2017年6月6日火曜日

サカズキ


前回からの予定通り、

を今度こそ落とすべく

今日もまた三峰へ。


前回の手ごたえからすると、

今日登れる可能性はそれなりに高いとは思えた。

そして前回よりも気温は若干低く、コンディション面でも僅かに前回よりも良い。


エリアに到着後、

さっさと杯だけをやるたいと逸る気持ちもあったが、

まずはアップにと、近くの岩にあった

奇妙な果実(初段)

を登る。



アップのつもりだったけど、上部で結構アップアップしてしまった。

こういう、恐怖心にピリッと訴えかけてくる課題もいいよね。良課題だった。


心も身体も温まったところで本題の杯へ。

ムーブをひとつひとつ確認した後につなげてみる。

1トライ目では完登を逃すも、明らかに前回よりも楽に登れている感触があり、

ぐっと完登の期待が高まる。


ただ、


バラしでは全く問題ないと思える上部ラスト2手が、

繋げて来るととたんに安定を失う。

フィジカル面のヨレもそうだし、

精神的に怯むというか、大事に行こうとしすぎてしまうのかもしれない。

完全にリラックスしてしまうと力は入らないし、

あまりに気を入れすぎてもそれは気負いになる。

なかなか理想的な精神状態にならない。

メンタルコントロールの方法をなにか確立すべきなんだろうと最近はいつも思う。

でもそんな術は今は持ち合わせていないので、

とりあえず「やる」しかない。

やればできるはず、確率的に。







いうことで









やればできる。

なんとか登れた。


落ちるたびに完登が遠のいていくような気がして、

ずいぶん長い時間打った気がしていたけど、

数えてみれば今日まだ4回目のトライだった。

何故か必要以上に追い込まれていたような気がする。


少し欲張りになっているのかもしれない。

以前は四段の課題を打ち込んでいる時は、

「完登に向かっている」というだけで、ある意味上出来だ、と満足できていたみたいなところがあったんだけど、

今は四段の課題を
「完登しなければ」と思ってしまう。

実力が伸びる前に欲ばかりが肥大している。

だが悪くない。

肥大した欲。結構じゃないか。

欲張らなきゃ強くならない。

その肥大した欲に、実力を引っ張らせれば良い。

綺麗なモチベーションだけがモチベーションじゃない。


しかし杯は良い課題だった。

今まで自分が登ってきた課題の中でもベスト3に入るくらいお気に入りになった。

それだけに例のホールドの件は残念。

今回は該当ホールドを無視して登ることが出来はしたけど、

何となくこう、ちいさなケチがついたまま拭いきれないような感触は否めない。

まあ、それも含めて自分の中に飲み込んでいけばいいか。

自己満足だよ自己満足。


追記
リップ左手ホールドも削られているということが判明(ThePo07さん情報ありがとうございます)
やはり初登時の形では登れていない模様。
ちいさなケチどころか明確な落胆。
登れた時点での喜びは嘘にはならないけど、登った後の今の気持ちは確実に盛り下がってる。

声を大にして叫びたい。

チッピング、ダメ、ゼッタイ!


・・・


杯のあとにその横にある無名の三段もやってみたけど、結局登れず。

全力カチを保持出来る弾数は一日に限られているなあ、というのを感じた。

その後、帰る前に何か登って気持ちよく帰ろうということで、

春と修羅(初段)


を登って終了。

これも良い課題だった。

上部に独特のバランスと緊張感があって、

やっぱりこういう課題をやると、岩にあってジムに無い良さっていうのを感じる。


暑かったし、アプローチもキツかったけど、

楽しいね三峰。

さて、気分転換にもなったことだし、

今度はまた神戸にでも通うとするかなー。

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