元旦の王子が岳以来、ずっとそのような感触を抱えっぱなしでいた。
身体はどこか重いままで、精神も今ひとつ波に乗らない。
そしてなにより環境とタイミングが合わない。
1/5
初めて京都笠置へ行った。
正月の寒波の影響での積雪が心配だったが、寒波が通過してから晴れの日が二日続いたので問題は無いはずと踏んでいた。
が、期待は裏切られた。
雪解け水は花崗岩に染みこんだままその表面を深刻に湿らせていた。
しかしせっかくなのでと登り
トランキライザー(3級)
へっつき虫(1級)
うなぎ(初段)
を登る。
その後
すぐる君(三段)
親指君(初段)
を触るも敗退。
コンディションを言い訳にしても足りない力不足を感じた。
1/13
再び京都笠置へ。
今日は岩のコンディションはそんなに悪くない。
アップに
トンネルホール(1級)
を登り、
次に
ミティゲーション(二段)
にトライするも敗退。
そして親指君にはまたも敗退。
1/17
今度は豊田へ。
到着するなり岩はびしょびしょ。
きりきり舞い(二段)
をトライしようとするが、岩をタオルで拭きながらそれでもムーブを出そうとしていたところ雨が本格的に降り始め断念。
諦めきれず、まだマシな岩を探しては触り、結局この日は
きんつば(1級)
のみ登って終了。
1/19
宮川へ。
一角(二段)
にトライするもムーブ出したところで力尽き敗退。
スタミナ不足、オブザベ力不足、技術不足。
と
四回岩に行き、四回とも
ほぼ何の成果も無し
というなんとも不甲斐ない結果に。
2015年
立ち上がりは最悪の出来と言っていい。
だが悪いなら悪いなりに、それを受け入れて修正していかなければならない。
ということで今日
1/23
再び宮川へ。
19日に落とせなかった一角にトライ。
課題の質としてはかなり自分好みの課題だ。
1dayで落とせなかったのは正直かなり不本意だった。
それだけに、この課題がここ1ヶ月の不調を象徴しているように思えた。
この課題を落としきることで、
この1ヶ月の不調をうまく断ち切るための切欠を掴もう、と
少しだけ特別な緊張感を持って臨んだ。
まずアップがてら各ムーブをもう一度バラして検証し、
繋げトライ。
1トライ目で核心超えてリップを取るも、その後の抜けでまさかのヨレ落ち。
2トライ目、足がスリップして途中で落下。
焦る。
登れない課題ではない。
強度的にも自分ができる範疇だし、
ムーブも箇所ごとには出ている。
なんだったら1トライ目はほぼ登れていた。
でもこの1ヶ月の嫌な流れが、精神の片隅にある小さな不安を増幅させていく。
まあでも、
逆に、だ
逆に、そういった精神的な負荷がかかった状況を乗り越えるってことが、
この不調を乗り越えるってことに繋がるんじゃあないかな。
と
気持ちを落ち着かせて、
3トライ目
登ってみればすんなりと、とはいつものことか。
肩の荷が少し下りた思いで、
続いて
イエローアイ(三段)
のムーブを探り、
ついでにイエローアイの途中くらいからスタートの
黄色い鈴(初段)
を落としておき、
キングジョー(三段)
の悪いカチを全力で握って撥ね返されて今日は終了。
・・・
やはりまだ不調の影は完全に払拭できたとは言えないと思う。
でも復調の兆しは見えつつある。
まだシーズンは終わらない。
どこまで建て直せるか。
そしてどこまで成長できるか。