この間の三重で指の皮がズタズタに引き裂かれ、左右の手の主要な指(中指と人差し指)はテーピングを巻かなければロクにホールドも握れない、特に右中指の傷は未だ生傷のままで、少し力を入れて握りこむとキツくテーピングをしていても血が滲んでくるような状態。
しかし、
そんな状態でも、いや、そんな状態だからこそ出来ることもある。
ということで今日は易しめの課題を中心に色々登ることと、次に狙う課題の下見をすることとした。
次に狙う課題というのは
「岩魚(三段)」
核心部の下地が悪い恐怖系であり、右手の繊細かつ強力なホールディングを求められる課題。
なので今日は核心はとりあえず置いておいて、核心後の数手+マントルの返しかたを練習しておいた。
これでいざキチンと落とそうっていう時に無駄に上部で焦らずにすむはず。
それから、
今日落とした課題たち。
まずは
「パタゴン(1級)」
割と顕著なホールドがいくつかあって、一定の保持力と体幹の強さがあれば特に苦労する点は無いが、カチや腹筋に自信が無い人にとってはリップ止めにかなり勇気が要るだろうと思う。
『11/14追記:どうやらこの課題には限定があるようで、僕が登った際に使ったホールドはその限定にひっかかるとのこと(初見でそんなん解らんわ!あんなん普通使うわ!)。とりあえずまた今度登りなおそう・・・。いや、つーかさ、そもそも限定のある課題ってどうなのよこれに限らず。好きな方法で登るのが岩ってもんじゃん、そういうのはジムでやることじゃん、だったら限定とかなくしてグレード下げればいいじゃん、一番良いホールド一番良いムーブを選択してそこを登るのが自然な形じゃん、そもそもそれじゃオンサイトとか無理じゃん限定かどうかまで見抜けってかそれは(ry・・・いやまあそういうこと言えばキリ無いけどね』
「白昼の死角(1級/初段)」
スタートから1~2手目までの右手とばしが、踏んでいる右足もシビアなこともあり、非常に神経質で面白い。上部も雑にこなそうとすると充分落ちる危険がある、最初から最後まで気の抜けない良課題。
「メモリードール(1級/初段)」
「ドール(2級)」のロングバージョン(中間部あたり、左手を左方向にパーンと飛ばして取ってマッチしたガバが2級のスタート)。かなり「ジムっぽい」楽しい課題。ドール部分に入ってからは下地が深く抉れていて恐怖感があるが、上手くやれば「落ちないムーブ」を作れる。ガバめがけてランジしたほうが楽かもしれないが、マットと確率に頼ったムーブは好みじゃない。
白昼の死角は特に面白かった。
中々ジムじゃこういう風情は作れないな、と思う。
高難度の課題を追うのも勿論楽しいけど、これくらいの課題を色々登っていくのも楽しいし、経験にもなる。
他にも2級とか3級とか、はたまた10級とかにだって、何かはっとさせられるような部分とか、思いも寄らぬ面白さを秘めていたりするかもしれない。
色んな課題を楽しむ心の余裕をこれからもう少し持ったほうが良いのかもしれない。
それがまた自分のクライミングの懐を広げていき、深みを増していくことに繋がるんじゃないかな。
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