2015年3月14日土曜日

ハイボールとまではいかないけども。


小さい岩を登るのが好きだった。

強烈な核心、

独特の形状、

不確定要素の大きい動き、

傍から見ているだけでは伝わらない、やってみなければ解らない様々な要素。

そういったものが短い手数、あるいはたった1手に詰まっている。

何度も失敗を繰り返す、

「賭け」のような側面も強い。

瞬間的な集中力を何よりも要する。

そういう、小さい岩の課題を登るのが好きだった。



でも最近は、

大きい岩を登るのも好きになっている。


低い岩を登るのとはまた若干違った技術、力が必要になる。

集中力の使い方が異なる。

緊張感の持ち方が異なる。

打ち込み方も異なる。

小さい岩の課題とは同じようで違う、

大きい岩の課題を登るのが好きになってきている。




ということで、

今、僕の中で三重が熱い。

スケールの大きい岩が多く、

スケールの大きい岩を真っ向から登る高グレードの課題が多い。



この間登った「カツオノエボシ」もそうだったけど、


今日登った

ゴンザレス(二段)

も、中々スケールの大きな課題だった。







この課題の核心と呼べる箇所は、恐らく3(4)手目の縦方向に遠いカチを左手で取りに行くムーブ。

しかしその1手が出ても中盤は常に総合力が試されるムーブが連続するし、上部もヨレていれば全く安心できない。

トップアウトまで常に緊張感を求められる課題だった。


この課題を登った後は

メガロドン(三段)にまたしても敗退を決め込み、


同行者↓



に色々課題を紹介して回ったりして、

結局これ以外に課題を落とすことは出来なかったけど、


何より


天気がよかった。


それだけで今日はすごく楽しかった。

2015年3月3日火曜日

3/3

さて今日、

3月3日

ひなまつりですね。



ひなまつりにすることと言えば

そう


クライミングですね!


ということで、


三重まで行ってきたわけで。


しかもソロで。

というのも、

天気予報では今日は曇りのち雨

しかも一昨日雨が降っている。
昨日は晴れていたが、岩が渇ききっているかの保証は無い。


ということで、

コンディションに対する期待があまりできない。

そんな状況で、何人もで旅行気分で行けるものでもない。

しかし、

僕は少しでも登れる可能性があるなら行きたかった。



その理由が


カツオノエボシ(三段)


実は2月下旬にも三重に行っており、
その時は完登無しで帰ってきてしまったけど、

このカツオノエボシが「あと一歩」というところに来ていた。

「次触れば必ず登れる」

という確信があった。

だから一刻も早く触りたかった。


ということで今日、

真っ先にカツオノエボシの岩に行き、

アップがてらムーブの確認をし、

気合を入れてまずは1stトライ…











登れた。

登れる、という自信はあったがまさかこんなにあっさり行くとは思わなかった。

いやこれは逆に

1トライ目なのに登れた

というより

1トライ目だから登れた

というのが正しいのかもしれない。

見ての通り結構な手数。

最も身体と指がフレッシュな1トライ目だからこそ行けたのかもしれない。


到着して30分も経たないうちに目的を果たしてしまった僕は、じゃあ

せっかくなので初段くらいの課題をいくつかついでに回収して行くことに。



まずは以前一度触って以来ほったらかしていた

かんぱち(初段)




これも1トライ目であっさりと完登。

前登れなかったのは何だったんだ。

しかしこれも1トライ目だからこそ登れた系かもしれない。

小さくて薄い粒を両手でそれぞれ持ってスタート離陸~1手目取る、が核心なので、
無駄にトライを重ねるだけで指皮にダメージが行くし繊細な保持力が失われるし。



そして次

登竜門(初段)

これは少しかかった。



右手のクラックが悪く、そこからリップに飛びつく箇所がなんとも気持ち悪い。
その前の左手寄せの箇所も右トウフックの角度が不自然で、全体的になんだかバランスの悪い課題だった。



お次は

ピエール(初段)




二段、って言っている人も居るみたいだけど、どうにも初段が正しいらしい。
登ってみた感想としても初段が適正だと思う。登竜門のほうが難しく感じた。
ちょっとトラバース系でマット位置が不安だったので敢えてオンサイト狙わずにハナからパートごとに練習して安全確認しながら登ったけど、ムーブ確認後つなげトライはやっぱり一発で行けたし。



その後は

ゴンザレス(二段)

を触るも、これは落とせず。
ちょっと上部でダイナミックなムーブ出さなきゃ行けなさそうだったので、ビビッて突っ込めなかった。
一箇所エラい遠いフルリーチ(縦)のムーブがあって、触り始めの時は「こんなん止まる訳あるかボケェ!」と思ってたけど足位置の工夫でそこがしっかり止まるようになったのは収穫かな。
次はソロじゃなくて誰かと一緒に来てその時落とす!


そうこうしている間に空がぐずり始め、

まあ当初の目的は達成しているし、指皮も血がにじみはじめてきていたので無理はせず粘らず、ちょっと早めの帰宅。





朝の段階では

「雨が降り始めるまでになんとかカツオノエボシだけは落として帰ろう!」

っていう意気込みだったのに

終わってみれば結構充実の成果。

三段1本初段3本、と

奇しくも3月3日にちなんだ感じに。



今年入ってからは今ひとつ結果を出せていなかったけど、
ようやく結果らしい結果が出始めてよかった。

これはやはり最近また体幹を意識して鍛え始めたのがよかったのかもしれない。

カツオノエボシみたいな手数が多い課題をきっちり通すためなんかには特にやっぱり体幹は大事。

足が切れたり、強度の高いムーブが連続したりしても体幹にしっかり力が入っていれば腕や指に余計な負荷がかからない、という感触がある。

思うに、

出せる1手の最大強度指や腕、脚の強さや上手さに依存する部分が大きく、

ムーブを繋げる力(=課題を落としきる力)体幹の強さに依存する部分が大きいのではないだろうか。

「三段のムーブは出るけど初段落としきれないことがよくある」というような人は体幹を鍛えよう。
「初段はコンスタントに落とせるけど二段以上が無理だ」みたいな人は体幹はしっかりしてるけど指とか腕とかのクライミングパワーが足りてないんじゃないかな。

・・・たぶん、ね。

よし、

明日からの体幹トレのモチベーションもできたことだし、


目指せ四段に向けて頑張らんと。

2015年1月23日金曜日

スランプ(?)

「明らかに色々なものが噛み合っていない」

元旦の王子が岳以来、ずっとそのような感触を抱えっぱなしでいた。

身体はどこか重いままで、精神も今ひとつ波に乗らない。

そしてなにより環境とタイミングが合わない。


1/5

初めて京都笠置へ行った。

正月の寒波の影響での積雪が心配だったが、寒波が通過してから晴れの日が二日続いたので問題は無いはずと踏んでいた。

が、期待は裏切られた。

雪解け水は花崗岩に染みこんだままその表面を深刻に湿らせていた。

しかしせっかくなのでと登り

トランキライザー(3級)
へっつき虫(1級)
うなぎ(初段)

を登る。

その後

すぐる君(三段)
親指君(初段)

を触るも敗退。
コンディションを言い訳にしても足りない力不足を感じた。



1/13

再び京都笠置へ。

今日は岩のコンディションはそんなに悪くない。

アップに

トンネルホール(1級)

を登り、
次に

ミティゲーション(二段)

にトライするも敗退。
そして親指君にはまたも敗退。



1/17

今度は豊田へ。

到着するなり岩はびしょびしょ。

きりきり舞い(二段)
をトライしようとするが、岩をタオルで拭きながらそれでもムーブを出そうとしていたところ雨が本格的に降り始め断念。

諦めきれず、まだマシな岩を探しては触り、結局この日は

きんつば(1級)
のみ登って終了。



1/19

宮川へ。

一角(二段)

にトライするもムーブ出したところで力尽き敗退。
スタミナ不足、オブザベ力不足、技術不足。






四回岩に行き、四回とも

ほぼ何の成果も無し

というなんとも不甲斐ない結果に。



2015年

立ち上がりは最悪の出来と言っていい。


だが悪いなら悪いなりに、それを受け入れて修正していかなければならない。

ということで今日


1/23

再び宮川へ。

19日に落とせなかった一角にトライ。

課題の質としてはかなり自分好みの課題だ。

1dayで落とせなかったのは正直かなり不本意だった。

それだけに、この課題がここ1ヶ月の不調を象徴しているように思えた。

この課題を落としきることで、

この1ヶ月の不調をうまく断ち切るための切欠を掴もう、と

少しだけ特別な緊張感を持って臨んだ。


まずアップがてら各ムーブをもう一度バラして検証し、

繋げトライ。


1トライ目で核心超えてリップを取るも、その後の抜けでまさかのヨレ落ち。


2トライ目、足がスリップして途中で落下。




焦る。




登れない課題ではない。

強度的にも自分ができる範疇だし、
ムーブも箇所ごとには出ている。
なんだったら1トライ目はほぼ登れていた。

でもこの1ヶ月の嫌な流れが、精神の片隅にある小さな不安を増幅させていく。

まあでも、

逆に、だ

逆に、そういった精神的な負荷がかかった状況を乗り越えるってことが、

この不調を乗り越えるってことに繋がるんじゃあないかな。





気持ちを落ち着かせて、

3トライ目






登ってみればすんなりと、とはいつものことか。



肩の荷が少し下りた思いで、

続いて

イエローアイ(三段)

のムーブを探り、

ついでにイエローアイの途中くらいからスタートの

黄色い鈴(初段)

を落としておき、

キングジョー(三段)

の悪いカチを全力で握って撥ね返されて今日は終了。



・・・


やはりまだ不調の影は完全に払拭できたとは言えないと思う。

でも復調の兆しは見えつつある。

まだシーズンは終わらない。

どこまで建て直せるか。

そしてどこまで成長できるか。

2015年1月1日木曜日

あけましておめでとうございます


お正月。

一年のうちの、最大のハレの日

にもかかわらず、

いやだからこそ、

することと言えば、

相も変わらずボルダリング。



今日は京都笠置に行く予定だったものの、


おおきな寒波の影響で、

天気が悪いので笠置は中止。


岡山のほうなら少なくとも雨は降らない、ということで

行き先を

王子が岳に変更


到着してまず思ったことは



「風つよっっっっっっ!!」



正直言って舐めてました寒波のことを。


ゆうても関西だろ

北陸育ち舐めんなや

寒波(笑)

とか思って

Tシャツ2枚+ダウンのみといういつもの格好で出かけた

今朝の自分をブン殴ってやりたい。


気温自体は多分0℃付近だったと思う。

ただ風の強さは多分10~15m/sくらいはあったんじゃないかな。

体感温度としては間違いなく

自己クライミング史上最低


まあしかし折角来たんだし登らなきゃな、と

震える体にムチ打って、

まずは

ギャンブルダイレクト(初段)

にトライ


全然身体動かないし、ホールド細かくて指痛いし。

寒すぎてレストがレストにならんし。

でも一応登れた。





動画からもう風の強さが伝わると思います。

風でバランスが崩れるレベル。


それなりに時間かけて登ったけどそれでもまだまだ体は温まらない。


次に

ミラースタンド(1級)

にトライ


なかなかのハイボール。

そして上部の抜け核心。

かじかんだ指で恐怖と戦いながらもなんとか完登。


難しい課題じゃない。

でも今日のこの状況ではこんなんでも充分悪く感じる。

その後移動して

スプーンカットフェイス(1級)を触るも、

そこほんっと風強くて、あと思いのほか悪い課題で、

まさかの敗退。


で、


「これ以上こんなところに居てられるか!身体壊すわこんなん!」

ってことで早めの解散となりましたとさ。


うーん

今年はじめのクライミングとしては、いささか幸先の悪いスタートになったと言えるなあ。

まあ、ね

それはともあれ今年もめっちゃガンバ!




おまけ

王子が岳から望む雄大な瀬戸内海の風景







王子が岳は、

目の粗い花崗岩の結晶をつまんでジワジワ垂壁やスラブを登るような、
「昔ながら」の岩や課題ばかりで、どっかぶりの岩をバシバシと登るような課題はほぼ無い。

悪く言ってしまえば、「地味で見栄えのしない古臭いクライミング」をさせられる課題ばかりだ。

しかしやはりその「岩でしか味わえない」絶妙なバランス感覚や繊細な保持などは、ジムでは鍛えられない部分を刺激してくれる。

そして景色は最高。

どのボルダーでも、トップアウトした後に「ヤッター」と喜んだ後にぐるっとあたりを見回してみれば、雄大な瀬戸内海の眺望を楽しむことができる。

そのあたりにも、クライミングの「原点」みたいなものを感じることができる。


正直、好きか嫌いかで言えばこのエリアの課題は嫌いな部類に入る。
僕の主観からするともっと登り応えがあって、もっと登りたいと思わせられる課題のあるエリアは沢山ある。
だからここにはもう暫く行かないかもしれない。

でもたまには行こうと思う。少なくともそう思わせられる何かはあった。

2014年12月16日火曜日

しっこくしっこく!

さて僕は今自室に居るわけだが、

本来であれば今頃は

四国

日御子

で岩と戯れているはずだった。

はずだったのだが、雨のために予定変更を余儀なくされたということだ。


もともとの予定では

12/15~12/16の二日間、泊まりこみで登り倒すことになっていたが、

やはり天気には勝てなかったよ。

ということで二日目は中止、宿はキャンセル、日帰り強行軍に変更。

ギリギリまで悩んでいたため、二日目中止を決めたのは一日目の夕方になってからだった。


まあ、

いい。

一日でも登れた。

最近の不安定な天気の中、それだけでも幸運だったと思おう。



ということで昨日のことを書こう。



まずは有名な「雫」という課題を求めて車を降りたんだけれど、
ちょっと降りる箇所を間違えたようで、

はじめにたどり着いたのは美妙岩という岩。

せっかくだし、ということで


「クリュウ(初段)」


という課題をやることに。

全体的にざっとオブザベをし、

「これがスタートかなー」

と思ったホールドを持って離陸。


直後に落下!


なんとスタートホールドと思しきホールドがまるごと取れてしまった!

あまりの衝撃に目が点。胸はどきどき。

仕方が無いので気を取り直し、その付近のホールドからスタートしなおし。

そしたら一発でのぼれた。

これはオンサイトになるのか?

しかしこの課題

超怖い

スタートホールドだけでなく、

あらゆるホールドがなんか崩壊しそうな雰囲気を持ってる。


この岩で、

スタート直後少し直登して右上方向に抜けていくんだけれど、

ランディングそんなに良くないし、マントルは高い。

上部で、踏んでたホールドが「カタッ…」って言ったときはマジで震えた。


しかも


登った後によく見ると、さっきスタートきった位置より下に、スタートホールドっぽいものを発見。

「あ、やっぱスタートはこれだわ」

となり

もう一度恐怖と向き合いながら登ることに。

二度目もやはり怖かった。

スタートの1~2手目が加わることで少し難しくなったし。

この課題はまだ殆ど登られていない課題のようで、

もう少し多くの人が触って、欠けるべきホールドが欠けたり草とか苔とかがきちんと落とされたりしたらもっとすっきり登れる良い課題になるんじゃないかなーと思った。

現段階ではちょっと恐怖の割合が強すぎる。


さて

少し長くてとても怖いこの課題でアップを済ませ、

雫岩に移動

まずはやはり

「雫(二段)」

にとりつく。

低いルーフから抜け出してくる課題なんだけど、ホールドはそこそこ良い。

ただ問題は3~5手目くらいのところでずーっと左足トウフックかけておくところ。

トウフック…

正直、

「またか…」

と思った。

蘇るハイパワーブレインの苦い敗戦の記憶。


と言っていても始まらないのでムーブを組み立てていく。

相変わらずトウフックは苦手だったけど、逆の右足でかきこむことですこしカバーできたし、手のホールドはけっこう良いのでその気になればゴリ押せるか、

というところで通してみる。




終盤のほうはそんなに難しくはないけど、

結構長い課題だから

「こんなとこで落ちてやり直したくねえ!」

っていう気持ちで必要以上に気合入れてこなしました。

このね

必要以上に気合入れる

っていうのがやっぱりボルダーでは大事だと思うよ。

どれくらい気合いれればいいかなんて自分ではわからないんだから、常に上限一杯の気合入れて課題に打ち込まんと。


続いて、雫と5手目くらいまでは共通で、そこからトラバースせずに直登する

「雲(初段+)」

もせっかくだからやってみたものの、

やはりどこか(まあ雫落としたし余裕だろ)みたいな気ゆるみがあったんだろう、

結構苦戦してしまった。

正直、雫も雲もグレードの差はそれほど感じなかったな。人によっては雲より雫のほうが簡単に感じる場合も大いにありえると思う。


続いては

「福の神(初段)」

雫や雲はジムっぽい、現代っぽい課題だったのに反して、
こちらはいかにも岩らしい課題。

カチからカチ!
微妙なバランス!

バシバシとかガシガシもいいけど、こういうのもやっぱり楽しいね。


ちなみに、

エリアでは圏外でネットに繋げられなかったから、

後になってyoutubeで福の神観てみたら、多くの人が登っているムーブは全然これとは違った。

まあでもラインは合ってるし、難易度としても

初段にしては簡単になりすぎてるわけでも
初段にしては難しくなりすぎてるわけでもないと思う。

なのでまあ一つの別解というか、選択肢としてこのムーブも良いムーブだと思う。


課題に取り付く前にyoutubeでムーブ確認したり、誰かに教えてもらったり、

そういうのも良いと思う。

僕もよくやる。

でも前情報無しに課題にとりつくと、多くの人が見落としているこういう新しい発見とかが生まれやすい。

事前に調べすぎると「それなんだ」と先入観持ってしまって他の選択肢が浮かびづらくなってしまうっていうのは、やっぱりあると思う。

まあ情報というのは、「使わない」という選択肢を含めて使い方いろいろってことか。



その後またエリアを移動して

「鬼火消し(初段)」

にトライするも時既にヨレし。

一つ一つのムーブはそれほど難しくないと感じる。

でも通すと出来ない!途中で落ちる!くやしい!

明日やろう!と思ったけど明日は雨で中止だ!

何が何でも登ってやる!

体力は気合でカバーだ!



結果



やっぱり無理でした。

いやー
これは面白い課題だった。

岩のスケールがとにかく大きくて、手数だけでいっても15手くらいあるのかな。
しかもどの箇所切り取っても内容があって面白いし、最後のマントルも決して簡単じゃなくてスリルあるし。

今度行ったときはコイツを真っ先に落としてやろうと、

そう心に決めて、

初めての日御子は終了。



遠いと思っていたけど、片道4時間かからないくらいだし、今度また日帰りで行ってもいいな。
ただほぼフルで高速道路だから結構人数いないと金掛かりすぎるのがネックか…




2014年12月13日土曜日

「得意不得意」で片付けてちゃ成長はない


また、

また宮川行ってきました。


宮川は行くのに結構時間かかる割にはあまり高速使わない(使っても大して時間短縮にならない)
ので安上がりだっていうのも行く理由の一つだし、
そんなに標高高くないのでこの12月でもそんなに寒くないっていうのも理由の一つ。


今日は前回、前々回に行かなかったエリアにも行こうかな、と思い


まずは

「パワーブレイン(1級)」

をやりに。

名前とは裏腹にバランス系で、上部のスラブパートが結構スリリングで面白い。

順当に落としたところで次に


「ハイパワーブレイン(二段)」


今日の目標はコイツ。


トウフック決めまくりのルーフパートをこなし、パワーブレインに繋げる、パワフルかつテクニカルな課題。


これが


もうね



全っ然出来なかった!


もうびっくりするぐらい歯が立たない。

トウフックが掛からない掛からない。抜ける抜ける。


いやそんなにトウフック得意だとは思ってなかったけどここまで出来ないとへこむわ。

ちょっと練習せんとなトウフック。
多分力を入れる方向とか側腹部への力の入れ方とかの根本にもうダメな部分があるんだろうな。



気を取り直してエリアを移動。

以前「マッハランジ」をやった時に、「次に来たときにやろう」と思ってとっておいた


「マッハ(二段)」

に挑戦。

カチを繋げる長いトラバース。

持久系の課題、という第一印象だったが、やってみるとスタミナ面で落とされる心配はそんなになさそうと感じた。

その代わりに1箇所、明確に悪く感じる箇所があった。

スタート直後にクロスで取った左手ピンチがなんともスリッピーで、その後右手をポッケに飛ばすところで何度もすっぽ抜けた。


あまりに滑ったので腹が立って、左手人差し指に巻いていた指皮保護用のテーピングを思い切って剥いだ。


そしたらまあ





いけた。

正直ラストのガバ地帯に到達した時にかなり腕パンプしてて、上部は見た目以上に必死だった。

それでもまあ落ちるとは思わなかった。


最近は結構こういう長めのトラバースが得意になってきたみたいだ。

持久力がついてきたっていうのもあるし、リズムの作り方とか、力を抜くタイミング、入れるタイミングの見極めができるようになってきたのかもしれない。

でも、まだまだソフィスティケイトさせていく余地はたくさんあるし、持久系はトレーニングの成果が比較的早めに出易いからもっとこのへんも練習していこう。



やはり岩に行くと、色々とやるべきことに気付かされる。

気付くだけなら簡単。

そこから「やる」か「やらない」かが、ちょっとした問題。






2014年12月9日火曜日

宮川!

また行ってきました。


今回は1人で現地に行き、

現地であの方と合流。


新潟が誇るボルダリングジム

「8GRADE」

の筆頭クライマー、

カカロット

こと

猫海くん



相変わらず赤かった



さて


まず

アップがてら

「雷切(初段)」

から。

もともと 初段/二段 というグレードだったけど、最近初段にリグレードされたという課題。

そこそこ高さもあるカッコイイ岩だったのでちょっと楽しみだった。

スタートの姿勢をとるのがちょっと気持ち悪い形で、そこで少しモジモジとしたけど概ねすんなりムーブは出て、

カンタンに、とは言わないまでも、まあしっかりと落とせた。




海くんもさっくり落としてた。

続いて「雷撃(二段)」も打ってみたけど、二手目のデッドが遠すぎて出来る気しなくて敗退。
いや、根気よく打ってればいつか止まったかもな。
でもこれは別に今日あまりやる気なかったのでそこまで深追いせず。


続いて


「マスタング(二段)」


とりあえず今日の目標はこれでした。

序盤のムーブは割りと適当でもすぐに出来て、

しかし核心の左手クロス出しの箇所に少々苦戦。

海くんは

「クロスが嫌い」

という理由で、あえて右手とばしでムーブ出そうとしてた。

しばらくそれであーでもないこーでもないやってたけど、

海くんが

「じゃあクロスでもやってみようかな」

とやってみたところ、

1発でめっちゃすんなり止め。

次の繋げトライでさっくり落としてしまった。

「落ちる気しなかった」(本人談)

なんかスタティックだったしね。

「クロスが嫌い(苦手とは言ってない)」

ってことですねわかります。



結局、核心部のコツは左手クロス出す時の右手サイドカチをしっかり握れば良いというだけのシンプルなものだった。・・・色々飛び出し方とか試行錯誤したのはほとんど無駄だったな。


(でも右手カチがなんかジャギジャギしててあんまり握りこみたくねーんだよなぁー)
と思いつつも


って感じで右手めいっぱいカチったらフツーに止まった。

・・・確かにしっかり持ちさえすれば落ちる感じは無いな。


念のためちょっとレスト挟んで繋げトライ。


一発で決めたかったので


って感じで本気で右手を握りこんだ結果


















中指バックリ逝きました(泣)


これ結構深くイッてるんですよ。






でも










一応落としはしたんですよ。



完登後にクライムダウンしてる最中に、

なんか手が赤いなーと思ってよく見たら中指からダクダク血が出ててびっくりしたわ。

いや本当このトライで落としきっといて良かった。

もう1トライとか無理だった。



とりあえず爪きりと絆創膏とテーピングで応急処置したけど、

ホールド握ると激痛走る!

ということでまだ昼過ぎくらいだったのに今日のクライミング終了。


殆ど登っとらんぞ今日!!


その後は海くんのクライミングを見学するだけというね。




よし、

とりあえず傷を治すのに全力を尽くすか。