小さい岩を登るのが好きだった。
強烈な核心、
独特の形状、
不確定要素の大きい動き、
傍から見ているだけでは伝わらない、やってみなければ解らない様々な要素。
そういったものが短い手数、あるいはたった1手に詰まっている。
何度も失敗を繰り返す、
「賭け」のような側面も強い。
瞬間的な集中力を何よりも要する。
そういう、小さい岩の課題を登るのが好きだった。
でも最近は、
低い岩を登るのとはまた若干違った技術、力が必要になる。
集中力の使い方が異なる。
緊張感の持ち方が異なる。
打ち込み方も異なる。
小さい岩の課題とは同じようで違う、
大きい岩の課題を登るのが好きになってきている。
ということで、
今、僕の中で三重が熱い。
スケールの大きい岩が多く、
スケールの大きい岩を真っ向から登る高グレードの課題が多い。
この間登った「カツオノエボシ」もそうだったけど、
今日登った
ゴンザレス(二段)
も、中々スケールの大きな課題だった。
この課題の核心と呼べる箇所は、恐らく3(4)手目の縦方向に遠いカチを左手で取りに行くムーブ。
しかしその1手が出ても中盤は常に総合力が試されるムーブが連続するし、上部もヨレていれば全く安心できない。
トップアウトまで常に緊張感を求められる課題だった。
この課題を登った後は
メガロドン(三段)にまたしても敗退を決め込み、
同行者↓
に色々課題を紹介して回ったりして、
結局これ以外に課題を落とすことは出来なかったけど、
何より
天気がよかった。
それだけで今日はすごく楽しかった。
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