2022年11月7日、久しぶりに体重計に乗ったら恐るべき数字が表示された。
70.5kg
なんと人生最重記録を更新していた(ボルダリングを始める前を含む)。
身長168cmなのでBMIは24.98。
肥満ギリギリである。
ここ2年くらい、社会情勢や個人的都合のもろもろで岩に行けなく(行かなく)なっていたので、
どうせなら身体を軽くして登れるようにするんじゃなくて体重を気にせず登って芯を強くして、いざという時痩せよう、くらいに思っていた。
思っていたけど、さすがに肥えすぎだ。
これはもうクライマーとは呼べないレベルなのでは?
という危機感を覚えたのでここらで一回ダイエットしておくことにした。
とはいえ、ダイエットってつまらない。
ただ食事制限するとか苦行でしかない。
何かこう、企画性を持たせたい。
そう思いやってみようと思ったのが
「懸垂ダイエット」
どうも最近のダイエット理論は有酸素運動よりも筋トレのほうがいいみたいな論調が優位らしいし。
(筋トレすれば基礎代謝が上がってリバウンドもしにくいらしい)
朝食と夕食は大体家族と一緒に同じものを食べるので、あまり変えたくない。
(ダイエットのためにわざわざ別メニュー作ってもらうとか、せっかく作ってくれたご飯を残すとかはしたくない)
食事制限は、無駄な間食を極力少なくすることと、昼食を抜いてコレに置き換えること。
(なるべく筋肉を減らしたくはなく、かつ、あまり高カロリーのプロテインを飲んではダイエット効果が薄れそうなのでコレを選んだ)
それだけだ。
あとはひたすら懸垂をする。
非常にシンプル戦略だ。
懸垂の仕方については大体こんな感じ。
・出来るだけ大きい筋肉(広背筋)を動かしたいのでワイドで。
・筋肥大が目的ではないのでゆっくり負荷かける感じではなくリズミカルな感じで。
・関節への過大な負担をかけたくないので肘と肩は完全には伸ばしきらない。
・10回を1セットとする。ただしどうしても上がらなくなったら9回とか8回とかでもヨシ!
・とにかく回数やりたいのでインターバルは好きなだけとる
最近やってる懸垂x回っていうのは、これくらい(肘完全には伸ばしきらない、微反動あり)で1セット10回、インターバルは気分次第で好きなだけ、というゆるい条件でやってます。 pic.twitter.com/rf5ppnCVzE
— けんけん (@_kemkem) November 28, 2022
タイトルにも書いた通り、これは一種の実験だ。
懸垂だけでどこまで痩せることができるのか?という。
以下にやった回数と日付をまとめた表を載せる。
※の日は一日中ルートセットをしていたので懸垂ナシ。
それ以外の「0」の日は単にレスト。
三週目ノッてますね。
そういうわけで、
11月9日~12月4日までの約1ヵ月間で
計5030回の懸垂をした。
はじめは1日平均100回づつくらいやれば十分かなーと思っていたけど、
やっているうちに興が乗ってきて「どうせなら1ヶ月5000回を目標に頑張ろう!」という考えに至り、このような結果になった。
明らかに手段が目的化している。これがビジネス上のプロジェクトだったらクソゴミである。
日本人の悪いところが出まくりだ。
でもこれはビジネスではなく単に自分の個人的な遊び(?)でしかないので手段が目的化してもいいのだ。
さて、
というわけで目標の「1ヶ月で5000回の懸垂」を達成できて、めでたしめでたし!
……じゃなくて、当初の目的はダイエットだった。
では体重がどう変化したのか見てみよう。
11月7日時点で70.5kgだった体重は、
12月4日時点で69.3kgにまで減っていた!
……ん?
こんな、もん?
まあ、減ったには減ったけど、コレ……
「誤差じゃね???」
うーん。
苦労した割に、効果、ほぼナシ……?
あ!
あとは体型の変化も見てみよう。
こちらはそこそこ見た目に違いが表れていますね。
(なんか背景の光の加減とかが違うからあんまり公平な写真じゃないけど)
やっぱりある程度脂肪が落ちたものの、筋肥大もそこそこあって質量としてはそこで相殺したってことなのか?
体脂肪率を計っておけばよかった。
70.5kgの時点で体脂肪率を計るのがあまりにも怖くて計っておかなかったのでそこの違いが正確に分からない!
ちなみにアフター時の体脂肪率は22%
これでもまだまだ高いほうですね。
(ビフォー時の体脂肪率を計っていたら心が折れていたかもしれない。だからやっぱり計らなくて正解だね!)
ということで!
【検証】懸垂にダイエット効果はあるのか!?
結論としては、体脂肪は減るけど筋量がそこそこ増えるので質量的にはそんなに軽くならない。でした。
え?
知ってた?予想通り?
ですよね。僕もやる前から薄々こうなるんじゃねーかなーとは思ってました。
まあでもね、「こうなるんじゃないかな?」と「こうなりました!」の間には厳然とした隔たりがあるので、
今回はその隔たりを越えることができただけで収穫とします。
あと、5000回の懸垂は自分に結構な体力と忍耐力と体幹の安定感をもたらしたと思う。
5000回ですよ5000回。
けっこうすごい数字だと思いませんか?
トップクライマーとかガチトレーニーとかから見れば鼻くそみたいな数字かもしれないけど、自分にしてはよくやったと思います。
ということで、最後にこちらの名言で締めようと思います。
はい、すいませんでした。