの「落としどころ」で思ったような形で選手が落ちていく様を見てはニヤケたり、逆に考えたとおりのムーブを選手が出して完登してもらったりするとそれはそれで快感だったり。

そして調度よく完登数がバラけて順位がちゃんと付いたときの、やってやった感。

本当に、いい経験になりました。

先日の8GRADEのセットも含め、此度のセッターとしての経験は間違いなく自分の今後のクライミング観に大きな影響を与えてくれただろうし、最近ちょっと行き詰まりを感じていたクライミング能力の成長のきっかけになってくれるんじゃないかと期待して……いや、なるだろうと確信してもいます。

強くなるためにはただトレーニングを重ねて身体を鍛えるだけではいけない。
色んな角度からそれに触れて、色んな角度から考えることが、実は強くなることの近道になる、というのはあらゆるスポーツについて言えることですが、今回の経験はつまり、それをすることができたってことだと思うんですね。

よーし

トレーニングの色々なモチベーションが出来た!

明日からまたやるぞー!

2014年4月21日月曜日

Whose ploblem

4/19~4/20の二日間にかけて、

この春(4/26)オープンするボルダリングジム「8GRADE」のホールドセットをさせていただきました。

といっても、チーフセッターを努めた、というわけではなく
アシスタントの1人のようなものです。

それでも、まっさらな壁にホールドをつけ

あーでもないこーでもないと頭をひねり

まだ見ぬクライマーやクライマー予備軍達に思いを馳せ

課題を作っては試登し、ホールドを外してはつけ・・・



とても貴重な体験をさせていただきました。


このような機会を与えてくださった8GRADEオーナーの小林純也さんと、今回のチーフセッターにして、セットのなんたるかの基本をご教授くださった平嶋元さんには本当に感謝しています。

この経験は間違いなく今後の自分のクライミング観に大きく影響を与えてくれただろうし、
ひょっとしたら自分のクライミング史のターニングポイントになるかもしれない。


「Whose ploblem」

誰のための課題か


他人のことを理解しようと思わなければいけない→ひいては自分のことを理解しようとすることに繋がる。


1人で黙々と修行僧のように登り続ける。
それもまた強くなるひとつの方法かもしれない。

でも、一見寄り道のように見える「他人に目を向ける」ことこそ自分を高めるための近道なのかもしれない。

ざっくばらんに言えば、そういうこと・・・なのかな。

2014年4月10日木曜日

たのしい旅(苦行)


さーて

今日はクライミングと全然関係ないこと書きますよ。

今日のテーマはコイツだ


愛用のロードバイクでですね、ちょこっとした旅にいってきました。

4/8~4/9の二日間ですね。一泊二日です。

特に宿をとるでもなく、ザックにシュラフとツエルトをつめて、野営する気満々でした。

そして結果野営しました。


このブログの読者はまあ大抵僕の知り合いなので、皆さんご存知かと思いますが、僕は新潟市のやや西のほうに住んでいるわけですよ。

で、以前コイツで山形あたりまで行ったことがある、ということで

「じゃあ今度は逆サイドの富山目指してみるか」

と、

今回の旅のテーマが決まったわけです。

ただ漠然と富山っていうのもあれなんで

地図を眺めて
目的地を「道の駅ウェーブパークなめりかわ」に設定しました。

別にここで何をしようってわけでもなく、
ただ、
行程のためには目的地が必要で、
行程のために設定された便宜的な目的地であるということです。


そんなこんなで始まったこの旅、


まあね


結論から言うとね


失敗でしたね


大失敗でしたね。


結論を先に言ったところで、じゃあのんびりと時系列順に語っていきましょう。



まず出発は5:30

日の出と共にスタートしました。


出発から5分、


早くも帰りたくなる。


「風が強い!!!!」


もうね、本当に強い風が真正面から吹いてくんの!
下りなのに漕がなきゃ進まないくらいの風なの。

完全に日を誤ったとその時は確信してた。

自転車においてね、風って言うのは最も重要な要素だと言っても過言じゃないと思う。

「向かい風を100km走れ」って言われんのと
「追い風を200km走れ」って言われるのだったら僕は確実に後者を選びますね。


そんなアゲインストに苦しめられながらも、
いつかはこの風も弱まるはずと信じて(信じるしか無いじゃん)とりあえず回し続け、

最初の休憩地点は「道の駅越後出雲崎天領の里


といってもまだ早朝だったので空いてないから自販機とベンチを使っただけ。

そこからまたひたすら回し、刈羽では原発を横目に見ながら走り、途中セブンイレブンに寄ったりし、


柏崎ではさわやかゾーンを通り


鯨波を通過し

ただただひたすら回しました。

しかしね、

柏崎~上越あたりのアップダウンの多いこと大きいこと。

軽い丘越えみたいなのがいくつかあってかなり足を使わされた。



で、直江津を過ぎたあたりかな、

走行距離もそろそろ100kmを超え、足もケツも痛くなり始め、なんとなく(これ苦行じゃね?)と思い始めたあたりで、


「久比岐自動車歩行車道」
という道が登場。

それまでは大体国道8号をひた走ってきてたんですが、

この久比岐自動車歩行車道は国道8号に沿うようにして敷かれた全長約45kmほどの道です。

その名の通り自転車と歩行者専用の道ということで、折角だからその道を走ることにしました。


こんな感じの、歩道と車道の中間くらいの広さの道がずーっと続きます。

路面はけっこうツギハギがあり、ちいさなギャップも多く、ロードバイクにとっては正直そこまで走りやすいとは言えないが、車に気を遣わなくて良いという点はとても素晴らしい。

しかも糸魚川に入ってしばらくすると路面も滑らかに整備されている部分が多くなり、
かなり走りやすくなりました。

この頃には風もかなり弱まっていて、道のアップダウンもほとんど無い。
その上景色も良い(右手には海、左手には長閑な町や山の風景)。

今回の旅の中で一番楽しかったのはどこかと聞かれたらここを走っている間だとまず間違いなく答えますね。

「日本には自転車が走るための道が整備されていない」
というようなことがよく言われていますが、この道はけっこうきちんとした「自転車のための道」と言えるとおもいます。

そんなこんなで、長距離を走ってきて心が軋み始めていた僕のテンションとモチベーションをこの道は回復させてくれました。


で、この出口の写真を撮っているあたりで、
見知らぬおじさんに声をかけられましてね

そのおじさんに言われたんですよ



「親不知のあたりは大変だよ」



と。


このとき僕はまだ
(ゆうてもまあ大丈夫だろ)
くらいに思ってましたよ、ええ。

しかし、久比岐自動車歩行車道という甘やかされた道を走っていた僕は

油断していた・・・・・・完全に・・・っ

甘くなかった・・・っ!親不知っ!


もうね、本当にひどかった。

路肩が非常に狭い!

狭い上に路面ががったがた!

側溝との境が曖昧!

もうね、転ばせにきてるんじゃないかと。


およそ3kmほどの間延々続く登り!

そして連続するトンネル!

ひっきりなしに通る大型トラック!


登りは脚を蝕み、精神を削り、狭く荒い路肩が止めを刺しにくる。しかもトンネルだから路面のギャップがはっきりと見えにくい。転べば最期、トラックの餌食。

トンネルの出口が見えるたび

(これで最期にして!)

と心の中で祈り、

出口に出るなりすぐに次のトンネルが見え

「やめろやまじでぇ!」

と口に出す。

そんな感じ。



でもね、道の頂上あたりで休憩したときに観た景色は綺麗でしたよ



その核心を過ぎればあとはヌルイ



富山県入りし、

ちょっと日が暮れてから目的地に到着。


まあただ「道の駅ウェーブパークなめりかわ
の営業時間は終了しており、本当にただの目的地のための目的地ってことになっちゃいましたね。

まあ別に特に面白くもなさそうなのでよかったけど


で、
野営。

夜は寒くなるかと思ったけど、ツエルトとシュラフの保温性舐めてた。全然寒くない。
むしろシュラフの中で汗かくくらいでしたね。



そして朝を迎え、

このときにはもう決心が固まっていました。




「電車で帰ろう」




と。



いや本当はね、往復ともチャリのつもりだったんですよ。

でも親不知の道はもうほんっとーに二度と走りたくないし、前日走行距離150kmを過ぎたあたりから右膝がよくない痛み方をしだしたしで



はい



心が折られたわけです。



ということで二日目の午前中は

「輪行袋」

を買うため、
近辺の自転車屋やスポーツショップを廻ることに。
これがないと自転車を電車に載せられないからね。



しかし、


どこへ行っても 無 い !

スポーツショップには(予想通り)売ってないし、
自転車屋では「取り寄せになる」と言われるし(おまえんとこHPじゃ「自転車のことならなんでもお任せ!」みたいに書いてたじゃん!)


焦る。


このままじゃ電車乗れない。=帰りもチャリ
いやムリだろだって輪行袋探しが滞ったせいでもう昼前だもん今から帰ると夜中んなるぜいやその前に膝ムリだわあと親不知絶対嫌だわ・・・

と悩んでいると


その時・・・! 圧倒的閃きっ・・・・・・!!

今っ・・・

そう今っ・・・

今持っているもので輪行袋の代用になるものが無いかっ・・・!

考えろっ・・・!


あるっ・・・!


あれなら、大きさは十分っ・・・!




ということでツエルトを輪行袋の代用として使用するという逆転満塁サヨナラホームランを放ち、無事電車に乗車し、帰宅することができました。


と思うじゃん?

しかし真のトラブルは最寄り駅から家までの間で起こりました。




ペダルがクランクの根元からブチ抜ける。




おまけにその衝撃で細かいパーツいくつか吹っ飛んでなくなるし。

これは店に行ってパーツ注文して直してもらうしかないじゃん・・・orz



・・・


いやー


だめだめだったな今回の旅は。

ノープランっぷりがひどい。


でも、本当に帰り電車にしてよかったと思いますよ。

ペダルブチ抜け事件がもし親不知のトンネルの中とかで起こってたらと思うと・・・。




とりあえず明日自転車修理に出して、ついでに輪行袋を買っておこう。

2014年4月2日水曜日

だらっと

どうもご無沙汰してます。



思いのほか、というか、予想通り、というか

更新がかなりまばらなこのブログ。

なんかやっぱねー、「書くべきこと」みたいなことが無いと書いちゃいけないんじゃないか、とか、どうせ書くならなんか読んで面白かったりためになることだったり、何かしらの「コンテンツ」として成立したものじゃないといけないんじゃないかなー、なんて思ったりしちゃうようなこう、クリエイター性貧乏性みたいなもんがあるんでしょうねたぶん。


でもそんな言っててもアレなんで、
今後はどうでもいいような独り言みたいなものもどんどん書いていこうかな、と思います。

ゆるっと
だらっと

やっていきます。


で、

昨日から完全にフリーなクライマーになった僕なんですが、

3月は自身の人生とともに、
クライミングというものに対して今までとは別の角度から接することができましたね。

現在営業準備中の『8GRADE』の工事の過程を見させてもらったり、たまに手伝ったり。

あとは東総合スポーツセンターのクライミングウォール貼替え工事の手伝いしたりと。

なんというかこう

クライミングそのものというよりは、クライミングをするための環境づくりという点においてよく考えさせられました。


以前まで自分はクライミングをただ「楽しむ」という立場にしか立っていなかったし、その立ち位置になんの疑問も不満も抱いていなかったわけだけど、

長く深くこの分野に関わっていたければそれだけじゃなく、自分がその分野を支える立場、その分野の情報を発信する立場、その分野を発展させるための立場にも、少しづつ踏み込んでいかなければならないなと・・・

そんな風に最近は思うようになっているわけです。


自分だけじゃなく、

多くの人にクライミングの魅力を知ってほしい。
多くの人にクライミングを安心して楽しんで欲しい。
そして多くの人にクライミングという分野を支えて欲しい。

そうやってどんどん、発展していくといいなあ、と思う。



本当は昨日書こうと思ったんだけどさ、
昨日ってエイプリルフールじゃん?
全部嘘っぽくなるじゃん?
だから今日書いたんさ。


じゃあ締めに、

『今月の目標』
三段を1つと、二段を2つ以上落とす。
以上。