2019年12月30日月曜日

生存報告という名のアプローチシューズレビュー

放置しすぎのこのブログ。

読んでいる人はもはや居るのだろうか。

どうせ自己満足の代物なので良いんだけれども。

2019年も終わるので最後に何か更新をしておきたい。

そしてせっかくなので何かしら実のある内容を書きたい。

そういえば以前書いたクライミングシューズレビューは結構読まれているみたいだ。

じゃあ今回は
アプローチシューズについて書いてみようと思う。

今までそこそこの数のアプローチシューズを履いてきたと思う。

というのも、
岩場へのアプローチ目的に買ったり、
普段履きとしてスニーカー代わりに買ったり、
ルートセット用に買ったり、
様々な用途のために買って履いては、
「これいいなー」だったり
「なんかちがうなー」を繰り返しているのだ。

ということで今回は
僕が履いたことのあるアプローチシューズを

履き心地の良さ・・・・☆☆☆☆☆
整地での歩きやすさ・・☆☆☆☆☆
荒地での歩きやすさ・・☆☆☆☆☆
クライミング出来る・・☆☆☆☆☆
の4項目で★をつけていき、所感を書いていこうと思う。

ちなみに素足実寸24.3cmの僕が履いたサイズも表記していく。

5.10 ガイドテニー
US7(25cm)
履き心地の良さ・・・・★★★★☆
整地での歩きやすさ・・★★★★☆
荒地での歩きやすさ・・★★★★★
クライミング出来る・・★★★☆☆
US6(24cm)
履き心地の良さ・・・・★★★☆☆
整地での歩きやすさ・・★★★☆☆
荒地での歩きやすさ・・★★★★☆
クライミング出来る・・★★★★☆

信頼と実績のザ・アプローチシューズ。
履き心地・歩きやすさ・登りやすさが高いレベルで纏まっている。
普段履きとしてや、アプローチ用としてならUS7でベストだが、セット用に詰めたサイズが欲しくてUS6にしてみたらやっぱりキツかった。が、登りやすさは向上。多少小さ目のホールドへのエッジングもこなせるのは靴全体の剛性バランスの良さ故か。
河原の滑りやすい岩の上をとび移りながらのアプローチなんかでは抜群の信頼感。
1,000m以下級の軽い登山であればこの靴で問題なく快適にこなせた。



5.10 アッセント
US7(25.0cm)
履き心地の良さ・・・・★★★★★
整地での歩きやすさ・・★★★★★
荒地での歩きやすさ・・★★★☆☆
クライミング出来る・・★★☆☆☆

幅広のラストと、柔らかめのアッパーとソールで、履き心地はものすごく快適。
快適であるがゆえに若干靴の中で指が遊ぶのでクライミングには不向きだが、MI6ソールのフリクションはやはりすばらしく、これもガイドテニー同様、岩の上を歩くのに安心感がある。しかしアッパーの素材の剛性が弱く歪みやすいので、長い距離整地されていない地面を歩いているとやや足が疲れる。
デザインもシンプルで使いやすく、普段履きならコレだ。


5.10 アーバンアプローチ
USW7(23.5cm)
履き心地の良さ・・・・★☆☆☆☆
整地での歩きやすさ・・★★☆☆☆
荒地での歩きやすさ・・★★☆☆☆
クライミング出来る・・★★★★★

一目見た時に「これは登れそう」と思い、いっそのこと「アプローチシューズでどこまで登れるのか」を試す為にかなり攻めたサイズで購入。
めちゃくちゃ登れる。
サイズゆるめでレンタルシューズを借りました、というくらいには登れる。
ただ攻めまくったので当然履き心地は最悪。そうでなくても靴の特性として、中敷きが無い、ソールもアッパーも薄いなど、サイズが適性であったとしても履き心地は良くないだろう。(ウィメンズモデルなので足幅が細いというのもある)
しかしそれを差し引いてもクライミング性能が高い。ソールとラウンドラバーが一体になった作りはアプローチシューズ界のノーエッジシューズ。正直、ボテやボリュームに乗るならクライミングシューズよりもこいつのほうが信頼感ある。
もう二度とこのサイズで買おうとは思わないけどまた欲しい。けれどもう無い。


スカルパ モジト
サイズ忘れた
履き心地の良さ・・・・★★★☆☆
整地での歩きやすさ・・★★★☆☆
荒地での歩きやすさ・・★★★☆☆
クライミング出来る・・★★★☆☆

デザインがお洒落という事以外これといった特徴が無い。
他のアプローチシューズと比べてどこが悪いという事もないがどこが素晴らしいというわけでもないという印象。
サイズは確か当時履いていたガイドテニーUS7と比べてクライミングしやすくなるよう、もう少し小さめを買ったはずだが、それでもガイドテニーUS7のほうが若干登りやすくもあった。普段履きにするというならもっと快適なスニーカーがあるし、山道を歩くとかセットに使うなら他のアプローチシューズを使いたい。
色展開が多く、ファッションとして合わせやすいのは強み。


スポルティバ MIX
EU38
履き心地の良さ・・・・★★★☆☆
整地での歩きやすさ・・★★★☆☆
荒地での歩きやすさ・・★★★☆☆
クライミング出来る・・★★★★☆

スポルティバ信者のためどうしても欲しくなって購入。
扱いやすいし登りやすい。
ヒール周辺のつくりがしっかりしているのでアプローチシューズのくせに何故かヒールフックがけっこうかかる。あとつま先のクライミングゾーンがしっかりしているのでエッジングもそこそこいける。あきらかにクライミングをすることを意識した設計になっている。
調子に乗ってこの靴で登りまくっていたら結構早く壊れてしまった。
もう少し価格が安ければ自分の中で定番化されたかもしれない。


スポルティバ TX2
EU39
履き心地の良さ・・・・★★★☆☆
整地での歩きやすさ・・★★★★☆
荒地での歩きやすさ・・★★★★★
クライミング出来る・・★★★☆☆

今現在(2019/12)普段履き兼アプローチ用として使用中。
歩きやすさと言う点では文句無し。安定感、フリクション、トラクション等の性能の良さは半端なトレッキングシューズ以上。
ソールがやや厚く、前述のアーバンアプローチや後述のクルーザー等の、ソール薄めのアプローチシューズと比べて足裏感覚に乏しいのでクライミングにはやや向かないが、十分及第点ではある。
つま先周辺がやや狭く、初めは若干窮屈に感じたが、少し履きならすと気にならなくなった。登ることに使わず、歩くことだけを気にするならサイズはEU40で良かったかもしれない。


イボルブ クルーザーサイキ(ウィメンズ)
USW7.5(24.5cm)
履き心地の良さ・・・・★★★★☆
整地での歩きやすさ・・★★★☆☆
荒地での歩きやすさ・・★★☆☆☆
クライミング出来る・・★★★★☆(★★★☆☆)

今のところセット用のシューズとして一番使いやすいと思うのがこの靴。
快適な履き心地であるにも関わらず結構クライミングもこなせる。
かかとをスッとつぶしてつっかけみたいに履けるのも、履き脱ぎの機会の多い場面で使いやすい。
唯一難があるとしたら耐久性。1年持たず靴側面に穴が開いてしまった。
2019年に行ったモデルチェンジ(マイナーチェンジ)で、ラストが変更されたのかトウ周辺により大きなゆとりができたことで、以前と同じサイズ(24.5cm)で購入したら体感で0.5~1cmほどゆるく感じるようになり、クライミング性能ががくっと落ちた。現行のモデルをクライミング性能重視で履くとしたら24cmか23.5cmくらいでもいいかもしれない。


ブラックダイヤモンド サーキット(ウィメンズ)
USW7(24cm)
履き心地の良さ・・・・★★★★☆
整地での歩きやすさ・・★★★☆☆
荒地での歩きやすさ・・★★☆☆☆
クライミング出来る・・★★★★☆

履いていたクルーザーのサイズにずっと違和感を抱えていたのと、最新号のロクスノの広告に胸を打たれて購入(やっぱり「広告を載せる」ってことは大きい効果があるんだよなあ)。
性能としてはクルーザーにかなり近いが、かかと部分がクッション性のある素材で厚みがあるのでクルーザーのようにかかとをつぶして履くのには向かない。
アッパー素材がクルーザーはキャンバス地なのに対し、こちらはニットっぽい柔らかい素材。それにより履き心地が向上、クルーザーよりも小さいサイズでも同等程度に快適に履くことができ、結果クライミング性能も損なうことなく履くことができる。ソールはBDのオリジナルソールを使用しているが、フリクション性能という点ではやはりステルスやイボルブのTRAXラバーに軍配が上がる。
履き心地とクライミング性能をうまく両立できているのでジム内で履く靴として全く不満は無い。とりあえず壊れるまでは履きたい。

【併せて買いたいモノ】


僕が「これだけはガチだ」と思うものの一つに

「スーパーフィート」という中敷きがある。

始めはお店の人に勧められつつ「なんだかうさんくせーなあー」と思いながらも、騙されたと思って買ってみたんだけど、今となっては靴を買う度にほぼ確実にセットで購入している。

買ったそのままでは使えず、靴に合わせて加工する必要があるので、買うんだったら合わせる靴と同時に購入するか、使っている靴を持って行って、店の人に加工してもらった方が良い。
わざわざそんなことをするのが億劫だという人は、ちょっとした手順とコツを覚えれば自分でも加工が容易なので、知っている人に加工の仕方を教わるといいだろう。
慣れてくると5分も掛からない。

アプローチシューズに入れるんなら一番のオススメは
「カーボン」
薄くて軽量。クライミング性能を損なわずに長時間の履き心地や歩き心地が向上する。

もしくは
「ブラック」
軽さはカーボンに劣るが十分コンパクトで、クルーザーやサーキットのような軽量アプローチシューズの中に入れても違和感全く無し。値段はカーボンより1000円以上安いので常用するならコレでいい。

「ブルー」
はガイドテニーやTX2などの、比較的しっかりした作りの靴に向いている。が、軽量シューズにも十分合う。

ブルーより厚い
「グリーン」
もあるが、それはミッドカット~ハイカットの靴に適しているので、ローカットのアプローチシューズと合わせるのには向かないだろう。

と、なんだかスーパーフィートの回し者みたいになってしまったけどこれは本当にオススメできる。

クライマーじゃなくても特に「立ち仕事」の人

1日中ずーっと立っていると夕方くらいには足裏が痛くなってくる、とか、足がどんどんむくんでくる、みたいな悩みを抱えている人は是非一度試してみて欲しいと思う。


ということで以上!


来年は
「これ登れたぜー!よっしゃー!」
っていう記事で更新しまくりたいなあ・・・・

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