2014年4月10日木曜日

たのしい旅(苦行)


さーて

今日はクライミングと全然関係ないこと書きますよ。

今日のテーマはコイツだ


愛用のロードバイクでですね、ちょこっとした旅にいってきました。

4/8~4/9の二日間ですね。一泊二日です。

特に宿をとるでもなく、ザックにシュラフとツエルトをつめて、野営する気満々でした。

そして結果野営しました。


このブログの読者はまあ大抵僕の知り合いなので、皆さんご存知かと思いますが、僕は新潟市のやや西のほうに住んでいるわけですよ。

で、以前コイツで山形あたりまで行ったことがある、ということで

「じゃあ今度は逆サイドの富山目指してみるか」

と、

今回の旅のテーマが決まったわけです。

ただ漠然と富山っていうのもあれなんで

地図を眺めて
目的地を「道の駅ウェーブパークなめりかわ」に設定しました。

別にここで何をしようってわけでもなく、
ただ、
行程のためには目的地が必要で、
行程のために設定された便宜的な目的地であるということです。


そんなこんなで始まったこの旅、


まあね


結論から言うとね


失敗でしたね


大失敗でしたね。


結論を先に言ったところで、じゃあのんびりと時系列順に語っていきましょう。



まず出発は5:30

日の出と共にスタートしました。


出発から5分、


早くも帰りたくなる。


「風が強い!!!!」


もうね、本当に強い風が真正面から吹いてくんの!
下りなのに漕がなきゃ進まないくらいの風なの。

完全に日を誤ったとその時は確信してた。

自転車においてね、風って言うのは最も重要な要素だと言っても過言じゃないと思う。

「向かい風を100km走れ」って言われんのと
「追い風を200km走れ」って言われるのだったら僕は確実に後者を選びますね。


そんなアゲインストに苦しめられながらも、
いつかはこの風も弱まるはずと信じて(信じるしか無いじゃん)とりあえず回し続け、

最初の休憩地点は「道の駅越後出雲崎天領の里


といってもまだ早朝だったので空いてないから自販機とベンチを使っただけ。

そこからまたひたすら回し、刈羽では原発を横目に見ながら走り、途中セブンイレブンに寄ったりし、


柏崎ではさわやかゾーンを通り


鯨波を通過し

ただただひたすら回しました。

しかしね、

柏崎~上越あたりのアップダウンの多いこと大きいこと。

軽い丘越えみたいなのがいくつかあってかなり足を使わされた。



で、直江津を過ぎたあたりかな、

走行距離もそろそろ100kmを超え、足もケツも痛くなり始め、なんとなく(これ苦行じゃね?)と思い始めたあたりで、


「久比岐自動車歩行車道」
という道が登場。

それまでは大体国道8号をひた走ってきてたんですが、

この久比岐自動車歩行車道は国道8号に沿うようにして敷かれた全長約45kmほどの道です。

その名の通り自転車と歩行者専用の道ということで、折角だからその道を走ることにしました。


こんな感じの、歩道と車道の中間くらいの広さの道がずーっと続きます。

路面はけっこうツギハギがあり、ちいさなギャップも多く、ロードバイクにとっては正直そこまで走りやすいとは言えないが、車に気を遣わなくて良いという点はとても素晴らしい。

しかも糸魚川に入ってしばらくすると路面も滑らかに整備されている部分が多くなり、
かなり走りやすくなりました。

この頃には風もかなり弱まっていて、道のアップダウンもほとんど無い。
その上景色も良い(右手には海、左手には長閑な町や山の風景)。

今回の旅の中で一番楽しかったのはどこかと聞かれたらここを走っている間だとまず間違いなく答えますね。

「日本には自転車が走るための道が整備されていない」
というようなことがよく言われていますが、この道はけっこうきちんとした「自転車のための道」と言えるとおもいます。

そんなこんなで、長距離を走ってきて心が軋み始めていた僕のテンションとモチベーションをこの道は回復させてくれました。


で、この出口の写真を撮っているあたりで、
見知らぬおじさんに声をかけられましてね

そのおじさんに言われたんですよ



「親不知のあたりは大変だよ」



と。


このとき僕はまだ
(ゆうてもまあ大丈夫だろ)
くらいに思ってましたよ、ええ。

しかし、久比岐自動車歩行車道という甘やかされた道を走っていた僕は

油断していた・・・・・・完全に・・・っ

甘くなかった・・・っ!親不知っ!


もうね、本当にひどかった。

路肩が非常に狭い!

狭い上に路面ががったがた!

側溝との境が曖昧!

もうね、転ばせにきてるんじゃないかと。


およそ3kmほどの間延々続く登り!

そして連続するトンネル!

ひっきりなしに通る大型トラック!


登りは脚を蝕み、精神を削り、狭く荒い路肩が止めを刺しにくる。しかもトンネルだから路面のギャップがはっきりと見えにくい。転べば最期、トラックの餌食。

トンネルの出口が見えるたび

(これで最期にして!)

と心の中で祈り、

出口に出るなりすぐに次のトンネルが見え

「やめろやまじでぇ!」

と口に出す。

そんな感じ。



でもね、道の頂上あたりで休憩したときに観た景色は綺麗でしたよ



その核心を過ぎればあとはヌルイ



富山県入りし、

ちょっと日が暮れてから目的地に到着。


まあただ「道の駅ウェーブパークなめりかわ
の営業時間は終了しており、本当にただの目的地のための目的地ってことになっちゃいましたね。

まあ別に特に面白くもなさそうなのでよかったけど


で、
野営。

夜は寒くなるかと思ったけど、ツエルトとシュラフの保温性舐めてた。全然寒くない。
むしろシュラフの中で汗かくくらいでしたね。



そして朝を迎え、

このときにはもう決心が固まっていました。




「電車で帰ろう」




と。



いや本当はね、往復ともチャリのつもりだったんですよ。

でも親不知の道はもうほんっとーに二度と走りたくないし、前日走行距離150kmを過ぎたあたりから右膝がよくない痛み方をしだしたしで



はい



心が折られたわけです。



ということで二日目の午前中は

「輪行袋」

を買うため、
近辺の自転車屋やスポーツショップを廻ることに。
これがないと自転車を電車に載せられないからね。



しかし、


どこへ行っても 無 い !

スポーツショップには(予想通り)売ってないし、
自転車屋では「取り寄せになる」と言われるし(おまえんとこHPじゃ「自転車のことならなんでもお任せ!」みたいに書いてたじゃん!)


焦る。


このままじゃ電車乗れない。=帰りもチャリ
いやムリだろだって輪行袋探しが滞ったせいでもう昼前だもん今から帰ると夜中んなるぜいやその前に膝ムリだわあと親不知絶対嫌だわ・・・

と悩んでいると


その時・・・! 圧倒的閃きっ・・・・・・!!

今っ・・・

そう今っ・・・

今持っているもので輪行袋の代用になるものが無いかっ・・・!

考えろっ・・・!


あるっ・・・!


あれなら、大きさは十分っ・・・!




ということでツエルトを輪行袋の代用として使用するという逆転満塁サヨナラホームランを放ち、無事電車に乗車し、帰宅することができました。


と思うじゃん?

しかし真のトラブルは最寄り駅から家までの間で起こりました。




ペダルがクランクの根元からブチ抜ける。




おまけにその衝撃で細かいパーツいくつか吹っ飛んでなくなるし。

これは店に行ってパーツ注文して直してもらうしかないじゃん・・・orz



・・・


いやー


だめだめだったな今回の旅は。

ノープランっぷりがひどい。


でも、本当に帰り電車にしてよかったと思いますよ。

ペダルブチ抜け事件がもし親不知のトンネルの中とかで起こってたらと思うと・・・。




とりあえず明日自転車修理に出して、ついでに輪行袋を買っておこう。

0 件のコメント:

コメントを投稿