何も悪条件が無い場合か。
いや、そういう状態はニュートラルではなく、ベスト、あるいはそこまではいかないまでもベターな状態と言うことができるだろう。
ニュートラルな状態、というのは、
いくつかの好条件、
いくつかの悪条件、
いくつかの様々な要素がその場に含まれていて、それらの要素が「自分にとって特筆すべきものではない」と判断できる範囲内に収まっている
ということだと思う。
結局のところ何をもってニュートラルとするかというのは自分の主観に拠るものであり、その基準すら相対的で曖昧で、変化しうるものなのではないだろうか。
最近、
岩へ行くたびに雨が降り、
もう、少しくらいの雨は
「自分にとって特筆すべきものではない」範囲に収まりつつある。
勿論、
実際には登りづらいし、
危険は増すし、
荷物は汚れるし、
雨が降っていて良いことはあまりない。
ただ、
自然物を相手にしているんだ、という実感はいつもより少し強くなる。
雨だからといって何もしないで帰る、という選択はあまりしたくない。
雨なら雨なりに、
濡れにくい岩を探すなり、濡れが影響し辛い課題を探すなり、リスクの少ない簡単な課題が雨でどのくらい手ごわくなっているのか探ってみたり、
その状況に見合った取り組み方をして、
何かしらの意味や価値を持ち帰りたいと思う。
夏の日(初段)