2017年6月20日火曜日

「力が欲しい!」

さて、

三峰の杯に寄り道したり、

雨によって予定が狂わされたりしたけれど、

今日は行けました、久しぶりの神戸

密かに今年の目標として掲げている

Ginga(四段+)と
タイタン(五段)に

漸く着手することができた。

まず手始めに登るのは

和(初段)


岩の左端からトラバースしてきて、

この和で抜けるとGingaになる。

そしてこの

プログレス(二段)


で抜けるとタイタンになるということだ。

登ってみると、この二つの課題の間には確かに1グレードの差が存在していて、

もしGingaをギリギリで登れたとしても、タイタンは登れないだろうという感触はある。


あわよくばGingaを無視していきなりタイタンやろうという気持ちも無いではなかったが、

今の自分の実力でそれをやろうとするのはあきらかに蛮勇だ。

まずはGingaから。

というか、

『まずは』もなにも、まずGingaができない。

プログレスを登った後に意気揚々とGingaのバラしに入ったけど、

中盤のポケットを持ってから和のスタートに繋げるまでの一連のムーブがとにかく悪い。

特に、恐らく最大の核心と見られるデッドでのガストン止めは、
少なくとも今日の段階では絶望を感じる。

あまりの出来なさに、

気分転換にディエス(初段+)を登ってみた。



フィジカルがヨレているころにうってつけの精神系の課題だった。

これがやはりいい気分転換になったのか

その後核心ガストン以外のムーブは一応起こすことができた。
(それでも、1手1手やれば一応成立する、というレベルだけど)



まあ一つ言えるのは指のパワー不足。

ムーブの錬度を上げたりしていけば多少は繋がる可能性は見えてくるかもしれないが、

現状の自分の能力値のままで完登するためには、
完璧に近いムーブを完璧なタイミングとリズムで全手で実現して、
それで漸く出来るかどうかという、宝くじみたいな確率の話になってしまう。

鍛えなければ。

技とか慣れとか道具とかで誤魔化せない領域ってのはある。

力だよ力!

技も必要だけどまずは力!

戸愚呂も言ってるよ




少なくとも片手2本指でロックオフくらいは楽に出来るようになっておかないと話にならない。

今まで技に頼り続けてきたツケが今回ってきたと思おう。

この夏はひたすら指のパワーを鍛えるしかない!!

2017年6月6日火曜日

サカズキ


前回からの予定通り、

を今度こそ落とすべく

今日もまた三峰へ。


前回の手ごたえからすると、

今日登れる可能性はそれなりに高いとは思えた。

そして前回よりも気温は若干低く、コンディション面でも僅かに前回よりも良い。


エリアに到着後、

さっさと杯だけをやるたいと逸る気持ちもあったが、

まずはアップにと、近くの岩にあった

奇妙な果実(初段)

を登る。



アップのつもりだったけど、上部で結構アップアップしてしまった。

こういう、恐怖心にピリッと訴えかけてくる課題もいいよね。良課題だった。


心も身体も温まったところで本題の杯へ。

ムーブをひとつひとつ確認した後につなげてみる。

1トライ目では完登を逃すも、明らかに前回よりも楽に登れている感触があり、

ぐっと完登の期待が高まる。


ただ、


バラしでは全く問題ないと思える上部ラスト2手が、

繋げて来るととたんに安定を失う。

フィジカル面のヨレもそうだし、

精神的に怯むというか、大事に行こうとしすぎてしまうのかもしれない。

完全にリラックスしてしまうと力は入らないし、

あまりに気を入れすぎてもそれは気負いになる。

なかなか理想的な精神状態にならない。

メンタルコントロールの方法をなにか確立すべきなんだろうと最近はいつも思う。

でもそんな術は今は持ち合わせていないので、

とりあえず「やる」しかない。

やればできるはず、確率的に。







いうことで









やればできる。

なんとか登れた。


落ちるたびに完登が遠のいていくような気がして、

ずいぶん長い時間打った気がしていたけど、

数えてみれば今日まだ4回目のトライだった。

何故か必要以上に追い込まれていたような気がする。


少し欲張りになっているのかもしれない。

以前は四段の課題を打ち込んでいる時は、

「完登に向かっている」というだけで、ある意味上出来だ、と満足できていたみたいなところがあったんだけど、

今は四段の課題を
「完登しなければ」と思ってしまう。

実力が伸びる前に欲ばかりが肥大している。

だが悪くない。

肥大した欲。結構じゃないか。

欲張らなきゃ強くならない。

その肥大した欲に、実力を引っ張らせれば良い。

綺麗なモチベーションだけがモチベーションじゃない。


しかし杯は良い課題だった。

今まで自分が登ってきた課題の中でもベスト3に入るくらいお気に入りになった。

それだけに例のホールドの件は残念。

今回は該当ホールドを無視して登ることが出来はしたけど、

何となくこう、ちいさなケチがついたまま拭いきれないような感触は否めない。

まあ、それも含めて自分の中に飲み込んでいけばいいか。

自己満足だよ自己満足。


追記
リップ左手ホールドも削られているということが判明(ThePo07さん情報ありがとうございます)
やはり初登時の形では登れていない模様。
ちいさなケチどころか明確な落胆。
登れた時点での喜びは嘘にはならないけど、登った後の今の気持ちは確実に盛り下がってる。

声を大にして叫びたい。

チッピング、ダメ、ゼッタイ!


・・・


杯のあとにその横にある無名の三段もやってみたけど、結局登れず。

全力カチを保持出来る弾数は一日に限られているなあ、というのを感じた。

その後、帰る前に何か登って気持ちよく帰ろうということで、

春と修羅(初段)


を登って終了。

これも良い課題だった。

上部に独特のバランスと緊張感があって、

やっぱりこういう課題をやると、岩にあってジムに無い良さっていうのを感じる。


暑かったし、アプローチもキツかったけど、

楽しいね三峰。

さて、気分転換にもなったことだし、

今度はまた神戸にでも通うとするかなー。