2015年12月22日火曜日

ちょっとそこまで-The Second Raid-


今日も前回同様近場で登ろう!



向かうは武庫川

ハワイアンチェーンというマイナーだが面白い初段があるというのと、

あとそろそろ冷酷にきっちり向き合わなきゃいかんな、ということで。


しかし、


着いてみれば昨日の雨で岩は濡れ濡れ!

冷酷なんてどのホールドも持てたもんじゃない!


落胆しつつ、

「じゃあ予定変更しよう!」



今度向かうは北山公園

近場to近場なので時間はそんなに問題ない。

まだ2時になるかならないかくらいで北山公園に到着することができた。

とはいえ、特に何か目的の課題があるわけでもなし。

北山公園徒歩圏内在住の、キャップの似合う優秀な現地ガイドに導かれるまま、

渇いた岩を探し、なにかを登ることに。

ガイド曰く

「このへんは日当たりいいから渇いてるはずですよ」

の言葉通り、

少なくともホールドだけは渇いているようだった

大工の源さん(初段)

をまずは登ることに。

思ったより悪かったけどもなんとか完登


久しぶりにザ・花崗岩って感じの薄くとがったカチを本気保持したけど、
やっぱりこういうのもクライミングしてるーって感じで好き。

指皮にけっこうダメージ来たけど、傷治りかけの左手人差し指はしっかりテーピングで守ってたから大丈夫だったし。


続いて色々公園内を歩き回ってどこそこになになにの課題があるーみたいな話をしつつ

ガイドの希望で飛竜(1級)をやることに。

1撃しようかと思ったけどリップ付近でミスって落下。その後もう一回落ちて結局3撃。

これもやっぱりじわっとした動きを要求される「岩っぽい」課題で面白かったな。


飛竜をブラッシングする優秀なガイド


そんで
最後にガンホー(初段)を触るも1手目から進まず敗退。足位置なのかムーブなのか。なんかあるはずだがよく解らなかった。


まあ、雨の影響がある中で、それでもやれることやれるだけやって楽しかったかな。

前回もだけど、今日も登ってる時間よりも歩き回ってる時間のほうが長かったな。

まあそれもまた一つの楽しみ方でもある、、のか?


2015年12月19日土曜日

ちょっとそこまで


今日は珍しく土曜なのに休日。


色々あって、時間が中途半端にしか使えなかったので、

ちょっと近場で登ろうかな、と。

そういうわけで、

車で1時間ほどの某シークレットなエリアに。


今日は今まで足を踏み入れたことのない奥地のほうに歩いて行ってみる。


道なき道を、伝え聞いたぼんやりした情報と、手作りの案内図を元にえっちらおっちらと歩く。


ようやく目当ての岩を見つけたときにはもう汗だく。

寒いと思って持ってきたダウンも着ることがなかった。


人気のない山奥で、独り黙々と登る。

たまにはこういうのもいいよね。

と、

思っていたら、意外な人物との再会もあったりと、思いも寄らない嬉しい誤算もあったりした。


目当ての課題

武松(初/二段)

のほうは、おおむね予想通りの難しさ。

でもまあ、結構得意系だったかな。

岩全体が結構濡れてたけど主要なホールドはまあまあ渇いていたし問題なし。



次に狙うは

小杖(初段)

武松よりも半グレード下だけど、こちらのほうがむしろ苦戦した。

スタート直後からしばらく掴むホールドが全体的にぼんやりしていて安定しない。
足位置とかフックの具合調整したら上手くいったけど、登れたトライの時もなかなかスリリングだった。



コイツはマントル部がそこそこ濡れてて、けっこう怖かった。
でもまあしっかりやれば落ちないだろうというムーブだし、ランディングもそんなに悪くないので大丈夫。


あともう一つ

裏行者(初段)

も登りたかったけど、コイツの岩は思ったより状態悪くて、さらにランディングも予想より悪い。

リップランジ核心らしいし、ケガの予感しかしないので撤退。


危険性とかそのへんもひっくるめて楽しさに昇華できればいいんだろうけど、
僕はそのへんとことん臆病に行く。

僕は未だに外で登る場合、
行きの車内で岩から落ちて大怪我する想像して震えるし、
マントル返す時はどんなに簡単でも全力出すし、
マットの上に落ちるときでもマットが無いと思いながら落ちる。
スポットは信用するけど信頼しない。

「臆病であること」

それはある意味ではクライミングの邪魔になるかもしれないけど、
またある意味ではクライミングをし続けることの助けにもなってくれていると思う。

おかげでここ数年は大きな怪我をすることなくクライミングを続けられている。


(と、なんかイイコト言った風にして逃げ帰ったことの言い訳しとこう)

2015年12月8日火曜日

密林の刺客


前回から少し間が開いて、およそ2週間とちょっとぶりの岩。

前回がエンジョイクライミングだったのを鑑みると、

やはり今回は全力にストイックに挑みたい。


ということで行き先は久々の三重の岩場。


ここに行く時は何故か1人だったり2人だったりと少人数で行くことが多かったが、

今回は4人という大所帯(大所帯というほどでもないが)
で行くことになったので、

せっかくなのでマットが多くないとやり辛いちょっと長いトラバース系

ジャングルビート(二段)

ジャングルトラベラー(二段)

をやることに。


まずはジャングルビート。

アップがてらムーブを探り、

「あ、これ行けるわ」

と、あっさり完登





正直、かなり簡単には感じた。

ムーブ出しを含めてもたぶん10回も触ってはいないと思う。


次にジャングルトラベラー。

同行者達はこの時点でようやくジャングルビートを本格的に触り始めたくらいのタイミングだったため、トラベラー用にマットを移動するのも憚られたため下部のムーブをのんびりと探ることに。

前半の核心部にあたるランジ部分に恐れてなかなか手が出なかったものの、マットをしっかり敷きなおして腹を括って手を出せば意外と簡単にそこも解決。

あとは長いトラバースをミスなくこなすだけ。


……順調だった。

この調子でいけばトラベラーもそう苦労せず落とせて、

自分にとっての主目的である

ファイア(三段)と
メガロドン(三段)のいずれかに、かなり余力を持って臨めると思った。

身体の調子も悪くないし、そのいずれかの課題を落とすことも出来るんじゃないかという予感すらあった。

少なくともジャングルトラベラーを登ることに関してはおよそ不安は無いと思っていた。

しかしながら

その慢心とも言える心の死角に、

密林の刺客が静かに潜んでいた。





登れはしたが……















持 っ て い か れ た



完全に深くヤラれ、出血はだくだくと止まらない。


「このジャングルの旅行者は、チケットの替わりに血を差し出さねばならない」


原住民の間でそういう取り決めであるかどうかは知ったことじゃないが、

とにかく代償として持っていかれた。


どのホールドで切れたかは解らないが、後半に指から出血していることに気付いてヨレと痛みと緊張とでブルブルと震えた。



結局岩場に着いてから2時間くらいで本日のクライミング終了。

あとはガンバの発声係。


登れたことは良かったけども、

やっぱり今回も不完全燃焼。


うーん、次回こそ燃え尽きたい。