「目の前の課題を落とす」
それは『目的』であると言えるし、
またしかし長期的に見れば、
「強くなる」ための『手段』であるとも言える。
クライミングに限らず、
何か物事を為す際、その行動は『目的』と『手段』両方の側面を持つ。目的としての意味を大きく持っているか、手段としての意味を大きく持っているかの割合が違うだけで。
小さな目的を果たすことが、大きな目的を果たすための手段となる。
大きな目的を果たすための手段が、同時にそれ自体意味を持った目的でもある。
根源的な純粋な『目的』なんてものは滅多に無いし、ただ単純に『手段』でしかないものもそんなに無いだろうと思う。
今日、
僕は宮川で
イエローアイ(三段)
を、こうして
落としてきたわけだけど、
晴れやかな達成感に包まれているとは言い難い。
いや、嬉しいのは確かだけども。
確かに僕はこの課題を目的として尽力し、そしてそれを果たした。
しかし、
そのために若干反則くさいやりかたをしてしまった感もある。
実は宮川には三日前(10/26)にも行っていて、
その時イエローアイを打ち込んでいた。
その時もう一歩というところまで行っていて、
落とすことができなかった。
それがどうしても悔しくて、無理やり予定をこじ開けて1人でリベンジにきたのが今日というわけだ。
本来無い延長戦を無理やり作り出したようなものだと思う。
今日落としたことよりも、三日前落とせなかった悔いのほうが大きい。
イエローアイというこの課題を落とすことが最終目標であったなら良い。
でもそうじゃない。
そうじゃないからこそ「落とし方」というのにも少し思うところがある。
この課題は三日前に落としておくべきだった。
まあ
ともあれ、落とせず放置というのよりは何倍もマシだ。
現状はまだ三段の落とし方に拘れるほど強くはないということ。
いいじゃないか。
自分の弱さをしっかりと再認識することができた。
弱さを自覚することが、まず強くなることへの第一歩だ。
余談だけど、三日前も今日も宮川は異常に暑かった。
およそ10月下旬とは思えない暑さだった。
気合入れるためじゃなくて、純粋に暑いから上裸になってた。