2017年4月20日木曜日

神戸じゃないよ神戸だよ


ということでね、

かねてから気になっていた

神戸(かのと)

に行ってきましたよ、と。

つい先日まで神戸(こうべ)に住んでいた僕としては、

神戸と書いてかのとと読むのにかなり違和感がある。

(今だってkoubeってタイプして変換してるしね実際)

まあそんなことはどうでもいいんですよ。

まず、

はじめに登ったのは

電池切れ(二段)

「悪めの二段」
「へたするとドはまりする」

などの前情報を持っていたのでかなり警戒していたものの、

無事完登


まあそれでも1時間くらいはかかっちゃったけども。

やっぱりヒールがいまいち安定しない。かかってるようでかかってない。
かけたフリしたまま、多少誤魔化しながら押し切ったって感じ。

うーん、

電池切れを登るのが目標だったらこれでいいんだけど、

今回の本命は、

ルーフのもう少し奥から始まってこの電池切れに合流する

フルチャージ(四段)

なので、安定感に欠ける今のムーブでは繋げてきたときに心許ない。


でもとりあえず電池切れのパートはおいておいて、

フルチャージ序盤のムーブを探ってみる。




「ニガテ系だ」

っていうのが第一印象。

トウフックをしっかり効かせなきゃいけない系だった。

「トウフックとか一番嫌なんだよなー」

と思いつつ、あーでもないこーでもないと練りねり揉みもみしているうちに、

ちょっとコツを掴んできて結構安定してきた。

うーん、

やはり食わず嫌いはよろしくない。

トウフックも練習すればできるってことだね。

と、

各所に概ね安定したムーブが決定したものの、

その辺りでヨレてきて終了。

最終的にはスタートの1手目がうまく出なくなる始末。

いい感じに体力使い切ったなー、という満足感と、

体力ねえなあオレは……、という山王戦の三井のような自虐を感じつつ撤退。


しかし、1日でムーブ全バラシはできたし、
もうちょい細部の安定化と自動化をすれば登れるだろうと思う。

運がよければ次回、
駄目でもその次には登れるかもしれない。


2017年4月13日木曜日

意識改革

現在ダイエット中。

65kg

62.5kg

少し落ちてきてはいるものの、

まだまだベスト体重には3kgほどは重い。

けれど、

明らかに1ヶ月前よりは体が動く。

これは単に質量が減ったという影響ではなく、
(そりゃ2.5kgくらい減ったところで誤差だよ質量的には)

意識的にしっかり体を動かそう・絞ろうとしていることによる効果だと思う。

1ヶ月前、

引越し直後のころの体はひどいものだった。

太っている、ということ以上に、

体全体が妙に硬く、鈍くなっていたと今では感じる。

要は体が「OFFの状態」になっていたということ。


改善のためにまず始めたのは、

まずストレッチ。

それから軽いサーキットトレ。
(腕立て腹筋背筋×20 3セットを一息でやる)

それを毎日ちゃんとやる。

これが多分良かった。

1ヶ月前の状態でも

「素の保持力」っていうのはそんなに落ちてなかったと思う。

だから自分に必要なのは沢山ホールド触るトレーニングよりも
こういう体の大きい部分を「ONの状態」にもっていくことだと思った。
(だから多分走りこみとかそういうんでも良かったのかもしれない)

そして今は結構ONになっているのを感じる。

だから今はむしろ

単に体重を落とすというよりも、

体のパフォーマンスの「キレ」を維持するために

このダイエットの意識を途切れさせないようにしようと思っている。







こうして効果も実感したことだし。









ということでタナトフォビア(四段)完登。

こっちでの初成果!


難度的な話をするなら、今まで登った課題と比べると、

大体「冷酷」と同じくらいかな?
「ホークアイ」の次くらいには苦しめられた感じがする。


内容としては、

登る前と登る後でかなり印象が変わった。

登る前はかなりダイナミックでフィジカルなイメージがあったけど、
実際は一番苦心したのはホールディングの選択の微妙な差異。

結局自分にとっての一番の核心は中盤のランジだったけど、
ここの左手のホールディングをどうするかが一貫してこの課題の中心にあり続けた。

第1案
クラックの奥に親指を突っ込んで、指の付け根付近で持つ感じ。
かなり安定感はある。この状態から始めていいならこの握りが一番良いと思う。
ただしスタートから通してくるとこの形に持ち替えるのがかなり面倒。
あと結構フリクションに依存するため、コンディション次第では不意に抜けることがあって怖い。 この握りに持ち替えている間にヌメってきて、結果抜けるということが何度かあった。

第2案
親指を立てて浅くピンチする。
第1案ほど楽に持てないが、少なくとも強く力を入れさえすれば不意に抜けることはない。持ち替えも比較的楽。
フリクションよりも自身の保持力次第なところが強い。

最終版
第2案をベースにして、小指を手の中に握りこむ。
それをするだけで微妙に人差し指と中指が捻られてより強くクラック内に食い込んでくれた。

とまあ結構紆余曲折あってホールディングが決まる。
それが決まってからは早かった。

ただ「はじめからこの持ち方でやっていればもっと完登は早かったはずだ」
とは思えない。

色んな試行錯誤を経てこの握りにたどり着いたということに意味がある。
試行と思考の果てに最終的に選んだからこそこの握りを信頼できたってことだと思う。

やはりこういう精神的、頭脳的な「悩み」を解決していくのが
自分にとって、課題を解決するということなんだなあと思う。


余談になるけど、

このタナトフォビア、スタート位置を変えてもう少し短いバージョンの

「ネクロフォビア(三段)」っていうのがあるんだけど、
(ネクロのロングバージョンがタナトっていう順が正しいか)

この「ネクロフォビア」を僕は登っていない。

「ネクロ登るくらいだったらさっさとタナトだけ登っちゃったほうが早えだろ」

という短絡的な思いが出発点にあって、

「ネクロを無視していきなりタナトを登るって発想が結構荒々しくてかっこいいかも知れない」

という馬鹿馬鹿しくもくだらないプライドみたいなものによって、

タナトフォビアだけを登ろうと決めてしまった。


正直、

途中で何度か

「とりあえずネクロだけでも登っておこうか」

とも思った。

くだらないプライド以外に、ネクロを登らない理由なんて無いわけだし。

ただ、逆に言えば、

ボルダーの高難度の課題を登るってことに、

そもそも、くだらないプライド以外の理由なんてあるのか?

とも思い、
せっかくだからこのくだらないプライドを今回は貫いてみようと決めた。

そのことによって結構苦しめられた気もするけど、

やっぱりこうして登ってみると貫いてよかったなあとも思う。


とりあえずこうして、東京での成果の第一歩をようやく出せた。

ここからまた色んな岩場で、色んな課題を登りたい。

まだまだ登るべき課題、登りたい課題は山積みだ!


そのためにもまずはあと3kg!
早急に落とさなければ!

2017年3月18日土曜日

みたけー


引っ越して初の岩はやはり

御岳


御岳といえば言わずと知れたボルダリングの名所。

登るべき課題は山ほどある。

その山の中からはじめのひとつとして選んだのは

タナトフォビア(四段)

やはり四段の課題を登りたい、

というのが動機の一つ、

あとこの課題を選んだ理由は何よりも

「かっこいいから」

圧倒的な強傾斜で真っ向勝負するって感じで、
いかにも現代的なボルダリングって課題。

意気揚々ととりついてみたものの

やはり悪い。

一応ムーブはバラせたけれど、

核心の遠い一手はおよそ「出来た」とは言えない完成度。
今のところその一手だけを集中してやって、
何度か「偶然止まった」という域を出ない。

そのスタートから核心まで
核心止めてからゴールまで

はそれなりに安定感のあるムーブは出せたけれど、

前半部は体力を後半に残すつもりではできないし、
後半部はヨレてたらきっと当然のように落ちるだろう。

といった感じ。

さすがにすぐに登れるとは思わなかったけど、
かなり明確な力不足を感じ、少しダメージを受ける。

しばらく核心ムーブの安定化を探っていたものの、
ヨレのほうが追いついてしまい、
失敗の原因がムーブの不適切なのかヨレなのか
うまく判別できなくなってきたのでやむなく撤退。

続いて向かったのはロッキー岩。

とりあえず以前登ったことのある

エゴイスト(初段)

を再登。相変わらずいい課題だと思った。

で、次にそれのSDバージョンの

チョーエゴイスト(二段)

にチャレンジ。

言ってもエゴイストに二手加えるだけだし、
二段だし、比較的楽に登れるんじゃないかなー。

なんて甘い考えを持っていたけれど、

思いのほか苦戦。

よく考えてみれば、
二手加えるだけでグレード一個上がるんだから
その二手がすこぶる悪いってのは推して図るべきであった。

この時

(なんなんこのカチ!細かくて痛いだけじゃん!)
なんてファッションクライマーみたいな台詞が自分の心の中に浮かんできたのはちとショックだった。

しかし気合いを入れなおしてカチを持っているうちに
だんだんその「ただの保持」が楽しくなってきた。

かつてカチラーだった自分の性質を思い出した。


こういう再発見があるから岩はやめられないよね。

その後

最後の締めにと、

モンキーポッケ(初段)

を触るも

まさかの敗退!

いやまあ確かにね、結構ヨレてはいた。
でもそこは落としとこうよ。
ヨレてたら課題登れないってのはやはりムーブではなく力でゴリ押して登ってる証拠!
と、
最後に手痛い叱咤を受けることとなった。




ここからスーパー言い訳タイム!!




いやー、
やっぱり思ったようには登れなかった。

というのもね、

昨日久しぶりに体重計に乗ってみたんですよ。

ココ最近引越し準備やら、その直前に体調崩したりとかで、
あんまり登ってない割りに結構暴食を繰り返していたから、
多分太ってるだろうなーと。

63kgくらいいってるんじゃないかなーと思ってた。

(最後に計ったのは1ヶ月くらい前で、そのときは61.5kg程度)
(ベスト体重は59~60kg程度)


65kg

になってた。

さすがに目を疑ったね。

これは重過ぎる。


ということでダイエットします。

ここから6kg落とします。

断固たる決意で痩せます。

2017年3月13日月曜日

バージョンチェンジ


引越し完了!

ということで、

当ブログも一応ちょっとバージョンチェンジ。

といってもサブタイをちょろっと変えただけ。

とはいえ、

自分自身はしっかりバージョンチェンジできているのかというとそうでもなく、

三年ぶり二度目の引越しということで変に慣れが働いたのか、

どうにも「心機一転!」というような気分にもなれていない。

まあでもそれでもいいのかもしれない。

無理に気負って変わろうとしなくてもどうせ環境の変化に応じて自然とアジャストされていくだろう。

微調整でいい、微調整で。


肝心のクライミングのほうは、

ここ数日めっきり登れていないので明らかに弱くなっているとは思う。

こちらはしっかり気合い入れて早めに調子を上げなければ。

せっかく御岳が近い(あ、そうそう、現住所御岳めっちゃ近いんすよ)んだから、

100%の自分を作って行きまくらねば!

いやまあ100%じゃなくても行くけどね。

2017年2月26日日曜日

お残しはゆるしまへんでー


やっぱり一つ課題に手をつけると、

それは落とすまでどうも落ち着かないもので。

早くもまた

革命(三段)

を落とすため車を走らせる。

前回の感触からすると、
丸一日かけるってこともなく落とせるだろうとは思っていたので、
(それに他に課題も知らないので)

今日も昼前くらいに出発して午後イチくらいから登るプラン。

3日前に少し雨が降っていたみたいだけど、
前日、前々日は晴れていたようなので、

岩は乾いているんじゃないかな、と期待はしたものの

まあ期待というのは裏切られるためにあるのか、

今日も岩は濡れていた。

しかし前回の反省を生かし、
コンビニでキッチンペーパーを買っておいた俺に死角はなかった。

濡れの度合いも前回よりはマシだったのもあって、
キッチンペーパーとチョークとブラシを駆使して、
なんとか登れそうな状態に持っていけた。

アップがてら後半のムーブの安定化と最適化の方法を探り、
結局はある程度のリスクを負うくらいのほうが逆に精度が上がると結論づいたあたりで
体と指が暖まってきたので、少し休んでから繋げてみる。






一回目で行けてしまった。

5手目の遠い飛ばしの一手、

これが前回取り組み始めた時点ではかなりキツイ核心に思えていたけど、
コツをつかむとまるで失敗する気がしないから不思議だ。

この核心は右手で取りに行くホールドを見続けていたらかなり成功率が低かったんだけど、
「取った瞬間左下を見る」ということを徹底したとたんに、ほぼ失敗しないムーブになった。

まあ全体的に今の自分にとって好みな要素が多い課題だったと思う。

抜けの箇所が濡れてて怖かったってことも含めて緊張感とかもあって面白かったし楽しかった。

こういう課題を関西に居る間に登れて良かった。

ただこうなると、

引越しまでのもう少しの猶予で、もう一つくらいは何か登りたいな

という欲もでてきてしまうから困りものだ。

2017年2月22日水曜日

サラバ関西


もう一ヶ月以上岩行ってなかった!!

なんてことだ……

いや、行こうとは思っていたものの、

色々な事情がポンポンと目前に出現しては岩行きを邪魔し続ける日々が続いてしまっていた。

1月下旬~2月上旬はまあ天気の関係が主だったけれど、

ここ最近の問題としては、


あの、

僕、

引越しします。


えー、

行き先は東京です。

3月の中旬にはもう東京人になる予定です。

東京といっても中心の都会に行くわけではなく、西の端の田舎のほうだけど。


そんなわけで休日のたびに引越しのための細々とした用事が頻発し、
なかなか岩に行くための時間がとれなかったというわけで。

まあしかしこんなに岩行ってないとそろそろ中毒症状が出てきて、

今日はなんとか午後から時間作って、
自宅から1時間半くらいで行ける某シークレットなエリアに行って来ましたとさ。

以前(1月下旬ごろだったかな?)
1回行くだけ行ったことはあるんだけど、
その時は寒波の影響で岩の上に雪が積もっているわホールドあらかた凍りついているわでまったく触れなかった。

そろそろ暖かくなってきたのでその氷も溶けているだろうと行ってみたけれど、

……今度は普通に雨で濡れてた。

そういえば昨日ちょっとだけど雨降ってたもんなー

どうもエリア自体が岩があんまり乾きにくい環境らしい。

そしてそんなときに限ってタオルを忘れる始末。

とはいえ何もせずに帰るのも癪なので、

多少マシな状態だった

啄木鳥(初段)

を登る



やはりリップは少し濡れていてスリリングだったけど問題なく完登。
ホールドは全部ポジティブな挟み込み系で、初段にしては結構登り易く感じた。

啄木鳥もすぐに終わってしまったので

本来の目的であった

革命(三段)

をお触り。

この岩はスタートホールド付近と最後の抜けが完全に濡れていて、ちょっと今日完登するのは無理そうだった。

でもどのみち一日で登れるとは思ってないし、
比較的無事めなホールドのパートだけバラしておくことに。

結果、
まあなんとかうまくムーブは出た。

濡れてた抜け部分も一応慎重にやれば不可能ではない感じ。

こりゃ頑張れば今日登っちゃうこともできるんでは?

そう思うと欲が出て、
スタートから繋げてみたけどやっぱり終盤で手が出なくなる。

岩のコンディションとかより単にスタミナ切れって気もする。
核心の解決に結構時間と体力を使っちゃったし。

あと、マット1枚のソロだったからスタートから繋げようとすると終盤ほぼノーマットになってしまってどうしても不確実なムーブを出せないってのもある。
(マットを終盤に配置するか序盤の核心部に配置するかの選択で、今の自分の核心ムーブの精度ではどうしてもそこからマットをどかすという選択ができなかった。弱さだな)

まあ、得るものが無いわけではなかったし、多分次に行ったときには落とせるんじゃないかという気もする。

何より久々に岩を触れたのは単純に楽しくて嬉しかった。

やっぱり僕は岩登りが好きだ。


さてなんとか引越し前に革命だけは回収しておかないとな。
頼むよ天気。

2017年2月1日水曜日

2017年の抱負


もう2月ですってよ奥さん!!

1月は上旬にうまいこと岩に多く行けていたものの、

中旬からは寒波襲来やらなんやらの都合で行けずじまい。


ということで、

1月も終わったことだしこのへんで今年の抱負、目標でもたてようかな。



まず第一には

「四段の実力をつける」

ということ。

いつも言ってることだけど、

「四段登ったことある」と
「四段登れる」は違う。

去年四段をいくつか登れたわけだけど、
これはかなり背伸びして、かつ色々手段と時間と手間を行使しまくって、
結果、
登れた、って感じだったので、

今年は登るべくして、実力で四段を落とせるように強くなる。

これに関しては明確な達成条件が無いのでちょっと曖昧だけど、
常に胸に留めておきたい。

続いて、

明確な達成条件がある目標としては

「三段以上を10本以上登る」

最低でも四段を1本以上含めた上で、三段以上を10本ということで。

去年は一つの四段の課題に何度も通いつめるということばかりしていたので、
課題の本数としてはあまり多く登っていなかった。

今年はある程度本数を重視していこうと思う。
さまざまな課題を登ることで、偏りの少ない全体的なパワーアップを図りたい。


今年は最高グレードの更新というよりは、

実力の底上げということに重点を置こうと思う。
岩に通うということもいいが、普段のジムトレの意識を強くしていこう。